簡単3ステップでわかる!『海洋プラスチック汚染問題』私達にできる取り組みとは
ライター: AKIKO
台風通過後、千葉県太東海水浴場に流れ着いて集められたごみ。プラスチックごみが目立つ
プラスチックごみ自体を今のうちから減らす必要があります!
プラスチックごみによる海洋汚染が問題となっておりますが、レジ袋やプラスチック製ストローを使わない運動が世界で続々と行われています。日本でも紙製のストローが使われ始めたり、2020年度以降プラスチック製のレジ袋の有料化が義務づけられる予定です。専門用語が多く難しい説明が多い『海洋プラスチック汚染』の原因と問題点を、本記事ではシンプルに簡単にまとめておりますので是非読んでください。(本記事は『海洋プラスチック汚染』の主な原因と問題点をまとめたもので、全てを網羅したものではありません)
【Index】
3ステップでわかる!『海洋プラスチック汚染』とは
【Step1】プラスチックの歴史
【Step2】海のプラスチックごみはどこから来てる?
【Step3】特に問題のマイクロプラスチック
2050年には海にいる魚よりプラスチックの方が多い
・『WSL PURE』映像
・『WSL PURE』が提案するすぐ出来る取り組み
サーフトリップで訪れたインドネシアの環境汚染対策
・バリ島でのマイボトル販売
・スンバワ島のレストランで使用されるステンレスストローとビーチクリーン
3ステップでわかる!『 海洋プラスチック汚染』とは
【Step1】プラスチックの歴史
ペットボトル、コンビニ弁当の容器、シャンプーのボトル、肉や魚のパック、当たり前のように私たちの身近にあるプラスチック。これほど大量生産されるようになったのはこの半世紀ほどの事。軽くて変質しにくく、食品の持ち運びや保存に便利。原料は石油で簡単に量産できてコストが安い。急激に生産と消費が増えたので環境中に出たり、体内に溜まったりした場合の影響はまだしっかりと解明されていないのが現状です。
【Step2】海のプラスチックごみは一体どこから来ているの?
海を愛するサーファーは海にごみを捨てるなんてしないはず。ではどこからごみが来ているのでしょう?1つは街でポイ捨てされたごみが雨と一緒に側溝に流れ込んで川に流れ、それが海にたどり着くパターン。もう1つはプラスチックごみをアジアの途上国に輸出し、そのごみの海への流出が加速しているパターン。日本やアメリカやヨーロッパはリサイクルという名目のもと、アジアの途上国にプラスチックごみを押し付けています。分別はされていても、少し飲み残しがあるペットボトルや汚れのついた容器などは、洗浄にコストがかかるためリサイクルできない場合が多く、リサイクルシステムが整っていない途上国は、使えないと思ったものはそのまま捨るので海にごみが流出しています。
【Step3】特に問題となっているマイクロプラスチック
環境中に捨てられたプラスチックごみは海に流れ着き、波の力や紫外線の影響などで細かく砕けます。5ミリ以下になったものは「マイクロプラスチック」と呼ばれます。自然に分解されず、半永久的にたまり続ける可能性があります。魚や海鳥がえさと間違って食べたこのマイクロプラスチックが体内から大量に見つかっています。食物連鎖を通じ、人間の体内にも蓄積しているのではと懸念されています。もちろん、もともとプラスチックは食品を想定して作ってなく、身体の中に入ってしまったものは取り除けません。また、海に広がったマイクロプラスチックを回収する事は不可能に近いので、プラスチックごみ自体を今のうちから減らしていく必要があります。
2050年には海にいる魚よりプラスチックの方が多い?
WSL PURE(WSLワールドサーフィンリーグが環境問題を提起するプログラム)映像
キュートなイラストでとてもわかりやすいです。このままのペースでプラスチックごみが増えていくと、2050年には海にいる魚すべての質量よりプラスチックの方が重くなると言われています。
『WSL PURE』が提案する私達にもすぐ出来る取り組み
・レジ袋は断って、エコバッグを持参しよう
・プラスチックのフォーク、スプーン、ストローは断って、マイ箸、マイストローを持参しよう
・マイボトル、水筒を持参しよう
・プラスチック包装された品物はなるべく選ばない
・プラスチック容器に詰た液体洗剤ではなく固形石鹸を選ぶ
・使い捨てプラスチックは断る
・使い捨てプラスチック禁止のポリシーに賛同してサポートする
サーフトリップで訪れたインドネシアでの取り組み
2019年11月にインドネシアのバリ島とスンバワ島にサーフトリップに行って来ました。ここでのプラスチックごみへの対策施策をご紹介します。
・バリ島でのマイボトル販売
プラスチックボトルを減らす為、カラフルで可愛いステンレスボトルがスーパーでも販売されている。
たくさん買ってもレジ袋はもらえない。バリ島での買い物はエコバッグを忘れずに!
スーパーでのエコバッグ販売。Mサイズ約60円、Lサイズ約80円
コンビニでもレジ袋はもらえない。エコバッグを販売している
・スンバワ島のレストランで使用されるステンレスストローとビーチクリーン
ココナッツジュースもプラスチックストローではなく金属製のステンレスストローが使われている。
毎週日曜日にレイキーピーク周辺をビーチクリーンするグループ「HPi」。プラスチックごみの回収、分別、廃棄処理を行っている。今回サーフィンガイドをお願いした@Sammy Samsudinもグループに参加。
私の主人の職業が漁師なので2050年に魚よりプラスチックが多くなるってどういう事?と思ったのがきっかけでこの問題に興味を持ちました。企業でも団体でもない一個人が出来ることを取り組んだところで何になるんだろう。と正直思った事もありますが、まずその意識を変える必要があるのだと考えも変わりました。例えば、汚れが着いたままの容器やペットボトルはリサイクルされない現状を知り、きちんと洗ってから出そうと決めたりもしました。便利なプラスチックと完全に縁を切るのは現状難しい事ですが、少しづつでも減らしていきたいものですね。
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この記事を書いたライター
AKIKO
酒とサーフィンとトリップをこよなく愛する二児の母&主婦。ママになってからの方がサーフィン熱が上がってます。センスも技術もないけど波運だけはあります。
・blog: https://ryoshiyome.com/
・Instagram: @akikoba5884