フリーサーファー活動を軸として活躍する大橋海人インタビュー

ライター: WAVAL(ウェイバル)

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国内外のコンテストで長年、活躍してきたプロサーファー大橋海人さん。2019年からコンペシーンの一線から遠ざかり、フリーサーファーとしての活動に軸足を置いている。そのパフォーマンスが海外からも注目されてデーン・レイノルズが手がける新進気鋭のアパレルブランド「FORMER」のライダーに。さらに自身のブランドを立ち上げ、画期的なサーフコンテスト「KNOT」もスタート。ここ数年、サーフシーンをにぎわせるインフルエンサーに話を聞いた。

大橋海人

大橋海人 / 写真  横山泰介
1992年生まれ、神奈川県茅ヶ崎市出身。17才でJPSAプロデビュー、ルーキーオブザイヤーに選出。2012年、年間ランキング2位。2013年、24年ぶりに開催された伝説のビッグウェーブコンテスト「稲村クラシック」で優勝。2015年、WSL JAPANのリージョナルチャンピオン。現在はコンテストシーンから離れ、フリーサーファーとして活動。アパレルブランド「FORMER」に日本人として唯一ライダー契約。「Lordish Behavior」の立ち上げ、コンテスト「KNOT」の開催などマルチに活躍中

大橋海人
フリーサーファーという新たな道を歩み始めた大橋海人さん。インドネシア、南スマトラ、クルイにて photo : Kenyu

SURFRIDER FOUNDATION JAPAN (以下SFJ ):2019年、コンテストシーンからは身を引いて、フリーサーファーとして活動。そのきっかけは?

そもそも17才ぐらいから、コンペで頑張る理由が、フリーサーファーになることでした。ですから、20才くらいから、ツアーを周りながら、自費で旅をしてカメラマンに撮影料を払って作品を制作していました。フリーサーフィンとコンテストを二本の柱としてブレずにずっとやっていたんです。ですが、3年ほど前からいろいろな人達とのつながりができて、海外での撮影にも呼ばれることが増えてきました。試合に出る時間もないし本来の夢が叶いそうだったのでコンペをやめて、フリーサーファーに大きくシフトしたというところです。本当はCTに入ってフリーサーファーになることが、自分の一番の目標でベストとは思っていたんですが。

SFJ:どうしてフリーサーファーになりたいと思ったのですか。

元々、格好いいと思ったサーファーが、ロブ・マチャドとデーン・レイノルズなんですよ。これはずっと変わっていないんですけど。ロブ・マチャドに関しては、『THE DRIVE-THRU JAPAN』(注:映像作家テイラー・スティールの人気サーフムービー『THE DRIVE-THRU CALIFORNIA』の続編)の時に実際に会ったんです。当時、僕はサーフィンの世界のことに全く興味がなくて、ただ自分がサーフィンをするのが好きだっただけで、ケリー・スレーターのことも知らなかったくらい。ただ初めて会った時に、「こんな格好いいサーファーが世界にいるんだ」と衝撃を受けて。で、デーンも同じような感じで、「格好いいな」と思ったサーファーなんです。CTに入って、フリーサーファーとして活躍をし始めて、その姿を見ていて「僕もこうなりたい」と思ったんです。

大橋海人
ここ数年、様々なアクションを起こしている大橋さん。その原動力は、サーフィンへの並々ならないパッションだ

SFJ:コンペティションとフリーサーフィン、両方のフィールドで活動されてきましたが、感想は。

コンペは、本当にアスリート寄りで、コンテストに勝って賞金を稼ぐとシンプルなスタイルです。フリーサーファーは、本来のサーファーのあり方かなと。元々、大会は無かったわけじゃないですか。いい波を求めて旅をしてというのが、サーファーだったと思うんですよ。今はコンペができたので、名前がフリーサーファーになっただけで、サーファーはそうあるべきだと思うし。今はアスリートの要素も強くなってきたけど、元々の部分を忘れてはいけないんじゃないかな、と。

SFJ:コンペティションでは獲得賞金で収入を得ることができますが、フリーサーファーは。

自分達が身につけているアイテムが売れて、それを企業が喜んでくれて、それでスポンサー料をもらって、というような循環をさせていけるのがフリーサーファー。一般のサーファーも、コンペティターよりも格好も生き方にも憧れるフリーサーファーのアイテムがほしいのでは。僕自身もデーン・レイノルズのものがすごくほしかったですからね。そういう意味でも、フリーサーファーになる方が難しいと思います。コンテストを回っている時は「企業のものを頑張って売ろう」というよりも、試合に集中している。自分達がやるべきことは、そのアイテムを格好よくプレゼンして、一般の人達が「あ、こんな格好いいものがあるんだ」と知ってくれるきっかけを作ることです。

大橋海人
海外での活動が多くなったが、あくまでも活動のベースは茅ヶ崎。生まれ育った地元に対する愛は深い

SFJ:そのために動画の作品を発表し続ける。

はい。海外にもピックされるような格好いいものを作ろうと、頑張っています。そのためには自分が動画に映えなければいけないし、いつも憧れるような存在でなければならない。試合はどんなスタイルでも点数を出して勝てばいい。だけど、フリーサーファーは「格好いい・格好悪い」というスタイルは、見ている方が決める。どれだけファンを増やせて、どれだけ格好いいと思って貰えるか。動画を撮っている時って、1日10時間とか余裕でサーフィンをするんですよ。そして、1本の映像が世に出てどうなるか、そこが仕事。コンテストをやっている時よりもサーフィンの量が増えたし、自分がいきたくない波もいかなければならない。波によっては本当に命がけです。楽しいですけど、かなり過酷だなとは思います。

SFJ:その努力のかいもあって、アパレルブランド「FORMER」をローンチしたデーン・レイノルズから、ライダーに誘われた。

はい。いきなり、デーンさんからインスタにフォローが来たんですよ。「おっ、デーン・レイノルズからいきなりフォローされた!」と超テンションが上がって。何も知らないのにフォローしてくれたってことは認めてくれたんだな、とうれしくて。それまでお世話になっていたブランドには、とてもよくしてもらっていたのですが、デーンさんからオファーを貰ったらちょっと断れなくて……。

大橋海人
Lordish Behavior(ローディッシュ・ビヘイバー)とは、サーファーのスラングで「イケてる行動」という意味。ウエットスーツ、デッキパッド、リーシュコードなどのアイテムを展開。photo : Kenyu

SFJ:2019年には自分のブランド「Lordish Behavior」もスタートさせました。デッキパッドやシャンプーなどのサーフギア関連を扱っています。環境にも配慮しているそうですね。

昔から自分のブランドをやりたいと思っていました。僕は何かアイデアを出してものを作るというのが昔から好きだったので。ただ「稼げそうだからやろうかな」という感じだと多分上手くいかないだろうし、「本当に好きで、本当にいいものを届けたい」という思いがないと。環境に関しては、オーストラリアとか海外に行くことが多いじゃないですか。そうすると、やっぱり向こうではオーガニックだったり環境に配慮したものがかなり出回っていますが、日本ではまだまだ遅れている部分があるので、何か自分でそういうものを作って世の中に広げていきたいという感じです。環境問題は壮大なことなので、自分が出来ることから少しずつやっていくのが重要だなと思っています。自分がやることで、「やっぱり海の環境をちゃんと考えなきゃ駄目だな」と思う人が1人でも増えれば僕は本当にいいなと思っているので、自分がやれることをコツコツとやっているという感じです。

… 続きや詳細は以下SFJ公式HPよりご確認下さい。
INTERVIEW-Vol.35 大橋海人



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