福島県で震災後 初開催となった『NSA最高ランクAAAグレードイベント』

ライター: 吉川 広夏

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ロングボード大会

福島県で震災後 初開催となったNSA最高ランクAAAグレードイベント

福島県いわき市四倉海岸で震災後、初となるNSA公認大会の最高ランクAAAグレード(トリプルグレード)『相双 RETEC 第1回 EAST JAPAN SURFING GAMES 2018東日本サーフィン選手権大会』が開催され、全国からアマチュアサーファー約300人が集結しました(昨年度はAAグレードでの開催)。

ロングボード トッププロ&アマによるエキシビジョンイベントも開催

会場ではアマチュアコンテストに加えてダルマサーフ(久保田 辰彦 氏がプロアマサーファーの育成のために作り上げたサーフチーム)の協力の元、Men’s 16人/Women’s 4人のロングボードのトッププロ・アマサーファーによるエキシビジョンイベントも開催。白い砂浜と青い海が広がる会場の四倉海岸には腰~腹セット胸サイズのパワフルな波が届き、早朝の濃霧でスケジュールの変更があったものの、素晴らしいコンテスト運営で2日間で全ヒート消化。エキシビジョンマッチでは専用のゼッケンが支給されました。

・森 大樹プロ森大樹
本来プロロングボーダーである森選手が、今大会のショートボードMen’sクラスにも出場!初日の朝は濃霧によりゼッケンを着たまま3時間待ち続けた後、挑むことになりました。ファーストヒートでは普段プロロングボーダーとして活躍する彼がどんなパフォーマンスをみせるのか期待がかかる中、ギャラリーを裏切らないパフォーマンスのままにショートボードクラスでファイナルまで進出し結果は4位。ヒート毎にショートボードとロングボードを器用に乗り換え、ロングプロデヴィジョンでは圧巻のパフォーマンスで見事優勝を果たしました。

・堀井哲プロ大会数日前からどの選手よりも早く会場入りし、波の癖や地形などを研究しコンテストに挑んでいた堀井選手。ハイパフォーマンスボードでのスピーディーなノーズライディングからマニューバーのコンビネーションで今大会は準優勝!ファイナル終了間際のラストライドでは逆転かと思わせるほどの素晴らしいパフォーマンスで会場を盛り上げました。

・藤井辰緒プロ60歳を迎え未だ現役トップロングボーダーの藤井辰緒選手。沢山の人たちに慕われ、若手ロングボーダー達のヒーロー。還暦祝いとしてダルマサーフより旗を贈呈。ファイナルでもアグレッシブなサーフィンを見せました。

・Kapono Nahinaこの試合に出場するためにハワイから日本に駆けつけてくれたKapono選手。小波でも大きな体で表現するパワーサーフィンとフローでファイナルに進出。

・桜岡甲太プロイベント3年目にして初のファイナル進出となった桜岡甲太選手。ひと度海に入れば、優しい性格とは正反対のパワーサーフィンで魅せる。バネとスタイルを兼ね備えた日本トップクラスのロングボーダーの1人。

・尾頭 信弘プロダルマサーフのリーダー的存在の尾頭選手。森大樹プロも使用するロングボードのシェイパーでありながら現役のトップ選手としても活躍するサーファー。

・若手プロロガー&プロを目指すロングボーダー若手プロロングボーダーやプロを目指すロングボーダーが年々増加し、イベントを通して熱いサーフセッションが連日繰り広げられました。今後、新世代のロングボーダー達が益々活躍することでしょう。

・ダルマサーフ初の女性プロロングボーダークラスのファイナルは島尻祐子/吉川広夏/菅谷裕美/小高恵子の4人
ダルマサーフのエキシビジョンは今まで男性のクラスのみでしたが、今年から女性のクラスも設けられました。近年は複数のロングボードイベントで女性のエキシビジョンが行われるようになってきています。この事からも女性らしいロングボードの美しさや魅力が浸透し始めてきていると言えるのではないでしょうか。

・久保田 辰彦 氏

サーファーとして純粋に福島を盛り上げたいという思いで3年前から男子のプロロングボード選手を招待しサーフコンテストを行っている久保田氏。思いは選手達に伝わり、皆素晴らしいパフォーマンスで会場を盛り上げたのが印象的でした。

ロングボード エキシビジョンイベント結果


・Men’s結果
優勝:森 大樹
準優勝:堀井 哲
3位:Kapono Nahina
4位:桜岡 甲太
5位:藤井 辰緒

・Women’s結果
優勝:吉川 広夏
準優勝:菅谷 裕美
3位:島尻 裕子
4位:小高 恵子

活気付く福島の海


2018年度いわき市は、1.薄磯海水浴場、2.勿来(なこそ)海水浴場、3.四倉海水浴場の3か所が海水浴場となり、試合会場の隣では海水浴を楽しむ人々の姿も多く見られました。(海水浴期間 7月14日(土)~8月16日(木)の34日間)

四倉の海の目の前にある240台収容できる無料駐車場はトイレ・シャワーが完備されておりコンテスト期間中とはいえ駐車場は満車に近いほどの賑わい。隣の道の駅では沢山の人々で溢れ、福島のイベントへの参加を通して活気を感じられた週末でした。

是非来年も参加したいイベントとなりました!



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この記事を書いたライター

吉川 広夏

吉川広夏(よしかわ ひろか)2014-2016年、3年連続JPSAロングボードプロチャンピオン。WSL世界ランキング最高5位。ニックネームはピロタン。千葉・御宿を拠点に1年の半分近くを海外で過ごし、コンテストを転戦しながら波を求めて旅をする日々。自身のノーズライディングを評価され国内外のシングルフィンコンテストに招待されるようになる。シェイパーの父を持ち、ロングボードにこだわらず様々な種類のサーフボードに乗り波乗りの楽しさを追求している。
・Instagram→@hirokayoshikawa88