「サーフィンを通じ世界をより良い場所にするという使命」ISA会長フェルナンド・アギーレ氏のメッセージ
ライター: WAVAL
2021 ISAワールドサーフィンゲームス閉会式
Fernando Aguerre Photo:ISA/Pablo Jimenez
コロナウィルスの影響で1年延期して開催。困難を乗り越え無事閉幕した、2020東京五輪のサーフィン代表選手を決定する最終予選『2021 ISAワールド・サーフィン・ゲームス』。
ISA会長のフェルナンド・アギーレ(Fernando Aguerre)氏は毎日試合後に、オリンピズム(オリンピックの精神)にも基づくメッセージを関係者やファンや選手達に向けて送っていた。今回は大会7日目と大会終了後の、熱く深い言葉を一部ご紹介します。
1. Day7 終了後の言葉
「サーフィンの喜びを世界中の人々に広める。それは私たちの目標の1つとなります。」
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フェルナンド・アギーレ氏(Day7 終了後の言葉)
「オリンピックの精神は今日、これまで以上に強くなりました。この大会の最後から2日目となった今日は、感情が表れ、涙があふれ、夢が実現しました。」
「今回、東京五輪への出場資格が得られなかった若いサーファー達にメッセージを贈ります。たった3年後には、タヒチのチョープーで開催される2024年パリ大会に出場するチャンスが再び訪れます。そこにまた集中力を高めてフォーカスすれば良いのです。」
「全17カ国がオリンピック出場権を獲得しましたが、そこにはインドネシア、ドイツ、モロッコ、アルゼンチンなどの国々が含まれます。これはスポーツの成長と普遍性の真の証であり、サーフィンの喜びを世界中の人々に広めるという私たちの目標の1つとなります。明日の舞台は、金メダリストと東京への出場権が決まる歴史的な日となります。」
2. 大会終了後の言葉
「サーフィンを通じ、世界をより良い場所にするという私たちの使命」
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フェルナンド・アギーレ氏 (大会終了後の言葉)
「ここエルサルバドルでのサーフィンにとって、本当に歴史的な一週間でした。軽く言っているわけではありません。パンデミックが始まって以来、初めて世界中から51のサーフィン国が集まりましたが、安全で安心な環境を整える事ができました。それ自体が偉業でしたがその後、このサーフィンオリンピック予選を無事に完了し、世界40名のサーファー達のオリンピックへの夢を確定させる事ができました。今回の最初のオリンピアサーファーを正式発表した日は、数十年または数世紀に渡るサーフィンの歴史に残る瞬間となるでしょう。」
「エルサルバドルはこの世界的なイベントを開催するのに最適な会場を提供してくれました。一週間ずっと波に恵まれ、世界最高のサーフィンナショナルチームが最高のサーフィンを披露してくれました。サーフィンの力を信じ、サーフィンを通じ、世界をより良い場所にするという私たちの使命を信じてくれた、エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領に特別な感謝を捧げたいと思います。」
「サーフィンがオリンピックの波に乗るのに22年かかりましたが(2000年シドニーオリンピックは、オーストラリアの国技であるサーフィンが正式種目として提案されていたが、サーフィン人口数や、海のない国への配慮などもあり否決された歴史がある)遂に実現しました。そして今、最初の40人のオリンピアがそろいました。オリンピックの波は、私たち一人一人の物なのです。」
サーフィンとオリンピズムの融合
人や自然を尊重する気持ち、自然との結びつきが強い ”サーフィン” は、オリンピズム(オリンピックの精神)と交わる事で今世界で取り組みが開始されているSDGsや自然環境問題をより良い方向に導くスポーツへと進化しようとしている。マイノリティー競技とされていたサーフィンが、今やオリンピック競技となった事には意味があり、なるべくしてなったと思う。「サーフィンを通じ、世界をより良い場所にする」というアギーレ氏の言葉が、サーフィンの未来であり存在意義であると感じたISA WSGでした。
– WAVAL
*オリンピズム(オリンピックの精神)とは、「スポーツを通じて心身を向上させ、さらには文化・国籍など様々な差異を超え、友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって理解しあうことで、平和でより良い世界の実現に貢献すること」
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