砂漠の地 中東UAEへ異空間サーフトリップ!ドバイのウェイブプールとサーフィン事情
ライター: 清宮佑美
ドバイのサーフポイント ニッキビーチ(Nikki beach)
果たしてドバイに波はあるのか?ドバイのサーフィン事情
サーフトリップへ出掛けよう!とまず思いつくのは、ハワイやバリ、オーストラリアにカリフォルニア。そんなメジャーポイントを避けてサーフィンが出来ると噂で聞いたUAE(アラブ首長国連邦)のドバイへサーフィン目的で旅してきました。
・アラブ首長国連邦(UAE)を構成するドバイ首長国の都市ドバイ
ドバイのサーフポイントへ
羽田空港からエミレーツ航空の直行便で12時間。夜中出発で朝の7時半に現地に到着するフライトなので仕事終わりで飛び立てるのが魅力。時差は日本時間のマイナス5時間。しっかり機内で睡眠を取れば現地に着いたその日から満喫できます。とにかく情報が何もないので波があるのか サーフィン出来るかどうかもわからない。サーフボードを持参するか迷った挙げ句、今回はレンタルボードで挑むことにしました。
ドバイの空港内に至る所にある時計を見上げると「ROLEX」の文字。降り立った瞬間からバブリーな雰囲気が漂っていて今まで旅したサーフタウンとの明らかな違いを感じます。空港からタクシーで30分程でビーチリゾートエリアのジュメイラ・ビーチ・レジデンスへ。まずはサーフィンが出来ると言われてるブルジュ アル アラブホテルのすぐ横のサンセットビーチへ波チェックしに行ってみました。
波がある時のブルジュ アル アラブホテル横のサンセットビーチ
ここは海水浴エリアとサーフィンエリアが区切られているので看板に従ってサーフィンエリアでサーフィン可能。サンセットビーチから歩いてすぐのサーフショップ「SURF HOUSE DUBAI」でサーフボードのレンタルもあります。ドバイはとにかく風が強くて風波で波が立つようなイメージ。しかし。残念ながらフラット。カイトサーフィンやウィンドサーフィンをしている人はたくさん見掛けました。結局、噂のドバイの波に出会うことは出来ませんでした。考えてみたらドバイの海はペルシャ湾。東京湾でサーフィンするようなものなので、よっぽどの理由がない限り波が立つ訳がない。やっぱり噂は噂だったのか。ドバイに波が立つ事なんてないのか…。
今回の最大の目的 憧れの『ウェイブプール』でサーフィン
海でのサーフィンは半信半疑だったのであまり期待はしていなかったのですが。今回UAEに来た最大の目的は、あのオーストラリアのプロサーファーDion Agiusのvideoで有名なウェイブプールでサーフィンすること。
・『Dion Agius』ドバイのウェイブプールサーフムービー
ウェイブプールの料金システムや波の本数
ドバイから車で約2時間。オマーンとの国境付近の砂漠のど真ん中の街アル・アインにあるウェイブプール『WADI ADVENTURE』で人生初のチャレンジに興奮を抑えられない気持ちでいっぱいでした。ここは予約が必須なので日本から事前に予約して行きました。レンタルのサーフボードは無料で貸してくれます。海と違って淡水なので いつもより浮力のある厚めの板を借りました。レベルが3つに分かれてて最大8人までエントリーできる中級レベルのインターメディエイトセッション(1時間約$40)に予約。
・3分に1本(1時間に20本)の波-
このセッションは腹くらいのサイズの波で6人エントリーしていました。1ウェイブにレギュラーとグーフィーに1人づつ乗れて、回し乗りするので 自分が乗ったら2回お休みというシステム。普通にパドルアウトして波待ちしていると波を作り出すすごい音と共にフラットだったプールに3分に1回くらい波が来ます。海と違ってちょっとテイクオフしづらい感覚があるのですが形の良い波が毎回規則的に割れます。
1時間に20本の波を6人でシェアするので1時間に6本程しか乗れないので慣れてきて楽しいな!と思ったら はい、終了。全然物足りない。もう1時間やりたい!と言ってみたら今日はもう予約がいっぱいで無理とのこと。気を取り直して次の日の予約を聞いてみたら貸切のプライベートセッションなら空いていたのでせっかくなのでエントリーすることにしました。1時間約$380。かなり高くついてしまいましたがこれも経験。
次の日1時間の貸切サーフィンの為だけに往復4時間タクシーで$200掛けてまたWADI ADVENTUREへ。私の為だけに私の好きなサイズで波を作ってくれる。なんて贅沢で幸せな時間。最大で頭オーバーのサイズまで作れます。私は肩くらいのサイズでレギュラー30分。グーフィー30分の波をオーダー。
3分に1回の頻度で波が来てしまうのでテイクオフしてインサイドまで乗ってパドルバックすると波待ちする間も無く次の波。千本ノック状態。1時間終えると息切れする程 正直体力的にしんどかったです(笑)。一人でこの波はもったいないので仲間3~4人で2時間くらい貸切にしてシェアするのがベストだと感じました。
噂のドバイ・ペルシャ湾でのサーフィン事情
気になるのは実際ドバイでサーフィン出来るのか。ということ。今回UAEを旅している間に現地に住む日本人女性サーファーの方と知り合うことが出来ました。その方にお話を伺ったところドバイのサーフシーズンは10月末頃から6月末頃までのようで この時期にカタール沖でストームが発生し、北西の風によってドバイにうねりが届くようです。
風と共に届くので初日はだいたいチョッピーな波で風が止むとファンウェーブが楽しめるそう。ドバイでサーフィンが出来るのは今はサンセットビーチとニッキビーチの2つのビーチだけ。以前波があったビーチも人口島などの建設により波が立たなくなってしまったそうで、開発はまだまだ続いているのでもしかしたらどこのビーチも波が無くなってしまう日が来てしまうかもしれません。ローカルサーファーは、数人ほどしかいないようですが在住外国人サーファーやビジターサーファーはたくさんおり、ドバイらしく多国籍で居心地の良いサーフコミュニティーだそう。実際に私が帰国した2日後に頭くらいの波でサーフィンを楽しめたようです。
サーフシーズンを狙ってトリップを計画してみて波が当たればラッキー。砂漠の中という異空間のロケーションでのウェイブプールサーフィン、人生で1度は行ってみても良いのではないでしょうか。サーフィン以外にもアクティビティや観光スポットもたくさん。砂漠でラクダに乗って見るサンセットは最高でした。そんな経験は他では味わえないし、一生忘れないサーフトリップになるでしょう。
"Catch The Funwave!" - WAVAL(ウェイバル)
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この記事を書いたライター
清宮佑美
10代の頃より波乗りを始め、同時にサーファー向けファッション雑誌『fine』の専属モデルを8年間務める。芸能プロダクション ホリプロでTVやラジオ、映画など幅広く活動し 2017年3月をもって10年間所属したホリプロを辞めフリーになり再スタート。
今後は海が好きな女の子の為のプロジェクト TOKYO SELSEA PROJECT(トウキョウ セルシー プロジェクト)の代表として メディアだけに限らず サーフシーンのキーパーソンになれるよう活動を続ける。
・チバテレビ 毎週土曜18:05〜生放送「熱血BO-SO TV」レギュラー、GoProアンバサダー
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