五十嵐カノアとグリフィン・コラピントのスーパーヒート『CT第7戦エルサルバドル DAY2』
ライター: WAVAL
五十嵐カノア Photo WSL/ Thiago-Diz
WCT 2022 第7戦『サーフシティ・エルサルバドル・プロ Presented by Corona』』のDAY2が、本日3〜4フィートの波で、エルサルバドルのレギュラーのポイントブレイク、プンタ・ロカで開幕。メンズのエリミネーション・ラウンド2、メンズのラウンド・オブ16、ウイメンズとメンズのクオーターファイナルが終了し男女ベスト4が決定。明日がファイナルデーになる予定となる。
1.定五十嵐カノアは5位フィニッシュ
2.コラピント、メディーナ、トレド、フェレイラがセミファイナルに進出
3.世界ランク1位のカリッサ・ムーアはキャロライン・マークスに敗退
4.世界ランク6位のレイキー・ピーターソンと7位のステファニー・ギルモアがWSLファイナル5進出に近づく
3つのエクセレントスコアが飛び出したスーパーヒート。カノアは5位フィニッシュ
クオーターファイナルに進んだ五十嵐カノアは同じカリフォルニア出身のグリフィン・コラピントと対戦。ビッグヒートが展開され、2人は3つのエクセレントスコアをスコア。コラピントがヒートトータル17.60ptで勝利した。
試合はシーソーゲームとなり、カノアは残り12分でセットを掴み8.87ptを出し逆転するも、グリフィンが残り6分半からほぼパーフェクトに近い9.10ptをスコアし再び逆転。カノアはニード8.74ptと追い込まれるが、プライオリティを持っていたカノアは残り1分でラストチャンスのセットを掴み、ビッグ・グラブ・エアリバースからチューブインと繋ぐが、最後のエンドセクションの着地でバランスを崩しワイプアウト。これが6.73ptとなり惜しくも本大会5位でフィニッシュした。
グリフィン・コラピント「カノアとのヒートをクリーンなコンディションでサーフィンするのはかなりクレイジーだよ。彼と僕は若い頃からのライバルで何度も対戦しているので、夢のような時間だった。僕にとっては本当に特別なヒートだったし、彼にとっても特別なヒートだったと思う。2人ともビッグスコアを出し合って戦えて嬉しかったよ」
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コラピント、メディーナ、トレド、フェレイラがセミファイナルに進出
ガブリエル・メディーナPhoto WSL/ Thiago-Diz
3×WSLチャンピオンで2022年WSLシーズンのワイルドカードであるガブリエル・メディーナ(BRA)は、CTシーズンの最初の5イベントを欠場したにも関わらず、WSLファイナル5に進出するというハードなミッションに挑んでいる。ほとんどのコンペティターにとってこの目標は手の届かないものに思えるが、メディーナのここでの優勝は、彼のワールドタイトル獲得に向けて奇跡をもたらすものとなるだろう。Quiksilver Pro G-Landで5位入賞した彼は、Quarterfinalで世界ランキング2位のジャック・ロビンソン(オーストラリア)に勝利し、既に弾みをつけている。メディーナはセミファイナルでクオーターファイナルで活躍したグリフィン・コラピント(USA)と対戦する。
ガブリエル・メディーナ「ジャック・ロビンソンはとても良いサーファー。特に彼は僕達と一緒に育ったようなものだから、彼が皆をプッシュしているのは良い事だね。G-LANDでは彼にやられたし、ここで彼に勝利できて良い気分だよ」。
世界No.1のフィリペ・トレド(BRA)は、ルーキーの脅威であるカラム・ロブソン(AUS)を圧倒的な強さで倒し、今シーズンは4度目のセミファイナル進出と絶好調。2019 WSLチャンピオンのイタロ・フェレイラ(BRA)は、絶好調の現世界5位のイーサン・ユーイング(AUS)によって終盤追い込まれたが、8.67ptをスコアして再びリードし、セミファイナルに進出した。
SFは4人中、3人がブラジリアン!
世界No.1のカリッサ・ムーアがキャロライン・マークスに敗退
5×WSLチャンピオンで、現在のCTランキングリーダーであるカリッサ・ムーア(HAW)は、2022年WSLシーズン・ワイルドカードのキャロライン・マークス(USA)に敗退。マークスは直近6つのイベントを離れ、ここエルサルバドルから復帰している。マークスは前日には、世界No.2のブリサ・ヘネシー(CRI)を下している。
キャロライン・マークス「ロッカールームでカリッサと笑って話していたんだけど、私はいつも彼女に負けていたの。何度もヒートを戦って来た中で、何度かは勝ったこともあるけど、多く負け越しているの。カリッサは私が成長するにあたって最大のインスピレーションだし、最も尊敬している人だから、ヒートで戦えることはとても特別な事なの。今年は失うものは何もないと思っているので、この場にいられることに感謝しています」。
世界ランク6位のピーターソンと7位のギルモアは、WSLファイナル5突破に近づく
レイキー・ピーターソン(USA)は現在世界ランキング6位で、世界タイトルを競うWSL Final 5まであと一歩のところまで来ている。ピーターソンは、クオーターファイナルで、同じカリフォルニアのコートニー・コンローグ(USA)と対戦。ヒート終了間際のプレッシャーの中、ピーターソンはセミファイナルに進出する為にはニード7.06pt。ヒート終了15秒前にラストチャンスを掴み、7.40ptをスコアし逆転勝利を掴んだ。
レイキー・ピーターソン「チャンスを掴めて良かったわ。ここ数戦は厳しい状況で自分自身にもイライラしていたので、あそこで2つほど上手く乗れたのは本当にラッキーでした。」
ステファニー・ギルモアPhoto WSL/ Thiago-Diz
ステファニー・ギルモア(AUS)は、CTランキングでピーターソンの1つ下に位置し、今日の勝利でWSLファイナル5への道を切り開く強いポジションについた。クオーターファイナルでイザベラ・ニコルズ(AUS)を破り、今シーズン2度目のセミファイナル進出を決めたギルモアは、このサーフシティ・エルサルバドルプロで遅れを取り戻すことができそうだ。ギルモアはプンタ・ロカと似たような波である昨年のメキシコ大会で優勝しており、イベント優勝候補の一人となっている。彼女はセミファイナルでマークスと対戦するが、この対戦は明日行われる可能性が非常に高くなっている。
DAY2ハイライト
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この記事を書いたライター
WAVAL
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