トム・キャロル、大野修聖、ジュリ・エドワーズ「サーフィン× 瞑想ヨガ」対談
ライター: WAVAL
左からジュリ・エドワーズ、トム・キャロル、大野修聖
トム・キャロル(Tom Carroll)来日公演「写真と瞑想の世界」が、渋谷 TRUNK HOTEL で開催された。1983年と1984年の2年連続で世界チャンピオンに輝き、通算26回もワールドツアーで優勝したトム・キャロルは、1987年、1990年、1991年にパイプマスターズの称号も獲得。またヨガやメディテーションでも優れた能力の持ち主である。今回はゲストにプロサーファー大野修聖、ヨガインストラクターのジュリ・エドワーズも参加し、トークショーが行われた(関連記事:トム・キャロル来日公演「写真と瞑想の世界」開催決定)。今回は3人のヨガとサーフィンについての対談の一部をご紹介します。
トム・キャロル、大野修聖、ジュリ・エドワーズ 対談
日本について
トム・キャロル「渋谷は以前何回も来た事がある。1980年のCTツアーの後に新宿や渋谷にショッピングに来た。ショッピングしなくても、ただ見てるだけで、日本のファッションとか、自分とは次元の違うものを見ていて面白かった。」
16歳の時、俺はできると確信した。初めて自分の中でパイプラインのドアが開いたんだ
「16歳の時に初めてパイプラインに行った時、兎に角でかくて怖かった。でも仲間が行っていたので、これはいかないと駄目だと思った。小さめのバレルをキャッチした時に、その時迫りくる壁や景色が忘れられず、俺はできると確信して初めて自分の中でパイプラインのドアが開いたんだ。」
「60歳となった今もパイプラインに恋しているけど。今は他の人に譲っている。今は自分にとってスペシャルで人がいない時に入るようにしているよ。」
大野修聖「トムさんは、それから僕のヒーローです。」
大野修聖「10歳の頃、ハワイ パイプラインでトムさんのサーフィンをビーチから見たのが最初でした。トムさんは10フィートのパイプラインでスナップしてましたが、当時そんなことしている人はいませんでした。それがトムさんを初めて知ったきっかけで、それから僕のヒーローです。」
トム・キャロルから見た日本のサーフシーン
トム・キャロル「日本のサーフシーンはここ5年から10年で、日本人が世界のサーファーとまじり合えるようになってから変わり始めたと思う。もともと素晴らしいサーファーが沢山いたけど海を超えてきて開花した。また大野修聖の指導もあって日本のレベルもグッとあがったんじゃないかな。これからも外に出てチャレンジを続けて欲しい。」
瞑想ヨガで今の自分の思考に向き合う
トム・キャロル「1989年からヨガを始め、瞑想は2006年から取り入れた。座った瞬間に自分が何を考えているかに気付けるんだ。メディテーションによって自分の考え、ネガティブな感情に気が付ける。今をしっかり生きれるようになるんだ。」
ジュリ・エドワーズ「見てるもの聞いているもの全て刺激として中に入っていて、私達はそれに対してリアクションをしている。そのリアクションまでの間が日々の生活で作れるようになる。」
思考と向き合えると、例えば試合中に自分が緊張しているということを自覚して気付いて向き合えるようになる。
試合で負けた時や落ち込んだ時の対処法。ケリー・スレーターも沢山の負けを経験した
トム・キャロル「自分の感情を鍛える。色々経験することが兎に角、大切だ。喜んだり楽しんだり、様々な感情があるのは自然なこと。勝てば楽しいけど、負ければ負けるほど自分を大きく成長させる素晴らしいレッスンだと思って受け入れて欲しい。今キングと呼ばれるケリー・スレーターだって凄い勝ってるけど沢山負けた経験があって、その負けがあったからこそ強くなっている。素直に負けて落ち込んで、そのレッスンを受け取って、アップダウンを経験してもらいたい。負けること悔しむこと、落ち込むことが、次のモチベーションに繋がる。」
大野修聖「サーフィンや勝ち負けに本気で向き合うことによって、自分の事を知ることができる。負けることで真剣に向き合い、自分のことを知れるのは、とても楽しいことですね。」
トム・キャロルは、静岡 多々戸浜で開催される大野修聖主催のサーフィンイベント『ファンザメンタル』にも登場予定。60歳となり、選手を引退しても活躍し続けるトムの活躍に注目です!
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