五十嵐カノアに世界チャンピオンになる最高のチャンスが今、到来している。その3つの理由とは

ライター: WAVAL

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東京五輪2020決勝で敗れ悔しがるカノア  – SEAN EVANS / ISA

CTイベントのレギュラーシーズンもいよいよ残り2試合となり、CT第7戦『コロナ・オープン・メキシコ』が8/10よりスタートする。現在、世界ランキング6位の五十嵐カノアに世界チャンピオンになる為の最高のチャンスが今到来している。以下、WSLニュースからの翻訳記事となります。

ブザービーターで世界一の実力者ガブリエル・メディーナを倒せれば誰でも倒すことができる

ブザービーターで世界一の実力を誇るガブリエル・メディーナを倒すことができれば、誰でも倒すことができる。レギュラーシーズンも残すところあと2つ。8/10から始まるイベントに向け、五十嵐カノアはその事を理解している。

初のサーフィンのオリンピック種目で、五十嵐カノアは敗北間際のビッグスコアでメディーナを破り、オリンピック銀メダルを獲得。プロサーフィンの夢を追いかける最高の環境を用意するため、両親が日本からカリフォルニアに引っ越したこの数十年の成果が実を結んだ瞬間となった。

 

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カノアはこのオリンピック準決勝を「これまでの私のキャリアの中で最も特別なヒートの1つ」と言っている。また「メダルを獲る為には、世界最高のサーファーとのヒートの最後の8分間に9ptが必要だった。かなり大きなプレッシャーが重くのしかかっていたけど、それが自分とってとても重要な瞬間であることがわかった。波が来てくれてとても感謝しています。」と語った。

五十嵐カノアの栄光の道の途中には多くの苦難もあった。カノアはやせっぽちの子供から、CTイベント優勝者、そして今やオリンピックのメダリストになったのだ。しかしカノアが世界タイトルを獲る為には再調整が必要で、焦点を合わせ直し、また目前の試合に集中しなければならない。

五十嵐カノアに世界チャンピオンになる最高のチャンスが到来している3つの理由

五十嵐カノアが世界チャンピオンになる最高のチャンスが今、到来している。その理由の1つに、日本人の両親にカリフォルニアで育てられたカノアは、初のリップカールWSLファイナルが開催されるローワー・トレッスルズの波をかなり熟知している事がある。また故郷には友達やファンも多く、カノア自身のテンションも最高潮に盛り上がるだろう。ファイナルにさえ行ければカノアの庭での仕事となる(関連記事:五十嵐カノア 残り2分から大逆転劇を演じ優勝!大会2連覇!QSランクも3位に浮上!『Vans US Open2018 QS10,000』)。

第2にWSLファイナルに進むには残り2試合で5位以内に入る必要があるが、現在カノアは世界ランキング6位で、5位のグリフィン・コラピントとの差は僅か690pt。また世界トップの実力者である7位と10位のジョーディー・スミスとジョン・ジョン・フローレンスは怪我でメキシコのバラ・デ・ラ・クルス戦には出場しない。トップ5以内に入る事はカノアにとって乗り越えられない壁ではないのだ。

結果を求められるコロナオープン・メキシコ戦Round1のオープニングヒートでは、11×ワールドチャンピオンのケリー・スレーターと、オリンピックアメリカ代表のコロヘ・アンディノという強豪と対戦しなければならない。


五十嵐カノア WSL / TONY HEFF

第3に、五十嵐はハイパフォーマンスなライトハンダーとしての実績がある。バリ・ケラマスで開催されたCTコロナ・バリで初優勝。更に2018年と2019年にJ-Bayでファイナルデイに進んでいる。メキシコ・バラの波はカノアのサーフィンスタイルに確実にマッチしているのだ。

何が起こるかわ分からないが、五十嵐カノアがWSLファイナル5へ進出するにはメキシコで大きな成果を出す必要がある。カノアが最終戦タヒチに希望を持ち越すのは偶然性と大きなリスクを伴うこととなり、それは彼のやり方ではないだろう。


五十嵐カノアはWSLファイナル5の枠に入るには1つ順位を上げる必要がある。残り2つしかイベントが残っていない為、2021年の世界タイトルを狙うにはすぐに結果を残す必要がある – WSL / Cait Miers

東京五輪でトレッスルズで世界タイトルを獲得する為のエアーをメイク

カノアは世界チャンピオンになる為に何が必要かを分かっている。カノアはオリンピックの準決勝で、サーフィン界で最もタフなライバルであるガブリエル・メディーナと対戦した時、この事が分かっていた。他の選手なら崩れてしまうような場面でも諦めず、トレッスルズで世界タイトルを獲得する為のエアーをメイクしたのだ。WSLファイナルではチャンピオンが1日で決定する。

カノアはメキシコ・バラでも、トレッスルズでも勝つ自信を持っている。今や五十嵐カノアは、最大のプレッシャーを受けている時でさえもメディーナを倒す自信を持った。チャンピオンになる為に必要な、自信を持ったのだ。

カノアがメディーナ、イタロ・フェレイラ、フィリペ・トレドなど、CTトップクラスのライバルと対戦するのであれば、釣ヶ崎海岸での戦いや悔しさを思い出すだろう。

Corona Open Mexico presented by Quiksilver をお見逃しなく!8月10日にキックオフします。



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