五十嵐カノアは9位!CT第8戦ブラジル『VIVO Rio Pro』2日目
ライター: WAVAL
Ryan Callinan, Kanoa Igarashi Photo by Thiago Diz
・五十嵐カノアが最後逆転ならず惜しくも9位でフィニッシュ
・カリッサ・ムーアがWSLファイナル5進出を決める
・現2位のタイラー・ライトが今季6度目の準決勝進出
・インジュライ・ワイルドカードのジャドソン・アンドレが現1位のグリフィン・コラピントとディフェンディングチャンプのフィリペ・トレドを撃破
・ワイルドカードのサミュエル・プポが、世界王者ガブリエル・メディーナと現3位のジョアン・チアンカを下す
ブラジルのリオデジャネイロ、サクアレマのプライア・デ・イタウナ – 2023年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第8戦「VIVO Rio Pro Presented by Corona」2日目は、女子のセミファイナル進出者と男子のクオーターファイナル進出者が決定。難しいコンディションにもかかわらず、選手達はハイパフォーマンススキルを披露し、エキサイティングなショーを繰り広げた。
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五十嵐カノアが最後逆転ならず惜しくも9位でフィニッシュ
五十嵐カノア Photo by Thiago Diz/WSL
敗者復活ラウンド行きとなった五十嵐カノアは、CT初対戦となるカラム・ロブソン(AUS)と対戦。カノアは前半トリッキーな波をレスト、ライトに振り分け6.33をスコアし先手を取る。その後、バックアップが欲しいカノアは残り7分にバックサイド2発をクリーンヒットさせ5.27をスコアし差をニード7.1に広げる。残り2分でカラム・ロブソンはエアリバースを決めるも波が続かず5.77となりカノアが勝利した。
続くRound of 16ではライアン・カリナン(AUS)と対戦。カノアが前半リードするが、ライアンが後半残り10分でパワーレイバックスライド1発で7.67をスコアし逆転。追う立場となったカノアは残り1分に波を掴むと、ロングライドからショアブレイクで数発当ててガッツポーズ!しかしニード5.58に対し、5.27と届かず惜しくも敗退となった。
カリッサ・ムーア、WSLファイナル5への初出場決定
現ワールドNo.1のカリッサ・ムーア(HAW)が今シーズン、WSLファイナル5への出場権を獲得した最初のサーファーとなった。ムーアは今シーズン既に3イベントで勝利しており、今日の準々決勝ではベティルー・サクラ・ジョンソン(ハワイ)を破り勝ち進んでいる。
カリッサ・ムーア「この後、残るイベントは2つだけとなり、少しプレッシャーがなくなって嬉しい。ファイナル5出場に向けて、できるだけランキングを上げたいですね。毎年、私の目標はトレッスルズ大会に出場することだったので、本当に興奮しているし、楽しみです。ベティルー(サクラ・ジョンソン)のことはとても尊敬しています。数年前、彼女は私のムーア・アロハ・イベントに参加してくれたんです。彼女と競い合い、いい試合ができて本当に素晴らしい。ここブラジルはいいエネルギーに満ちていて、私はこの時間を本当に楽しめています。」
インジュライ・ワイルドカードのジャドソン・アンドレが、現世界ランク1位のグリフィン・コラピントとディフェンディングチャンプのフィリペ・トレドを退ける
負傷交代で出場している元CTサーファー、ジャドソン・アンドレ(ブラジル)は、メンズのラウンドオブ16でディフェンディングチャンプで現世界ランキング2位のフィリペ・トレド(ブラジル)を破った。ヒートの大半をリードしていたトレドだったが、3分経過した時点でアンドレが5.17をスコアして大逆転。トレドは過去3年連続でこのイベントで優勝しており、この早すぎる敗退は大きなサプライズとなった。また残念なことに、トレドは最後のトライで転倒し、怪我をして治療を受けることになってしまった。
前回、腰を痛めながらも優勝したフィリペ・トレドは、今回 足を負傷してしまった。
Filipe Toledo Photo by Thiago Diz/WSL
アンドレは、エリミネーション・ラウンドで現在世界ランク1位のグリフィン・コラピント(USA)に勝利。アンドレは、ソリッドな7.00でオープニングを飾り、試合中ずっとリードしていた。コラピントはヒート終了間際にベストスコアの5.23をスコアしたが敗退。コラピントは過去3大会ぶりにファイナル進出を逃した。
ジャドソン・アンドレ「ブラジリアンが大観衆の前でサーフィンをするのはいつも特別なこと。僕は怪我人の代役だから、最初からトップシード選手と対戦することはわかっていた。サーフィンを楽しみ、ヒートで勝つ意欲に燃えている。このイベントで優勝したかのような気分だよ。」
イベント・ワイルドカードのサミュエル・プポが世界王者メディーナと現3位チアンカを下す
親友のチアンカを破ったプポ
Samuel Pupo, Joao Chianca Photo by Thiago Diz/WSL
ワイルドカードのサミュエル・プポ (ブラジル)も、現世界ランキング3位のジョアン・チアンカ(ブラジル)と3度の世界チャンピオンに輝いたガブリエル・メディーナ (ブラジル)を倒して準々決勝進出を決め、大番狂わせを起こした。プポは、今年初めのミッドシーズン・カットを逃したが、今日、世界の強豪と互角に戦えることを証明した。プポは準々決勝でライアン・カリナン(オーストラリア)と対戦する。
サミュエル・プポ「ワイルドカードで出場すれば、常にランキング上位の選手と対戦することになる。「ジョアオ(・チアンカ)とは一緒に世界中を旅してきたし、彼は世界タイトルをかけて戦っているから、この大会が彼にとってどれほどの意味を持つか知っている。僕が勝ったときは、変な気分だった。彼はより多くのポイントを獲得し、トレッスルズへの出場権を得るための重要なヒートだったからね。でも次の2戦で、彼はやってくれると思う。応援しているよ。」
ジョン・ジョン・フローレンスがラウンドオブ16のハイエストで勝ち上がる
2度のワールド・チャンピオン ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は、同じハワイアンのイアン・ジェンティルとのラウンドオブ16で勝利。フローレンスは、ラウンドオブ16で最も高いヒートトータル14.17をマークし、彼のシグネチャーであるバラエティとスタイルを披露。
ジョンジョン・フローレンス Photo by Daniel Smorigo/WSL
バロン・マミヤ(HAW)は、ラウンドオブ16でワールド・チャンピオンの イタロ・フェレイラ(BRA)を下し、今シーズン3度目のクオーターファイナル進出を決めた。マミヤは今季まだセミファイナルに進出しておらず、今大会でついに突破を決めたいところだ。また、イーサン・ユーイング、レオナルド・フィオラバンティ(イタリア)とヤゴ・ドラ(ブラジル)も準々決勝に進出している。
HIGHLIGHTS Day 2 // Vivo Rio Pro presented by Corona 2023
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この記事を書いたライター
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