五十嵐カノアが運命のヒートに勝利しミッドシーズンカットをクリア! CT第5戦マーガレットリバープロ3日目

ライター: WAVAL

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五十嵐カノアが運命のヒートに勝利しミッドシーズンカットをクリア! CT第5戦マーガレットリバープロ3日目
五十嵐カノア Photo by Aaron Hughes/WSL

男子は本日の結果でミッドシーズンカットクリア選手、22名全てが決定

ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2023チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第5戦、西オーストラリア・マーガレット・リバー・プロの3日目は、メインブレイクで6~8フィートのクリーンな波が打ち寄せた。男子は本日の結果でミッドシーズンカットクリア、22名の選手全てが決定。本日、敗者復活ヒートを勝ち上がりRound of 32で敗退した日本の五十嵐カノアも見事に後半戦への出場権を手に入れた。

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オブライエンがケリー・スレーターに勝利。ケリーはミッドシーズンカットをクリア出来ず

CT2年目のリアム・オブライエン(AUS)はケリー・スレーター(USA)を退け、ケリーのミッドシーズン・カット入りの可能性に終止符を打たせた。両者とも7.83という素晴らしいスコアを出したが、オブライエンは7.70という堅実なバックアップをスコア。両者ともマーガレット・リバーでは今年一番の良い調子で、その期待を裏切らないヒートとなった。残り1分を切ったところで、スレーターにもう1度チャンスが訪れたがスコア届かず。オブライエンは、次のラウンドオブ16で グリフィン・コラピント (USA)と対戦する。

ケリー・スレーター「このヒートでマジックが起こるような気がしたんだ。10ポイント以内なら、波が来ればチャンスはある。気分も良かったし、状況に対してのストレスも感じなかった。本当に一日を楽しんでいたよ。」

リアム・オブライエン「良い波を選ぼうとしていた。少しでもまともそうな波があれば、ケリー・スレーターを寄せ付けないようにしたんだ。そして最後の方で、彼にもう1回チャンスがあったんだけど、ビーチ全体が噴火するような音が聞こえて、『やばい』って思ったよ。このヒートは非常に重要なヒートだったので勝利できて本当にうれしい。ランキングのことは考えず、サーフィンに集中し、良い波を何本かゲットするために何をすべきかを考えるようにしています。」

五十嵐カノアが運命のヒートに勝利しミッドシーズンカットをクリア! CT第5戦マーガレットリバープロ3日目

五十嵐カノアが運命の敗者復活ヒートを勝利。シーズンカットをクリア!

五十嵐カノアが運命のヒートに勝利しミッドシーズンカットをクリア! CT第5戦マーガレットリバープロ3日目
五十嵐カノア Photo by Aaron Hughes/WSL

敗者復活にまわった五十嵐カノアはシーズンカットクリアに向けて、和井田理央、リーフ・ヘーゼルウッズ(AUS)と対戦。カノアはテールスライドレイバックなどでハイポイント2本揃えて1位に。しかしーフ・ヘーゼルウッズが後半にパワフルなビッグセットを掴むと、バックサイドでリップにソリッドに決め7.93をスコアして逆転して1位に。カノアはセットの波でパワフルなビッグカーヴィングを決め7.63をスコアしバックアップを伸ばす。和井田も素晴らしいサーフィンを披露し7.70をスコアするが僅かに届かずタイムアップでカノアは僅差で2位ラウンドアップを果たした。

五十嵐カノアが運命のヒートに勝利しミッドシーズンカットをクリア! CT第5戦マーガレットリバープロ3日目

五十嵐カノアは、次のラウンドオブ32で世界チャンピオンのイタロ・フェレイラと対戦。共にランキング17位と必勝の状況でマーガレットリバーに乗り込んできた。僅差の勝負となったが、ヒート終了間際、フェレイラは特大のバックサイド・エアリバース1発でエクセレント9.03をスコア。さらに爆発的な2つターンで8.50をマークし、この日最高の2ウェーブ・トータルを記録した。このヒートでフェレイラはシーズンカットをクリア。カノアもここで負けたもののシーズンカットをクリアした。

イタロ・フェレイラ「シーズンカットクリアできて、とても良い気分だね。素晴らしいヒートだった。エアーを狙って失敗してしまったけど、最後にあのセクションで決めることができたて最高の気分だった。あのセクションを見たときは、”行くぞ “って感じだったね」。

五十嵐カノアが運命のヒートに勝利しミッドシーズンカットをクリア! CT第5戦マーガレットリバープロ3日目

ラウンドオブ32で各サーファーたちの運命が決まった

いくつかの重要なヒートで、ある者はシーズン後半戦の出場権を手にし、ある者は道の終わりを告げた。ツアーベテランのジョーディ・スミス (RSA)は、正式にシーズン後半戦に進出したため、母国で戦うことができるようになった。スミスは、ラウンドオブ32でサミュエル・プポ(BRA)を8.00という素晴らしいスコアで下し、カットクリアを確定した。カラム・ロブソン(オーストラリア)は、ジャクソン・ベイカー (オーストラリア)を倒し、ミッドシーズン・カット以上のポジションを獲得。接戦の末、コナー・オリアリー(AUS)が、エゼキエル・ラウ(HAW)のカットクリアの望みを絶った。ツアーベテランのコロヘ・アンディーノ(USA)は、良いサーフィンを見せたが、ライアン・カリナン (AUS)とのヒートで敗退。この結果、プポ、ベイカー、ラウ、アンディーノは、今後チャレンジャーシリーズに降格し、2024年のチャンピオンシップツアーに復帰するための戦いに挑むことになる。

ラウンドオブ16の出場権を獲得した注目の選手たち

ヤゴ・ドラ(BRA)は、今日2番目に高いヒートトータル17.00を獲得し、ミッドシーズンカットをクリア。最高のグーフィーフットの2人のバトルで、ドラはカリフォルニアのナット・ヤング (USA)に勝利し、ミッドシーズンカット入りの可能性を絶った。現在のワールドチャンピオン、フィリペ・トレド(BRA)は、ラウンドオブ32の第1ヒートで7.87と7.83を記録。ワイルドカードのリーフ・ヒーズルウッド(オーストラリア)は、エクセレント8.50をスコアし、一瞬の輝きを見せたが、バックアップスコアが見つからずタイムアップとなった。現在世界ランキング1位のジョアン・チャンカ (BRA)は、現在世界ジュニアチャンピオンでワイルドカードのジャービス・アール(AUS)を破った。チアンカは、ラウンドオブ32でカラム・ロブソン(AUS)と対戦する。

エリミネーション・ラウンドで敗退したマイケル・ロドリゲス (BRA)とカルロス・ムノス(CRC)はミッドシーズンカットを上回ることができなかった。

ミッドシーズンカットをクリアした選手達

五十嵐カノアが運命のヒートに勝利しミッドシーズンカットをクリア! CT第5戦マーガレットリバープロ3日目

本日の大会終了後、メンズ・チャンピオンシップ・ツアー後半戦の全22名の出場選手が確定した。女子ラウンドオブ16の最初の4ヒートを終えたタチアナ・ウェストン-ウェッブ (BRA)は、女子CTで正式にカットクリアを果たしリストに加えられた。

女子CT:ミッドシーズン・カットクリア
モリー・ピックラム(AUS)
タイラー・ライト(AUS)
カリッサ・ムーア(HAW)
ケイトリン・シマーズ(アメリカ)
タチアナ・ウェストン・ウェッブ(BRA)

男子CT:ミッドシーズン・カットクリア
ジョアン・チアンカ(BRA)
ジャック・ロビンソン(AUS)
フィリペ・トレド(BRA)
イーサン・ユーイング(AUS)
グリフィン・コラピント(アメリカ)
ライアン・カリナン(AUS)
カイオ・イベリ(BRA)
ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)
ヤゴ・ドラ(BRA)
レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)
ガブリエル・メディナ(BRA)
ジョーディ・スミス(RSA)
マシュー・マクギリブレイ(RSA)
イタロ・フェレイラ(BRA)
リアム・オブライエン(AUS)
リオ・ワイダ(INA)
五十嵐カノア(JPN)
バロンマミヤ(HAW)
セス・モニーツ(HAW)
イアン・ジェンティル(HAW)

HIGHLIGHTS Day 3 // Western Australia Margaret River Pro

https://www.worldsurfleague.com

 



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