日本初開催となった『第1回JASO全日本障がい者サーフィン選手権』

ライター: nico

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障がい者サーフィン

遂に開催となった初の公式戦『第1回JASO全日本障がい者サーフィン選手権』

朝晩はフルスーツが活躍するこの時期。台風うねりの影響により、日本全国、様々な場所でサーフィンが出来る日が続いていますね!そんな9月の終わり頃、種子島を舞台に、熱い戦いが繰り広げられた「JPSAジャパンプロ サーフィンツアー2018 ショートボード第6戦」。台風24号のうねりにより、好ヒートが連発!見所の多い大会でした。そして、今年のツアーも残すところ2戦。グランドチャンピオン争いが激化してきてます!AbemaTV で実況している僕も、この後の熱戦を楽しみにしています。

そんなプロツアーが佳境を迎えて行く中、9月23日(日)に障がいを抱えたサーファーが出場する日本初の公式戦「第1回JASO全日本障がい者サーフィン選手権」が、
千葉県いすみ市にある太東海岸で行われました。この大会を主催するJASO(一般社団法人日本障害者サーフィン協会)は、昨年の10月に発足し、エキシビジョンマッチ(千葉大原で開催された『日本障害者協会JASO』主催の第1回サーフィン体験会とは)も行っていましたが、今回は初の公式戦となります。僕も、前回のエキシビジョンマッチからお手伝いをさせて頂き、この大会では会場のポイントコールを担当させてもらいました。

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この記念すべき第1回大会には、20人余りの障がいを抱えた選手達が、全国から集まり、遠方の方では、兵庫からの参加している選手も!また、選手だけでなく、予想を上回るオーディエンスも会場にいらっしゃいました。この光景に、運営をしているJASOの理事 和田路子さんも感極まる様子でした。

ヒートは白熱!!選手のライディングに会場が湧く

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僕は会場で選手へのポイントコールをしながら大会を見ていましたが、本当に障がいをお持ちなのか?と疑うほど、選手の皆さんは果敢に波を攻め、素晴らしい演技を披露。この大会は国際大会同様、障がいのレベルによって、ISA (URL) AS-1、AS2、AS-4/VI、AS-5、チャレンジンドキッズと、5つのクラスに分れて行われました。たまに腹ぐらいの波が来るコンディションの中、ヒートは午前9時にスタート!途中、北東の風が強まり、波が荒れ始め、ややハードにもなりましたが、そんな状況よりも、波乗りが出来る、サーフィンを楽しむ気持ちが勝っている印象を受けました!

ちなみに、ある選手は試合前、義足の関節部分に海水が入らないようテーピングをしっかり巻いて「よしっ!」と気合を入れていたりするなど、それぞれが自分のヒート前に準備をしていました。

障がい者サーフィン

クラスによっては、板の上に立つことはできず、ボディーボードのように波に乗るなど、乗り方はそれぞれ。寝そべりながら波に乗って手応えを感じ、ガッツポーズをしている選手もいらっしゃいました。ある意味、バラエティに富んだ、色々なスタイルのサーフィンがあるんだな〜と、新たな楽しみ方を教えてくれます!

障がい者サーフィン

キッズのライディングで会場が・・・沸く!

沢山のヒートが行われる中、最も会場を沸かせたのがチャレンジドキッズに出場した、吉見総之助君(12歳)。

彼は低出生体重児、先天性疾患、など、軽度ではない障がいを抱えていますが、試合に出場する前に「障害を持っていても、サーフィンが出来ることをみんなに見てもらって 他の障害を持っている人達や家族の皆さんを勇気づけたい」と、意気込みを語ってくれました。そして、有言実行!総之助君は、出場したチャレンジドキッズクラスで見事優勝!彼のアグレッシブなサーフィンは、見ていた人に勇気と感動を与えていました。積極的な総之助君のライディングを見ていると、将来プロで活躍する事も夢ではなく、(今回の試合では見られませんでしたが)エアー系の技も出来るんじゃないか!?と、期待させてくれるものでした。

前回の記事でも書きましたが、サーフィンには限界がない事を教えてくれた、障がいを抱えたサーファー達。試合が終わり、1人の選手に話を伺うと・・・「大会に出る前と出た後で、意識が変わった。最初は半信半疑。軽い気持ちでエントリーしましたが、1回戦で負けたから悔しかった。次も出たい!」と、力強く語ってくれました。これから再びトレーニングを始め、改めてサーフィンに向きあっていくんだろうな、と思いました。

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そんな、彼らが次にが目標としているのが、カルフォルニア州サンディエゴにあるラホヤショア(La Jolla Shore)で開催される国際大会 2018 ISA 世界障がい者サーフィン選手権です。この大会は、昨年も日本の選手が出場し、金メダルを獲得!日本人にとって相性の良い大会です。引き続き、日本のアダプティブサーファーから目が離せません!

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この記事を書いたライター

nico

サーフィンの技術向上と語学習得のために アメリカ・オーストラリアに滞在。J-WAVEナビゲーターをはじめアワードの司会やTVのナレーションで活躍。現在はABEMAで JPSA TOURや ISAWSG2019 そして2020 TOKYO Olympicでも実況やMCを担当。サーフカルチャーはもちろん 音楽/ファッション/旅行/フードなどの情報を発信しながら日本のサーフィンを盛り上げて行く。NSA B級公認ジャッジ取得。
お問い合わせ ⇨ https://25surfrecords.themedia.jp