フィリペ・トレドがCT13勝目!モリー・ピックラムが初優勝!CT第2戦 Hurley Pro Sunset Beach 最終日

ライター: WAVAL

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フィリペ・トレド、モリー・ピックラム Photo by Tony Heff/WSL

World Surf League (WSL) Championship Tour (CT) 第2戦  Hurley Pro Sunset Beach の最終日は、ハワイ ノースショア サンセットビーチで6~8フィートの波で開催。モリー・ピックラム(AUS)とフィリペ・トレド(BRA)が優勝を飾った。

シーズン序盤にも関わらず、No.5のMargaret Riverへのミッドシーズンカットも迫り、また2024年のパリ五輪へのオリンピック・クオリファイもあり、CTランキングは極めて重要なものとなっている。モリー・ピクラムとカリッサ・ムーア(HAW)は、現在ワールド・ランキングでトップタイとなり、ジャック・ロビンソン(AUS)も1位。フィリペ・トレド(BRA)とタイラー・ライト(AUS)が、それぞれ2位と3位ですぐ後ろにつけている。日本の五十嵐カノアは16位となっている。

フィリペ・トレドがCT13勝目を挙げる。

男子結果

フィリペ・トレドとモリー・ピックラムが優勝!CT第2戦 Hurley Pro Sunset Beach 最終日

Hurley Pro Sunset Beachで優勝したフィリペ・トレド(BRA)(27歳)は、今シーズン初戦を5位で終え好調なスタートを切ったが今回の優勝で、2023年のワールド・タイトルを防衛に向け注目が高まった。トレドは現在13回のCT優勝を果たし、ポルトガルに向けて世界ランキング2位につけている。

フィリペ・トレド「この場にいること、この地位にいることに感謝しています。このようなサーファーたちとクールな瞬間を共有できるのは特別なこと。ハワイは、常にもっと上手くなりたい、進化したい、イベントで勝ちたいと思う場所の一つであり、これは私にとってとても意味のあることなんだ。」

男子ファイナルは、2022年サーフシティ・エルサルバドルプロファイナルの再戦となり、激しい試合となった。トレドとグリフィン・コラピントはパワフルなフォアハンド・アタックの応戦に。コラピントは序盤にヘビー・セクションへの2ターンでエクセレント9.17ptを獲得。トレドは複数のパワフルマニューバーで7.83、8.27をスコア。最後の2分 コラピントがニード6.93の時点で、トレドがパーフェクトに近い9.47を獲得。コラピントがニード8.58で最後のトライは失敗。トレドが優勝を果たした。

フィリペ・トレド ハイライト

フィリペ・トレド「このために激しいトレーニングとサーフィンに励んできたんだ。去年は楽しかったし、タイトルという望んでいたものを手に入れることができて、沢山のことを学んだよ。今ではどんなことにも対応できるような準備ができている。グリフィン・コラピントがハイスコアを出して来たから、『準備はできている、さあ行こう』と思ったんだ。良い波が来ることは分かっていたし、スタートが遅かったけど、彼が9.17を出したことで逆に緊張しているのが分かった。彼は少しナーバスになっているように見えたけど、そうであったかどうかは分からない。私は落ち着いて、ただ波を待ち、そして自分のすべきことをしたんだ。」

今シーズン、飛躍の時を迎えようとしているグリフィン・コラピント

 

サンクレメンテのコラピントは、惜しくもCT3勝目を逃したが、この勢いを次のポルトガル大会につなげ、同大会のディフェンディングチャンピオンとして登場する。昨シーズンはファイナル5入りを1ポイント差で逃した24歳は、今シーズンこそ飛躍の時を迎えようとしている。セミファイナルで現世界ランク1位のジャック・ロビンソン(AUS)を、クォーターファイナルでイーサン・ユーイング(AUS)を倒し、世界の強豪にも勝てる準備が整っていることを証明した。

グリフィン・コラピント「フィリペ・トレドとのヒートはクレイジーだった。いいバトルだったし、すごく興奮しているよ。キャロライン・マークスは僕の地元に住んでいるから、いい日になったよ」

モリー・ピックラムが優勝しランキング1位へ

女子結果
フィリペ・トレドとモリー・ピックラムが優勝!CT第2戦 Hurley Pro Sunset Beach 最終日

オーストラリアのモリー・ピックラムは、これまでのキャリアで最高の結果となるCT初優勝を果たした。20歳のモリー・ピックラムは、2度の世界チャンピオンであるタイラー・ライト (AUS)とブリサ・ヘネシー(CRC)の両選手に勝利し優勝。CT初優勝、そしてCT2年目のピクラムは、5度の世界チャンピオンである カリッサ・ムーア(HAW)と並ぶ世界ランキング1位タイとなった。ピクラムは今後、CT第3戦で黄色のリーダージャージを着用する予定だ。

モリー・ピックラム「トップに立つことにストークしている。それは私が目指している場所で、自分がなれると信じている場所であり、終着地点はトレッスル。今のイエロージャージはただの通過点に過ぎない。女子サーフィンのレベルは非常に高く、これはとてもチャレンジングなイベント。チャレンジャー・シリーズに出場したかと思えば、CTイベントで優勝したりと色々な事がありますが、このような瞬間は全てを価値あるものにしてくれます。」

キャロライン・マークスが復活の準優勝

キャロライン・マークス(USA)は準優勝したことで、ポルトガル大会に向けてランキングを9位から5位に上げた。21歳の彼女は、クオーターファイナルでルーキーのケイトリン・シマーズ(USA)、セミファイナルで2年目のガブリエラ・ブライアン(HAW)を破る。2022年シーズン前半を健康上の理由で欠場していた為、今回がサンセット・ビーチ初出場となった。マークスの決勝進出により、彼女は優勝争いとオリンピック出場権争いの双方に復帰することになった。

キャロライン・マークス「この1週間はとても楽しかった。素晴らしいサポートメンバーにも恵まれ、みんなに感謝したい。親友がサプライズで来てくれたり、弟が来てくれたり、他の友達も来てくれて、本当に楽しかった。去年の今頃は、今の自分とは全然違っていたので、本当に感謝していますし、とても幸せです。」

ウィメンズのファイナルでは、ツアーの若手選手2人の争いとなり、先進的なサーフィンが披露された。ファイナルの最初の波で転倒したピクラムは、すぐに冷静さを取り戻し、ヒート中盤までに2本のミドルレンジのスコアを記録。しかし、マークスはそれに応えバックハンドアタックを繰り出し、エクセレントに近い7.50を獲得し、ピクラムにプレッシャーをかけた。マークスはチャンスを活かしてリードを奪い、ピクラムはニード5.58に。しかしピクラムは5.50と5.40をマークし、10分経過時点でマークスからリードを奪い初優勝を飾った。

フィリペ・トレドとモリー・ピックラムが優勝!CT第2戦 Hurley Pro Sunset Beach 最終日

次戦はポルトガルへ

2023 WSL Championship Tourの次の開催地は、 MEO Rip Curl Pro Portugal。この大会のウェイティング・ピリオドは、3月8日(水)から2023年3月16日(木)までとなる予定です。

ALLハイライト

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