映画『Breath In The Moment 今を生きるとは』和光大が伝えたいこと
ライター: WAVAL
左から:齋藤久元、和光大、金尾玲生、石川拳大
日本の若きプロサーファー達の、夢を追う冒険ドキュメンタリー映画
コロナにより1年以上延期された『Breath In The Moment』先行上映会が、先日遂に開催された。プロサーファー5人、和光大、金尾玲生、石川拳大、齋藤久元、飯田航太(カメラ担当)が、2019年に決行した壮絶な1ヶ月間の旅。サーフィンを通じ、壮大な自然や異文化にふれあい、世界の自然環境問題について真剣に向かい合う。
モロッコ、ヨーロッパ、アイスランドを巡り、「今を生きるとは」 を追求するサーフトリップ・ドキュメンタリー映画。異文化の地に旅に出たくなる最高の映画。まさに目の前の事に一生懸命に取り組む。サーフィン、右も左もわからない異国の地の旅、まさに”今を生きる”感覚がリアルに映し出されている。
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1. 和光大が語るこの映画への想い「この映画には今の僕の、全てが詰まっている」
昨年コロナウィルスの影響で先行上映会は延期に。1年以上の期間を経て今回、無事開催。その経緯や想いがこの映画の発起人である和光大より発信された。
全てが初めての経験だった
和光大:「ドキュメンタリー映画Breath In The Momentの先行上映会を無事に終えることが出来ました。まず、ドキュメンタリーを作った事のない若者の気持ちだけの企画に賛同して頂き、そして準備期間を入れて2年もの間待ち続けて頂いた、協賛各社の皆様、本当にありがとうございました。そして支援して頂いた皆様、本当にありがとうございました。本作品はたくさんの方々の協力があって完成する事が出来ました。何百回ありがとうと言っても足りません。本当に、本当にありがとうございました。」
「今回の企画は本当に0からのスタートでした。企画、スポンサー集め、旅のオーガナイズ、編集、上映会準備、、全てが初めての経験でした。」
突然のコロナ。何が正解でどうするのが良いのか、何もわからずにいた一年
「そしてその中迎えたコロナ。何が正解でどうするのが良いのか、何もわからずにいた一年。本当に今まででは経験出来ない事を体験しました。でもこうして、当初から望んでいたオフラインでの上映会を実施出来たことは心底嬉しかったです。皆さんがこの映画を見た時に何を感じてくれるのか、そこを共有して貰えたことは僕にとって貴重な体験となりました。」
コロナがあったからこそ今回出会えた人々
「実は映像の完成はギリギリまでしてなかったんです。一年間という年月で人は変わります。一年前に作っていたら今の僕が見たらそれは過去のものになっていて、もっとこうしたいと思うと思うからこそ公開が決まった時に編集を始めました。」
「ひとは日々成長する。これを実感した一年でした。コロナがあったからこそ今回出会えた人々や来てくれた人がいます。1年前の自分では呼べなかった人もいました。日々全力で生きるからこそ成長し、変わっていくことが出来ます。」
この映画には今の僕の、全てが詰まっている
「この映画は今の僕の全てが詰まっています。何年後かに見て、まだまだだなあ〜と言えるように今日から日々成長していきたいと思います。1年でこんなに変われるんだから、数ヶ月でも変われると思っています。今辛い渦中にいたとしても数ヶ月後には変わることが出来ます。今を諦めず、今を一生懸命に。そうする事で色々な世界が広がるんだと実感した一年でもあります。」
自分の幸せを満たす事が、SDGs解決に繋がる
「そして最後にですが、とっつきにくいSDGsを題材にはしていますが、実際はこういう問題は自分の幸せを満たす事で自然と行なっていくことだと思うんです。」
「その自分を満たすためにはこの瞬間を大切に生きていく必要があると思います。この映画がそう思ってもらえる一つの架け橋になれってくれればと思っています。本当に皆様ありがとうございました。」
2. 和光大インタビュー「地球環境問題を自分ごとにしてもらい」
映画で伝えたい事、作って変わった事、今後の展望などについてのコメント。
映画で伝えたい事
和光大:「この映画で伝えたいことは、実は無いと言えば無いんです。映画の趣旨は旅の疑似体験。僕たちは行ってみて、思った事を伝えました。それを聞いた上で逆にどう感じたか聞きたいっていう映画なんです。」
地球環境問題を自分ごとにしてもらい
「この映画を作ったきっかけは、2018年に世界一周旅行へ行った時のこと。プロサーファーとして海に関わる人間として、海にゴミを捨てないというのは当たり前の事でした。しかしモロッコでも子供達が普通にゴミを捨てているのを目の当たりにして、改めて危機感を感じ、自分にできる事をしたいと思ったんです。」
「自分は地球環境問題の勉強をしたわけでもスペシャ入りストでもないけど、動画を撮って伝える事は少なからずできると思った。自分が世界一周旅行で地球環境問題を自分ごとにできたから、それを伝えて自分ごとにしてもらいたい。と思ったんです。」
SDGsを解決する為に、まず自分の幸せを満たす。今を一生懸命生きる。
「SDGsっていう言葉はファッショナブルで流行っていて、本来のゴールでなく目的になってしまっている気がするんです。そのSDGsというゴールを達成する前に何をすればいいのか、というのを考えていました。」
「旅に出て思ったのは、自分が幸せでいれば余裕ができて、思いやりが持てる。思いやりが環境保護、人権問題、ジェンダー問題にも繋がる。だからこそまず自分を満たしてあげる事で、SDGsは解決されて行くんじゃないかな。って自分の中では思いました。」
「その自分を満たす為に、『今という時間を有意義に一生懸命生きること。』が重要なんじゃないかと、いうところに繋がってくると思います。」
思いやりが問題解決の一歩に
「映画を作って、思いやりの大切さを知りました。自分に余裕が無いと相手の事も考えられないし、思いやる事が問題解決の一歩だという所に落ち着きました。」
「この旅の1ヶ月はそこが僕らにとって世界の縮図でした。小さな事が大きな戦争などに発展して行く。同じ人間でも対立するってことは、『そりゃ自然環境の事まで考えられないよな..。』って思いました。些細な言葉とかも大切で、自分もまだ思いやりを持ちきれていないと思ったし、すごく勉強になりました。 やってあげている感のある自己満足な思いやりで無く、無意識にできるように普段から意識して行きたいです。」
これから。海と山から繋がる環境問題
「これから一般公開として上映会を行って行きます。やりたい方は連絡下さい。現在はイベントや学校などからも話なども頂いています。」
「思いやりという点で考えると、日本人や日本の文化は一番サステナブルな人種であり文化なんだと思います。映画2作目は日本の文化を、海と山を繋げて表現して行く予定。海のゴミや汚染は街や海からの他、山から川を通って海へたどり着く事が多いのですが、次回作では繋がりの深い山と海についても伝えて行きたいです」
将来
「僕の活動コンセプトは、自然の大切さ、楽しさ、素晴らしさを伝えていくという事。それをベースに、サーフィンのみにとらわれず、多方面で活躍して行きたいです。」
和光 大(DAI WAKO)
1991年8月28日生。父親の影響で幼少期からサーフィンを始め11歳から本格的にプロサーファーを夢見るようになる。中学卒業のとともにサーフィン、英語のステップアップの為、オーストラリアへ留学を決意。現地の高校、専門学校を卒業後20歳で日本へ戻りJPSAプロトライアルを受け見事合格。公認プロサーファーとなる。同年ルーキーイヤーでALL JAPAN PROで優勝しトップシード入りを果たす。2018年11月下旬から3ヶ月間にわたり世界一周サーフィンの旅に出る。現在ひとりひとりが少しでも行動することで世界は変わるという思いで活動している。
CAST
石川拳大 @kenta_ishikawa
金尾玲生 @reokanao
齋藤久元 @mtzombies
和光大 @wombat0828
FILM
飯田航太 @kotaiida_
Breath In The Moment @breath_inthemoment
HP https://breathinthemoment.com/
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この記事を書いたライター
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