スケートビデオの中でヒップホップが使用されている印象的パート Top8 後編

ライター: Kazuaki Watanabe

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スケートビデオ

スケートビデオ ヒップホップ使用シーン Top8

『ストリートカルチャーの象徴』としてのヒップホップ。サーフィンの潮流で生まれた『スケートボード』。スケートボードとヒップホップの親和性について更に理解を深めて頂くために私が見たスケートビデオのなかでヒップホップを使用している印象的なパートをいつか厳選してご紹介!以下、スケートビデオの中でヒップホップが使用されている印象的パート Top8 前編 の続編となる。No.4よりどうぞ!

4.Nyjah Huston – Nike”Till Death”

前編で紹介したの3つのビデオパートは比較的スローバックとなったので、かなり最近公開されたパートも紹介をしたい。こちらは現代の「グレイテスト」スケートボーダーと言っても過言ではないNyjah HustonのNikeプロモデルが発表されたときのフッテージとなるのだが、全てのトリックがエンダーとしても有効なビッグトリックで、Ty Evansによる撮影/編集も非常にドラマチックである。楽曲はMeek Millの「Outro」と「Dreams and Nightmares」、HUNCHO JACKの「Saint Laurent Mask」が使用されている。上記の最初の3つと違い、現代のヒップホップが使用されているため、スケートのレベルとラップミュージックのサウンドが時代に合わせてどれだけ変わったかも比較できるパートとなっている。

5.Eero Antilla – Who Cares?

今まで紹介したものは、全体的に「クラシック」となるものだが、マイナーなものも紹介をしたい。私がこのビデオを見たのは雑誌Kingpinをたまたま買ったことがきっかけであった。なんとなく目に止まり、今まで見たことのないスケートチームのビデオが付録されていたので購入したのだが、曲とスケートスタイルのマッチがスムーズであったので当時このパートをかなり気に入ったのを覚えている。このビデオがきっかけでスウェーデンのヒップホップグループ「LoopTroop」を知ることができたので感謝をしたい。

6.DC Shoes – The DC Video

日本でも知名度があるDC Shoesであるが、彼らが2003年にリリースした「The DC Video」でも素晴らしいヒップホップが使用されている。まずはベテランストリートスケーターのJosh Kalis。数々の名パートを輩出してきたDC Shoeの一員としての彼のパートは素晴らしく、Gang Starr「Full Clip」を使用している。

また、下記のRob DyrdekのパートはEric B. & Rakimの「Know the Ledge」を使用しているので入れるべきであろう。タイトルの「Know the Ledge」とレッジでスケーティングをすることをかけているのだろうか。

7.Baker – Baker3/

こちらのBaker 3ではロックを使用しているスケーターが多いが、Terry KennedyのパートではTerry Kennedy本人がラップをしているので、このリストに入れるべきであろう。Terry Kennedyはスケートをはじめて数年でプロになったというのもあり、彼の才能は賞賛すべきであろう。

また、こちらのビデオでは刑務所に入ったり出たりしているAntwuan Dixonもヒップホップを使用している。彼はスケーターとしては間違いなくトップレベルになれる実力があったと感じるが、そのなかでもBaker 3のパートを見たときの衝撃は忘れられない。彼のスケートするときの「手を上げないスタイル」はあまりにも印象的である。楽曲はJunior M.A.F.I.A.「Let’s Get it On (Remix)」のNotorious B.I.G.のヴァースである。

8.The Kayo Corp – It’s Official/

Kayo Corpは上記で紹介したStevie Williamsが立ち上げたスケートブランド「DGK」の流通をやっている会社であり、このビデオはDGK、Expedition One、Organikaのスケーターたちが全面的にフィーチャーされている作品となっている。Stevie WilliamsがDGKのオーナーというのもあり、全編通してかなりヒップホップ色が強いビデオとなっているので、この作品はヒップホップファンであれば確実に楽しめるものであろう。Kanye Westの「Jesus Walks」からWu-Tang Clanまで流れるこの作品はまさにスケートボードとヒップホップのクロスカルチャーである。

いかがだろうか?こちらが私が個人的に印象に残っているヒップホップを使用したスケートビデオパートたちである。基本的にThe DC Videoはかなりイケている曲が多く、またStevie Williamsが関与している作品はヒップホップとしては外せないと感じる。「スケート」という一つの事象に対する愛を共通点として、このように様々なカルチャーが混ざっている状態はとても素晴らしいことである。





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この記事を書いたライター

Kazuaki Watanabe

渡邉航光(Kazuaki Watanabe)/通称Kaz Skellington。
日本最大のヒップホップWEBマガジンPlayatunerの代表。 カリフォルニア州オレンジカウンティー育ちのラッパーであり、FUJI ROCK 2015に出演したumber session tribeのMCとしても活動をしている。
playatuner.com
twitter.com/KTwigz