五十嵐カノアがケリー・スレーターに勝利しベスト16進出!Rip Curl Pro Bells Beach 2日目
ライター: WAVAL
五十嵐カノア、Kelly Slater Photo by Ed Sloane
・オーウェン・ライト、ベルズビーチでボウズアウト、驚異の競技キャリアに幕
・ワイルドカードのXavier Huxtableが世界ランク1位のJack Robinsonを退ける
・Griffin Colapinto、John John Florence、Connor O’Learyがこの日の最高得点をマーク
ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2023チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第4戦、Rip Curl Pro Bells Beach, Presented by Bonsoyは、男女のエリミネーション・ラウンドと男子ラウンドオブ32の全16ヒートが終了。ベルズビーチでは、風の影響を受けた4~6フィートでソリッドな波が立ち、世界最高峰の選手たちが荒れたコンディションに挑んだ。オーストラリアの英雄、オーウェン・ライトがCTジャージーを着て最後のヒートを戦い、イベントワイルドカードのザビエル・ハクスタブル(オーストラリア)が同胞で現世界ランキング1位のジャック・ロビンソン (オーストラリア)を下すなど、感動的な1日となった。
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五十嵐カノアが、ミッドシーズンカット通過への望みをつなぐ
Photo by Beatriz Ryder
現在、ミッドシーズン・カットラインを下回り、24位タイにつけている11Xワールド・チャンピオンの ケリー・スレーター(USA)と五十嵐カノアは、ラウンドオブ32で後半のツアー出場に向けて直接対決を行った。両者とも6ポイントのソリッドなライディングで幕を開け、スレーターがカノアを上回った。しかし中盤にカノアはキレのあるターンで7.83をマークして逆転勝利を収めベスト16進出。
本イベントで調子を取り戻しているカノアは次のRound of 16で、ここ最近絶好調の強豪グリフィン・コラピントと対戦。コラピントは本日の最高スコア、トータル17.00をマークしリアム・オブライエン (オーストラリア)に勝利している。
Photo by Beatriz Ryder
五十嵐カノア「緊張したけど、ケリーと対戦する時はいつも緊張するんだ。彼は自分のやり方でやっていて、僕は少し彼を追いかけていたような気がする。最終的には、あのセットがうまく決まって、そこから自分の思い通りになっていったと思う。シーズンカットや誰がヒートメイクするについては、僕にできることはあまりないから、僕はただケリーとのヒートに集中するだけだね。彼とあと何回ヒートできるかはわからない。本当に緊張していたから、成功して嬉しいし、これからもっとベルズボウルでサーフィンできるのが嬉しいね。」
Photo by Ed Sloane
オーウェン・ライト、ベルズビーチで驚異の競技キャリアに幕
Photo by Beatriz Ryder
ラウンドオブ32のヒート3では、ワールドタイトル候補のイーサン・ユーイング (オーストラリア)が、ワイルドカードのオーウェン・ライト(オーストラリア)を下した。劣勢だったイーサン・ユーイングは残り12分で8.10をスコアし逆転勝利を収めた。本大会での引退を宣言していたオーウェンにとってCTコンペティションジャージでの最後のヒートとなり、オーストラリア勢にとってほろ苦いものとなった。ライトは4度のCTイベント優勝、長年の世界タイトル候補であり、1つのイベントで2度のパーフェクトヒートを達成した史上唯一のサーファーとして、そのキャリアを終えた。オーウェン・ライトは、ビーチに集まった多くのファンの前で、キャリアを締めくくれことに喜びを噛み締めた。
Photo by Beatriz Ryder
Photo by Beatriz Ryder
オーウェン・ライト「本当に特別な時間だった。この場所は私にとってホームのようなもので、たくさんの友人や家族がいたから、現役を終えるのにこれ以上のやり方はなかったね。私はワイルドなキャリアを歩んできたので、とても感謝している。祝杯をあげた時もあれば多くの困難もあった。そのすべてをここで終えることができ、一緒にサーフィンをしてきた仲間たちと挨拶を交わし、2人の仲間に担がれてビーチを歩いたのはとても素晴らしい時間だった。この瞬間にただただ感謝だね。瞬きしている間に、終わってしまったような気分。12年間、このツアーは本当にあっという間で、とても楽しかったよ。」
Photo by Beatriz Ryder
ユーイングは、ラウンドオブ16のヒート2で、3度のWSLチャンピオンであるガブリエル・メディーナ(BRA)と対戦する。「オーウェン・ライトとヒートを共有できたことは、本当に特別なことだった。彼は素晴らしいキャリアを持ち、これまで何度も一緒にヒートを戦ってきた。CTでの最初のヒートで、彼は僕を打ちのめし、それ以降も何度か一緒にヒートしてきた。だから、彼の最後のヒートを一緒にサーフィンできたのは本当に特別なことでしたね。」
マイケル・ロドリゲス (BRA)は、ラウンドオブ32では2019WSL世界チャンピオンで2019ベルズ優勝者のイタロ・フェレイラ(BRA)に大逆転勝利。ロドリゲスのフロントサイドのシャープなレールゲームは、ベルズボウルに完璧にマッチしていた。
元イベント優勝者のジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は、ツアーベテランのコロヘ・アンディーノ(USA)とのラウンドオブ32の対戦で、この日2番目に高いヒートトータル15.83を記録。フローレンスは、荒れ狂うオープンオーシャンの波で、彼のシグネチャーであるパワー・カーヴを披露し、落ち着いた様子で難なくクリア。ジョンジョンは次のラウンドオブ16でマイケル・ロドリゲス (BRA)と対戦する。
その他詳細は以下WSL公式HPよりどうぞ
HIGHLIGHTS Day 2 // Rip Curl Pro Bells Beach
WSL 公式HP
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この記事を書いたライター
WAVAL
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