五十嵐カノアが8.17pt 逆転でトップ通過!CT第2戦 Hurley Pro Sunset Beach
ライター: WAVAL
五十嵐カノア Photo by Tony Heff/WSL
World Surf League (WSL) Championship Tour (CT) 第2戦 Hurley Pro Sunset Beach の初日。ノースショアの有名ポイントであるサンセットビーチで、サイズのあるオフショアコンディションでキックオフ。ウィメンズのオープニング・ラウンドとエリミネーション・ラウンド、そしてメンズのオープニング・ラウンドの最初の8ヒートが終了した。
男女世界チャンピオン、過去の大会優勝者がオープニングラウンドを制し、経験豊かな選手たちが勝ち上がった。現在メンズ世界ランキング1位のジャック・ロビンソン(AUS)はオープニング・ラウンドで敗退し、次のエリミネーション・ラウンド2では生き残りをかけてサーフィンをしなければならない。女子ランキングリーダーのカリッサ・ムーア(HAW)は、オープニング・ラウンドを見事勝ち抜いた。
五十嵐カノアが逆転でトップ通過
ファイナル5に出場したイーサン・ユーイング(AUS)は、持ち前のクリティカルターンを披露しパワフルなレールサーフィンを展開。この日のシングル・ハイエストスコア9.00ptを獲得した。ユーイングは昨年、ここサンセットビーチでセミファイナルまで健闘したが、同じファイナル5に出場した五十嵐カノアに敗退している。
イーサン・ユーイング「この波は本当にハードで、出るたびに波が違う。でも乗るととても気持ち良いんだ。運良く良い波に乗れたよ。フェイスがとても滑らかで、とても気持ちよく乗れた。このチャレンジングな波が本当に好きだよ、この調子で頑張りたいね。」
昨年のHurley Pro Sunset Beachで準優勝した五十嵐カノアは、スタートで出遅れ後半に3位にまわる場面もあったが残り6分、2位のポジションからビッグセットを掴む。美しいカービングとクイックレイバック、エンドセクションでは力強いレイバックでフィニッシュ。緩急を付けたコンビネーションで8.17ptのエクセレントスコアを出し逆転1位でラウンドアップを決めた。
五十嵐カノア ライディングと日本語インタービュー映像
ジャック・ロビンソンが敗者復活ラウンドへ
セス・モニーツ (HAW)も、イベント最初の波でエクセレント8.33ptを獲得し、3.80ptのバックアップで、ワールド・チャンピオンのイタロ・フェレイラ(BRA)を抑えてヒート勝利を果たした。フェレイラは、ラウンドオブ32に進むために必要なスコアを獲得し2位通過。イベントワイルドカードのキアヌ・アシング(HAW)をイリミネーションラウンドに送り込んだ。
ツアー・ニューカマーのジェイク・マーシャル(USA)とイベント・ワイルドカードのイーライ・ハンネマン(HAW)は、ヒート5で現在ランキングトップのジャック・ロビンソン (AUS)と対戦。ロビンソンはヒートの大半を3位でまわり、残り5分で7.33ptをマークし2位に浮上。しかし最後の数秒でハネマンが5.17ptをスコアし、ロビンソンを3位に追い込んだ。ロビンソンはエリミネーション・ラウンド行きとなり、ジャクソン・ベイカーとカイ・レニーと対戦する。
ディフェンディング・チャンピオンのバロン・マミヤ(HAW)も、オープニング・ラウンドを勝ち上がった。マミヤはエクセレントな7.17ptをスコア。同じハワイのエゼキエル・ラウはリズムに乗れず1ポイント以下のスコアを2回出してヒートを終了し、イリミネーション・ラウンド行きとなった。
世界チャンピオンのスレーター、トレド、フローレンスはラウンドオブ32へストレートに進出
11×ワールドチャンピオンのケリー・スレーター (USA)はここサンセットビーチで2019年以来のヒート勝利を獲得。昨年ここでのエリミネーションラウンド敗北の屈辱を振り払った。
2度のワールド・チャンピオンであるジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は、ビッグマニューバーでエクセレント8.33ptと7.50ptをスコアし1位通過。この日を締めくくった。
ジョン・ジョン・フローレンス「本当に楽しい波で、パドルアウトしている時からとてもクリーンな波が見えたよ。沢山の波をゲット出来て興奮した。でもヒートが終わってみると実際はあまり波に乗れてなかったのが残念だったね。ジョアオ・チアンカとは昨年、本当に良いバトルを何度も繰り広げ、本当に楽しいヒートをやってきました。何が起こるか分からないので、自分のことだけに集中した結果、良い波に乗れたんだ。とても良かったよ。」
世界チャンピオン、ステファニー・ギルモアとカリッサ・ムーアが女子オープニングラウンドを制覇
8度の世界チャンピオンに君臨するステファニー・ギルモア(AUS)は、オープニング・ラウンドを制した。ギルモアは、サンセットビーチの大きくパワフルなウォールでトレードマークのカーヴィングを決め、落ち着きと自信を見せた。ワイルドカードのゾーイ・マクドゥーガル(HAW)もローカル・ナレッジを発揮し、ホーム・ブレイクを見事に攻略してギルモアと共にラウンドオブ16へ進出。
ステファニー・ギルモア「レギュラーで長いラインを描くことができたわ。私は他の女子選手よりも長い、6’5″のサーフボードに乗っているけど、とても良い感じ。昨年はここでの成績があまり良くなかったので、その雪辱を晴らすつもりで臨みます。去年と同じような成績では意味がないので、少しでも上を目指したい。ファイナル5に残るためには最初から全力を尽くさなければならないの。」
5度の世界チャンピオンであるカリッサ・ムーアは、先日のパイプラインでの優勝の勢いのまま、オープニング・ラウンドのヒートを制しラウンド・オブ16に進出。ムーアはウイメンズのオープニング・ラウンドで最高得点となる6.83ptをマークした。
イベントディフェンディングウィナーのブリサ・ヘネシー や、ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)、モリー・ピックラム(AUS)、メイシー・キャラハン (AUS)もオープニング・ラウンドで勝利し、ラウンドオブ16へ勝ち進んでいる。
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