CS 2022年クイックシルバー／ROXYプロ・フランスの中止を発表

biarritz/YOUNG GUNS 2021 || BAY OF BISCAY

WSLとボードライダーがCSイベント中止で相互合意

ワールド・サーフ・リーグ（WSL）とボードライダーズは、CS（チャレンジャー・シリーズ）2022年クイックシルバー / ROXY Pro Franceの中止を発表した。イベント維持のための努力を続けてきたが、WSLとボードライダーズは、フランスのホセゴーで開催される今年の大会を中止する決定で合意した。

この大会は、次世代のサーフィン界のスターたちがチャンピオンシップ・ツアーへのクオリファイを賭けて戦うコンペティション・シリーズ「チャレンジャー・シリーズ」の第6戦として、2022年10月12日から23日にかけて開催される予定だった。今回の発表を受けて、チャンピオンシップ・ツアー出場権を獲得するためのチャレンジャー・シリーズのランキングは、4大会の成績に基づいて決定されることになる。

今年の中止にもかかわらず、WSLとボードライダーズは、2023年以降に世界最高のサーファー達をフランスに呼び戻す機会を模索することを決意している。

財政的に持続不可能に

WSL CEOのエリック・ローガン「ホセゴーでのチャレンジャー・シリーズ・イベントのキャンセルを発表することは非常に残念です。このイベントを財政的に、持続可能なものにする為の適切なサポートを確保することができなかった。フランスは、コンペティティブ・サーフィンの歴史と未来にとって、依然として重要な国です。我々は2023年以降にフランスに戻るための会議を積極的に行っています。」

ボードライダーズのCEO Arne Arens「クイックシルバーとROXYは、チャンピオンシップツアーレベルを含め、フランスのサーフィン業界をサポートしてきた長い歴史があるので、今回の結果はもちろん非常に残念です 。それでもヨーロッパのサーフィンを世界に広めるという我々の決意に変わりはなく、近い将来、世界最高のサーファーがフランスのビーチに戻ってくるよう、WSLと協力しています。その間、クイックシルバーとROXYは、世界クラスのアスリートとWSLイベントへの揺るぎないサポートとスポンサーシップを世界的に続けていきます。」

競技者に考慮し、CSランキングは4大会の成績で決定される事に

WSL SVP of Tours and Head of CompetitionのJessi Miley-Dyer「私たちは、このタイミングで中止という不便さを理解しており、それが競技者にとって困難で苛立たしい想いをさせる事は理解しています。このため、年末のランキングでは集計結果を5つから4つに減らしました。2022年のチャレンジャー・シリーズは、来るVans US Open of Surfing、EDP Vissla Pro Ericeira、Corona Saquarema Pro、Haleiwa Challengerを含む、合計7つの大会を開催します。」

CSランキング上位選手には優位な変更

CSランキング上位の和井田理央、レオナルド・フィオラバンティ、ケイト・シマーズ、モリー・ピックラムは、このキャンセルによりCTクオリファイへの道が近くなった。 しかしこの変化を残念に思う人はかなり多いよう。 フランス人サーファー、そして熱烈なフランス人サーフィンファンは、あまり喜べないだろう。フランスには現在CTイベントがないため、この大会はローカルにとって近い将来、世界最高峰のサーフィンを見たり、競ったりする唯一のチャンスだった。またこの大会の中止は、ホセゴール市の観光事業にとっても大きな痛手となる。

チャレンジャー・シリーズの日程

チャレンジャー・シリーズは、2022年シーズンに合計7大会を開催し、7大会中4大会の成績が年末のチャレンジャー・シリーズ・ランキングとチャンピオンシップ・ツアー出場権にカウントされる予定となる。チャレンジャー・シリーズ・ランキングの男子トップ10と女子トップ5が2023年のチャンピオンシップ・ツアーへの出場権を獲得する。次戦は、Vans US Open of Surfing（2022年7月30日～8月7日）、EDP Vissla Pro Ericeira（2022年10月1日～9日）、Corona Saquarema Pro presented by Banco do Brasil（2022年11月1日～8日）、Haleiwa Challenger（2022年11月26日～12月7日）と続く予定だ。

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