手付かずの大自然が残されている奄美大島 嘉徳浜の防波堤建設と海岸侵食

ライター: WAVAL

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動画 A line in the sand : 奄美のジュラシックビーチ、嘉徳ビーチを守るために。

嘉徳海岸の防波堤建設 護岸計画

奄美で唯一の集落のある自然海岸 奄美大島の嘉徳浜(かとくはま)は、人工物のない自然のままの海岸。奄美大島、琉球列島でも珍しく、ここが奄美大島で最後に残る集落のある自然海岸だ。この場所は手つかずの秘境と呼ばれ、国立公園に指定されており、奄美・琉球世界自然遺産候補地の至近距離に位置している。

しかし、この嘉徳海岸にはいま、護岸計画が持ち上がっている。コンクリートの護岸が、砂浜に全長180m、高さ6.5m(3階建てビルの高さ)にわたって建てられ、美しいアダンの砂丘を壊して横断し、嘉徳浜中央の最も重要な箇所を覆う計画がある。

動画:A line in the sand - 奄美のジュラシックビーチ、嘉徳ビーチを守るために。

人工物により砂浜が消滅する理由。護岸建設がもたらす影響

今回ご紹介する映像には、防風・防潮・砂防林として植えられている植物アダンを植える活動や、ウミガメの産卵を阻害する生態系破壊、人工物により砂浜が消滅する理由、巨額の無駄な予算を使う護岸建設がどのような影響をもたらすのかなども分かり易くまとめられている。

「ビーチは様々な時を経て、常に出現したり消滅したりしている。ビーチは常に環境を変化させている。海岸線を防波堤などの建設で変えようとしたら、自然のチカラで砂や土が移動できなくて、動きがおかしくなり最終的にはビーチが戻ってこなくなります。これを受動侵食と言います。これは浜砂丘が自然の中で自由に変化できず、砂が防波堤内と外の行き来が出来なくなります。海側の砂が沖に行き、徐々に砂が無くなって行きます。そして全ての砂が無くなるまでこの現象は続くのです。そして砂が必要な海生物が存在出来なくなります。

また防波堤建設により波も強く、高くなるのです。防波堤によって波の力が反発して返ってきます。結果、砂の侵食が早まり、海岸侵食が起こります。」..

これは遠くの島で起きている他人の事ではなく、ゆくゆくは世界全体の問題となる。一度壊してしまったら後戻りはできない。詳細や署名についてはこちら。是非一度、以下の映像をチェックしてみて下さい。

奄美の森と川と海岸を守る会
http://fund.katoku.org/
http://katoku.org/
https://www.facebook.com/katokuhama



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