自信を手にし始めた日本人サーファーたち『都筑有夢路・前田マヒナ・川合美乃里』インタビューコメント

ライター: WAVAL

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都筑有夢路
アジア人初!CTクオリファイ目前の都筑有夢路

2019年10月16日〜20日にて宮崎県日向市「お倉ヶ浜海水浴場」開催されている、WSL「white buffalo HYUGA PRO」in OKURAGAHAMA」の2日目。昨日に続き、2日目も宮崎・日向のキレイな朝焼けが大会を迎えてくれた。

WSL 「white buffalo HYUGA PRO」in OKURAGAHAMA

・DAY1和井田理央(19歳)、村上 舜(22歳)との再戦を目指し参戦!『white buffalo HYUGA PRO QS3000』DAY1

本日は、WOMEN’Sからスタート。出場者は、18の国や地域から61名が出場し、熱い戦いの第1ヒートが始まった。試合開始から会場内には一気に緊張感で包まれた。

WOMEN’Sクオリファイ・シリーズ(以下、QS)は、本大会を入れて残り6戦となっている。その中で大きな大会は、この「white buffalo HYUGA PRO QS3000」と最終戦の「Port Stephens Toyota Pro QS6000」の2試合。その為、QS終盤に開催される本大会は、チャンピオンシップ・ツアー(以下、CT)入りを目指す選手たちに取っては、何よりも手にしたい優勝となっている。また、本大会はCTと日程が重なっていることもあり、現役のCTライダーが参戦する事が出来ない。その結果、本大会を優勝する事でCTツアー入りを大きく手繰り寄せる事ができる大会となっているのだ。

アジア人初のCTクオリファイが期待される日本人選手

日本人、アジア人からは、未だにCT入りを果たした選手がいない。そんな中、2019年シーズンは若手選手の活躍もあり、複数名の選手が可能性を残して、大会がスタートした。中でも、先日スペインで開催された、「ABANCA Galicia Classic Surf Pro QS10000」で優勝を果たした、都筑有夢路(18歳)やジュニアタイトルを持ち期待されて来た前田マヒナ(21歳)は、大きな期待を受けている。(関連記事:日本女子サーファー初の快挙に歓喜の涙!都筑有夢路がQS10,000で優勝!世界ランクも8位に)。

・前田マヒナがR1を1位通過

まず登場したのは、前田マヒナ。結果だけ見れば、堂々の1位通過であったが、内容はドキドキさせる試合展開となった。終盤までポイントをしっかりと確保する事が出来ずに居た。しかし、終盤には前田らしいパワーと安定感のあるライディングを2本揃える事ができ、1位でラウンドアップを決めた。

WSL 「white buffalo HYUGA PRO」in OKURAGAHAMA

WSL 「white buffalo HYUGA PRO」in OKURAGAHAMA

WSL「white buffalo HYUGA PRO」in OKURAGAHAMA」

ヒートを振り返り、前田マヒナ:「自分の中でプランを立てて、海に入ったけどなかなか良い波をキャッチ出来なかった。でも、最後は落ち着いて波を選ぶ事が出来たから、勝ちに繋がりました。今大会に向けて、すごくリラックスし、良いマインドセットで来ました。リラックスして、緊張し過ぎないように1日1日頑張りたいです。」

すごくリラックスした状況の中に隠せぬ自信を垣間見る事が出来、更に今大会での活躍が楽しみになった。

・都筑有夢路がR1.H13を1位通過

R1ヒート13には、今大会注目選手「都筑有夢路」が登場。前田とは異なり、都筑は開始早々にグッドスコア、7点を叩き出し、序盤から他選手を圧倒し、調子の良さを見せつけた。結果は、もちろん1位通過。本大会日本人選手たちは、波選びに苦労し、良いライディングを見せる事が出来ずに敗戦していた。そんな中、都筑も波選びはとても難しかったと試合後に語った。

WSL「white buffalo HYUGA PRO」in OKURAGAHAMA」

都筑有夢路:「昨日、MEN’Sの試合終了後に練習で海に入り、波質を理解する為に時間を費やした。その中で陸・浜・海と波の見え方や感じ方が全然違うことに気づき。アドバイスしてくれる仲間と考える波を一致させないといけないと自分のスタイルのサーフィンが出来ない、だから海で動き波に対してチャレンジし続けた結果良い波をキャッチする事が出来た。」と語り最後に「自信はあります!ヒートに挑むメンタルも準備出来ています。自分のスタイルで1戦1戦、頑張ります。」と力強く話しをしてくれた。

日本人で1番CT入りの可能性が高い、都筑には今大会大きな期待とサーフィンファンからの声援が多く寄せられるだろう。

・川合美乃里がR1.H16を逆転で1位通過

最後にもう一人。日本人サーファーが最終ヒートで躍動し、1位通過を決めた。2017年千葉一宮オープンで当時日本人初となるWSL QS3000大会で優勝を収めた、川合美乃里(18歳)だ。

川合美乃里

川合美乃里

試合時間残り2分を切った土壇場で、川合に波が訪れ、見事に7点台をマークし、トップで通過を決めた。興奮したまま川合はインタビューに応じてくれた。「波がとにかく難しかったです。。乗り続けなければ!と思っていたけど、途中でわからなくなった。。笑」と川合は苦笑い。その後、今シーズンの様子を話してくれた。「2019年シーズンは、私にとって本当に苦しいシーズンでした。練習では良いサーフィンが出来ていても試合では勝てない。プロになって初めてスランプを経験して来ています。勝ちに拘りすぎて、楽しむ事をどこかで忘れていた気がします。でも、今は練習も楽しくて気付いたら2時間経っていたり。試合でも楽しめる様に取り組みたいです。」

「都築や松田の活躍を見て、同年代の選手たちと切磋琢磨して来た事が今、本当にチカラとなっていて、見習うことばかりです。自分が負けた事で気づく事が出来たから、私も1日1日努力し続けます。」今大会への意気込みは、「私のスポンサーが女の子のために開催してくれている大会です。4回目だから、もう誰かが優勝しなきゃです。頑張ります!」川合には、もう一度自信を掴んだ時に更なる飛躍を期待させる可能性を感じる事が出来た。この試合の注目選手として、見守りたい。

WOMEN’Sの後には、MEN’Sのラウンド3が行われた。波も揃い、エアリアルが各ヒートで繰り広げられ、村上舜や和井田理央などが順当に勝ち上がった。

村上舜
村上舜

和井田理央
和井田理央

2日が経ち、各ヒートでは様々なドラマが生まれている。残り3日間で行われる大会は、更に厳しい戦いになる事間違いない。

 

・Live中継やヒート表は以下WSL Japan公式サイトよりどうぞ!
worldsurfleague.jp/2019/white-buffalo/

 



 

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