モアナ・ジョーンズ・ウォンが優勝！史上初の女子フルCTイベント『ビラボン・プロ・パイプライン』

moana jones wong Photo by Tony Heff/WSL

プロサーフィンの歴史上初めて、女子の試合がフルCTイベントとしてバンザイ・パイプラインで開催された本イベント、2022年CT開幕戦『ビラボン・プロ・パイプライン（Billabong ProPipeline）』最終日。女子の準決勝と決勝戦が開催され、ワイルドカード出場で地元ハワイのモアナ・ジョーンズ・ウォン（moana jones wong）が5×世界チャンピオン カリッサ・ムーア（Carissa Moore）を破りCT初優勝。新たなサーフィンの歴史が作られた（関連記事：パイプラインでモアナ・ジョーンズがタティアナ・ウェストンウェブにドロップインされ大激怒。2人の言い分を公開）。

初日 五十嵐カノア ディープバレルをメイクし9.00pt
2日目：ベサニー・ハミルトンがRound of 16へ
3日目：ケリー・スレーター ブザービーターで逆転勝利
4日目：カリッサ・ムーア バックドアで9.50pt
5日目：ケリー・スレーター6年ぶりの優勝！CT通算56勝目を達成

モアナ・ジョーンズ・ウォン Photo by Brent Bielmann/WSL

モアナ・ジョーンズ・ウォン「私が優勝したなんて信じられなくて今どうしたらいいかわかりません。私にとって人生で最高の瞬間です。優勝できるなんて思っていませんでした。カリッサ・ムーアは大好きなサーファーであり、私にとってヒーローなんです。私はずっとカリッサとパイプラインでファイナルを戦いたいと思っていました。」

パイプラインでサーフィンをし続けて来た22歳のローカルサーファーは、世界で最もチャレンジングなパイプラインで、世界に向けてその実力を証明した。パイプラインでのクオリファイシリーズで5回ファイナリストになった彼女は、昨年12月にHIC Pipe Proで優勝し、このCT初戦で初優勝を飾った。ワイルドカード出場での優勝は、2010年に2×世界チャンピオン タイラー・ライト（AUS）がサンセットビーチで優勝して以来のこととなる。

ファイナルでは、ウォンはパイプラインで2本連続で乗り序盤からリード。ローカルヒーローのウォンが乗る度に観客の大声援が起こり、流れは完全にウォンのペースに。世界チャンピオンのカリッサ・ムーアは残り10分で完全に追い込まれた。終了間際もウォンはディープバレルをメイクし駄目押しとなる7.67ptをスコアし圧勝した。世界ランキング1位となったウォンは、来週開幕するCT第2戦『ハーレー・プロ・サンセット・ビーチ』のワイルドカード枠も獲得した。

カリッサ・ムーア Photo by Tony Heff/WSL

5回ものワールドタイトルを獲得しているカリッサ・ムーアは、この初戦で2位となり、今年のワールドチャンピオン獲得に向けて幸先の良いスタートとなった。

カリッサ・ムーア「私は常に学び続けています。今日は私にとってのコンフォートゾーンからは外れてしまっていて、大量の水が激しく動いているようでした。モアナおめでとう、彼女以上にふさわしい人はいません。彼女はここでずっと何年もサーフィンしていて、今回素晴らしい仕事をしました。」

オーストラリアの2×世界チャンピオンタイラー・ライトは、ウォンとのセミファイナルでバックドアにチャージし、シングルスコアである8.83ptを叩き出した。しかしプライオリティミスによりバックアップを上げれず3位で終えた。

モアナ・ジョーンズ・ウォン優勝シーン & タイラー・ライトのハイエストスコア8.83pt

次の2022年CT第2戦『ハーレー・プロ・サンセット・ビーチ』の開催期間は2/11〜23までとなります！大会詳細は以下公式HPよりチェック下さい。

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