ジョン・ジョン・フローレンスが19.33ptをスコア!CT2023初戦 Billabong Pro Pipeline 4日目

ライター: WAVAL

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ジョン・ジョン・フローレンス Photo by Tony Heff /WSL

オアフ島ノースショア・バンザイパイプラインで開催中のCT2023シーズン初戦、Billabong Pro Pipeline 4日目では、メンズのクォーターファイナル進出者が決定。男子のRound of 32とRound of 16では、トップシードや前回のイベント優勝者が敗退するという波乱が起こり、ベスト8が決定した。

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2×ワールド・チャンピオンで2020年イベント優勝者のジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は、ローカルナレッジと経験で、ほぼパーフェクトなパフォーマンスを披露。ジャック・ロビンソン(AUS)は、3×ワールド・チャンピオンのガブリエル・メディーナ (BRA)を下し、クオーターファイナルへのスポットを確保した。ディフェンディングチャンピオンで11×ワールド・チャンピオンのケリー・スレーター(USA)とワールドチャンピオンの イタロ・フェレイラ(BRA)も敗退となった。

メンズはベスト8が決定

ジョン・ジョン・フローレンスは地元でほぼパーフェクトな19.33ptをスコア

ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は、自分のバックヤードで全く緊張せず楽しんでいるように見えた。ラウンドオブ16では、潰されたかと思わせる長いバックドアバレルをメイクし、ニアパーフェクト9.93ptをスコア。消える演技を披露したフローレンス。そして次の波では9.40ptをスコアし、今日一番のヒートトータル19.33ptを出した 。

 

ジョン・ジョン・フローレンス「エキサイティングでとても楽しかった。あの波は面白かった。ちょっとワイドな波だったけど、ウォールはクリーンで上手くいった。2本目の波は危うく潰されそうだったけど体を傾けてピンチを乗り越え、最後はエアーも入れてストークしたよ。明日は少しサイズは下がりそうだけど、バックドアが良い波になることに期待しているよ。」

世界チャンピオンのスレーター、メディーナ、フェレイラが早期敗退

今日一番の大逆転で、ヤゴ・ドラ (BRA)がラウンドオブ32のヒート10でケリー・スレーター(USA)を破った。海は一息つきハイスコアが出る波はほとんどなく、ドラはヒート・トータル5.66ptというロースコアで11タイムチャンピオンを破った。

ケリー・スレーター「2日前の夜に熱を出し、フリーサーフィンでも本当に体調が悪く、昨日はサーフィンが出来るかどうか分からない状態だった。今日は体調が良くて、かなりリラックスして、じっくり波を待った。バックドアで決めようと思ったけどダメだった。去年は上手く行って優勝できた、今年はそう上手く行かなかったね。」

ガブリエル・メディーナを破った絶好調のジャック・ロビンソン

ジャック・ロビンソン Photo by Tony Heff /WSL

ガブリエル・メディーナ(BRA)が、絶好調のジャック・ロビンソンに敗退。メディーナはラウンドオブ32で、その日のハイスコアの一つである9.33ptをマークして絶好調だった。しかし、ロビンソンはラウンドオブ16の対戦で海と同調し、2つのソリッドなバレルとターンのコンビネーションをコンプリート。ロビンソンはクオーターファイナルで、五十嵐カノアを破った絶好調のジョアン・チアンカ(BRA)と対戦することになった。

またこの日は、ルーキーのイアン・ジェンティル(HAW)が、ワールドチャンピオンで元イベントウィナーのイタロ・フェレイラ (BRA)を大逆転で倒すという、波乱からスタートした。フェレイラはヒートの大半を支配したが、残り3分でジェンティルは小ぶりながら難易度の高いバックドアのダブルバレルを決めて6.50ptをスコア。逆転勝利を飾った。

男子クオーターファイナル進出決定

五十嵐カノア、和井田理央を破りQFに進出したジョアン・チアンカ(BRA)

ジョアン・チアンカ(BRA)Photo by Tony Heff /WSL

ジョアン・チアンカ(BRA)は、今日も素晴らしいサーフィンを披露し、2年連続のクオーターファイナル進出を決めた。彼は、ラウンドオブ32でファイナル5に進出したカノア五十嵐と対戦し、エクセレントな8.67ptをマークしてスタート。そして、ラウンドオブ16ではルーキーの和井田理央(INA)を破った。QFではフィリペ・トレドとのブラジリアン対戦となる。

ツアー・ベテランのジョーディ・スミス(RSA)は、ラウンドオブ16のヒート1で、イタロを破ったルーキーのジェンティルを破り、クオーターファイナルへの最初のスポットを獲得。 スミスは、ラウンドオブ32でカリフォルニアのナット・ヤングに勝ったのを皮切りに、一日中安定したパフォーマンスを披露。今回のクオーターファイナルは、スミスにとってパイプラインでのキャリアで5回目のクオーターファイナルとなる。

ジョーディ・スミス「あのヒートでは、いくつかのアップダウンがあったけど、クォーターに進めて嬉しい。ヒートでボードを壊してしまったけど、6’4に戻したらもっと良くなったよ。コンディションが好転したことに本当に驚いている。今朝は風が強くて大変だった。スタートがうまくいったのは素晴らしいことだけど、大事なのはスタートではなく、いかにフィニッシュするかということ。これで自信がついたよ。」

レオナルド・フィオラバンティ (イタリア)は、ラウンドオブ16でカラム・ロブソン(オーストラリア)に勝利し、自身2度目のBillabong Pro Pipelineクオーターファイナル進出を果たした。フィオラバンティは、ラウンドオブ16でトップシードのグリフィン・コラピント (USA)を倒し大勝利を収めている。

リアム・オブライエン(AUS)は、QF進出までに2人の強豪を倒し、世界の強豪の一角にいることを証明した。オブライエンは、まずラウンドオブ32で同じオーストラリア人でファイナル5に出場したイーサン・ユーイングを接戦の末に退けた。そして、昨年のイベント準優勝者であるセス・モニーツ(HAW)をラウンドオブ16で破った。オブライエンは昨年CT出場権を獲得したが、怪我のためシーズンを全休していた。彼のクオーターファイナル進出は、このツアーニューカマーにとって大きな自信となっている。

リアム・オブライエン「今年はヒートサーフィンが出来て嬉しかったし、クオーターファイナルを勝ち進むことが出来て嬉しい。セスは明らかにトップクラスのライダーだ。僕は運が良かっただけだと思うことにするよ。」

カイオ・イベリ (BRA)は、オープニング・ラウンドから勝ち進み、ラウンドオブ32でハワイのエゼキエル・ラウを破った。イベリはインターフェアを受けたものの、バックドアバレルを見つけて7.00ptをスコアしてヒート勝利を果たした。そして、ラウンドオブ16ではオーストラリアのライアン・カリナンと接戦を繰り広げ勝利。イベリとオブライエンは、クオーターファイナルで対戦することになった。

現世界チャンピオンのフィリペ・トレド(BRA)は、リーダーボード上位をキープするミッションに向けて順調なスタートを切っている。ラウンドオブ32でカルロス・ムニョス(CRC)をコンビネーションで退け、ラウンドオブ16でドラと対戦。ヒートの大半をドラが支配したが残り7分、トレドはバックドアバレルを成功させ、ヒートをひっくり返した。

フィリペ・トレド「ヤゴはいつもこのパイプで良い結果を出しているから、難しいとは思っていたよ。セットの間に波が来なくなり、彼がエアを狙っているのが分かっていたので、自分は良い波を待つしかないと思っていた。今年を5位以上でスタートできたことは本当に良かったよ。」

Billabong Pro Pipeline 4日目 ハイライト

WSL公式HP

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