銃乱射事件の悲しみを乗り越えるべく開催されたクライストチャーチのクラシック・シングルフィン・ロングボードコンテスト
ライター: shinji_dog
【Index】
1.『The Single Fin Mingle 2019』
2.クラシック・シングルフィン・ロングボードコンテスト参加条件
3.コンテストの様子 フォト&ムービー
1.『The Single Fin Mingle 2019』
2019年3月15日、ニュージーランドの南島クライストチャーチにある2つのモスクで発生した銃乱射事件。50人の死亡者と多数の負傷者に、世界中が悲しみと不安に陥った事件です。
そんな悲しい事件が起きた約2週間後にクライストチャーチにある小さなサーフタウン Sumner(サムナー)で、第5回目クラシック・シングルフィン・ロングボードコンテスト『The Single Fin Mingle 2019』が開催されました。一時はテロの影響で中止になると思いきや、みんなの熱い思いが1つになり、そんな悲しい事件を逆に乗り越えるべく開催が決定されました。オープニングセレモニーも盛大に開催され皆の心が1つに。今まで以上に素晴らしいものとなりました。
招待選手のみのコンテストで世界中からトッププロロガーが参戦。ニュージーランドの他、オーストラリアからはウエスタンオーストラリア、バイロンベイ、ゴールド・コースト、セントラルコースト。アメリカはフロリダ州からなど、またポルトガルやイングランドと多国から参加。今まででニュージーランドでは歴史上一番大きなクラシック・シングルフィン・ロングボードのイベントになったのではないでしょうか。
そして昨年の優勝者が私の親友でもあり私のスポンサーでもある、ここ私が住むニュージーランド北島マウント・マウンガヌイのローカルサーファーで、サーフボードシェーパーでもあるジョーダン・グリフィンの誘いでなんと日本人代表でエントリー獲得して参戦してまいりました!
ジョーダン・グリフィン
結果は二日酔いのため?Round1を5人ヒート中3位で敗退 笑。後もう少しだったのですが負けは負け。私はその後、友達と悲しみのパーティーに明け暮れました。笑
クラシック・シングルフィン・ロングボードの大会ですので以下の参加条件を満たす必要があります。
2.クラシック・シングルフィン・ロングボードコンテスト参加条件
1. サーフボードは9kg以下
2. もちろんシングルフィンで、サーフボードにハードエッジ(レールは丸みがないとダメ)がない
3. ノーリーシュ!
4. クロスステップ必須
5. ハイパフォーマンスサーフィン禁止 笑
6. スタイリッシュに個性あふれるサーフィンを!
7. ドレスアップして過ごす。
etc…。
そして最も大切となるイベントの参加条件は、友達を作る、パートナーを探す?みんなで楽しむ!ということです。コンテスト以外(パーティーなど)は誰でも参加可能!…という素晴らしい2日に渡るイベントなのです。
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3.コンテストの様子 フォト&ムービー
日本の宮崎にも住んでたことのある、Gato Heroi(ガトヘロイ) のサーフボードシェーパー Robin Kegel 通称「桃太郎」も参戦!
Round1のヒートで同じだったウエスタン オーストラリアのパースから Evan Ledger。5人ヒートの2人上がりで私は3位でヘトヘト。彼は凄いサーフィンをし2位で通過。ヌーサのサーフコンテストなどにも積極的に参加する彼のサーフィンは美しさそのものでした。
大会スポンサーのAll Press Coffee 。美味しいコーヒーをありがとうございました。
大会2日目、みんな昨晩飲み過ぎてしまい撃沈している人も。笑
世界中から色々なシングルフィン・ログが集まる。
イベントに参加するため私は友達の所有するフォードのトランジットに6人で乗り込み、はるばるマウント・マウンガヌイから2日間かけてクライストチャーチまでロードトリップをし、キャンプをし、道中様々なサーフスポットにも寄って最高のトリップを味わいました。下の写真の奥に見えるバンが私達の車。友達の家裏に停めましたが、コンテスト会場まで歩いて3分という最高なロケーションでした。
大会スポンサーがコロナビールということもあり飲み過ぎてしまう私たちではありましたが、人生の中でも最高のサーフイベントでした。そんな素晴らしいコンテストのオーガナイザーで寝るまも惜しまなく働いていた、Ambrose 。
彼なしではSingle Fin Mingle は成功していなかったでしょう。そして肝心の波のコンディションは少しザワついてはいるものの、ロングボードには十分なコンディション。
オーストラリアはゴールド・コーストのクーランガッタからめちゃくちゃべっぴんさんのIvy Thomas も参戦。彼女のスウィッチターンには目が釘付けになりました。そんな彼女は2位でフィニッシュ。素晴らしい海の上のダンスをありがとう。
Womens Finalists
そしてこちらメンズ優勝者の Reef のアンバサダーも務める Mike Lay。彼の優勝インタビューではテロに対して私たちがこれからできること、人としてどのように学んでいくのか、これから人間としてどのように生きていくかなど、愛に溢れるスピーチでみんなが感動。サーフコンテストがどのようにあるべきか、このコンテストを通し改めて見直すきっかけとなりました。
Mens Finalists
そして大会終了後、地元クライストチャーチからThe Butlers というバンドがいまして、コンテストにも参加していたメンバーのWalt Robberds。
RVCAの撮影でオーストラリアのセントラルコーストから若手の Gusも
Single Fin Mingle のクロージングパーティーライブを行ったのが 先ほどのThe Butlers!!尋常じゃなく盛り上がったLiveの後、彼らの家でハウスパーティーが朝までと続き、みんな思うように遊んで飲んでサーフィン話で話が止まらない素晴らしいクライストチャーチ サムナーでのイベントが無事終了しました。
私とGuy。彼もカメラマンでサーフィンもうまい!
悲しみを乗り越えるべく祈りを込めて開催され、皆の心が1つとなったオープニングセレモニーから始まり、メンズ優勝者の Mike Layのテロに対してこれからできること、何を学んでいくのか、人間としての生き方など、愛に溢れるスピーチの様子も含む本コンテスト動画は以下よりどうぞ。
人との絆、楽しむことがメインとなる本コンテストの意味深さを心から感じることができました。
最後に、銃乱射事件でお亡くなりになられた被害者の方へ、心からご冥福をお祈りします。
The Single Fin Mingle 2019
Filmed and edited by Jonathan Smit @jonathansmitnz
私のニュージーランド生活の様子をインスタグラムにアップしておりますので、フォロー宜しくお願い致します!@shinji_dog そして私のスポンサーでもあり親友の @jordangriffinsurfboards もよろしくどうぞ!
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この記事を書いたライター
shinji_dog
オーストラリア、インドネシア、フィジーを旅をし、ニュージーランド北島にあるマウントマウンガヌイに移住する。永住権を取得しサーフィンライフを通してここマウントマウンガヌイをベースにニュージーランドの魅力を伝えていけたらと思います。 ニュージーランドでの日常をこちらインスタグラムにアップしていますので 是非フォロー宜しくお願い致します!!→@shinji_dog