つい目を引くイケメンサーファーとダサメンサーファー

ライター: 清宮佑美

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宮古島
・宮古島の海

 

サーフィンを始めた理由は「モテたいから」なーんて人も少なくないと思います。実際、サーフィンで鍛えられたボディと日に焼けた肌に爽やかな笑顔を持ち合わせてたら最強。誰もが素敵!と思ってしまうものです。サーフィンが上手ければそれだけでカッコイイけどそこだけじゃないとこもしっかり見られてます。実際に私が見たサーファーたちのある行動をご紹介。

あなたはイケメンサーファー?ダサメンサーファー?

・海と海以外でのゴミのポイ捨て—

ビーチ以外でもポイ捨てなんてありえない!サーファーなら海を汚すような行為は絶対にしないはず。たまにはビーチクリーンに参加したり海を綺麗に保つように心掛けたいものです。海上がりにゴミを拾うとまではしなくても、捨てない努力は出来ます。波チェックしながらビーチでタバコを吸う。そんな光景はよく見ます。

イケメンサーファーは携帯灰皿やタバコの箱に吸い殻を入れて持ち帰ります。ところがそんなイケメンサーファーも街では歩きタバコをして道に捨てて踏んで火を消してそのまま立ち去る。なんてそんな姿を見てしまったらガッカリします。いつでも自分が自然を愛するサーファーであることを忘れずに行動してほしいです。

・ガツガツはNG!心に余裕を持ったサーファーこそイケメン—

パドルアウトして沖へ出たらまず私がする事は自分が狙うピークの周りのサーファーはどんな人たちがラインナップしているのか観察します。その1つのピークに小さな生態系ピラミッドが存在しているように思うからです。ローカルや上手いサーファーは1番ピークに近い良いポジションにいるし ビジターやあまり自信がない人はそこからどんどん遠ざかったところで波待ちしている。瞬時に自分のレベルを判断して自分が乗れそうなポジションで波待ちします。

そんな時に見る光景。 たくさん波に乗りたいのはわかるけど、波に乗る前から俺の波だと言わんばかりに「へい!へい!」言ってくるような人はみんなから面倒くさい人だと思われるでしょう。自分のライディングの邪魔になるからとライン上にいるサーファーたちに「あっちへ行け」と言うような人も何様なんだと思われるでしょう。

本当に上手いイケメンサーファーはそんなことしません。どんな波でもヒョイと乗っていくし、人を避けながら上手く乗っていきます。ゲッティングアウトしている人が近くにいるのに無理矢理テイクオフするのも危険です。切り替えて次の波を狙うのはイケメンサーファー。「お前のせいで乗れなかった」と文句を言うのがダサメンサーファー。

・ルール以前に人としてのマナーの問題—

先日あるポイントでサーフィンしていた時、混雑していたのにも関わらずたくさん乗っている上手いサーファーがいました。上手かったのでとても目立っていました。しばらくして、その人は前乗りをして奥から乗ってきたサーファーに追い抜かれたことに腹を立てて「海から上がれ」と大声で怒鳴っているのです。一部始終を見ていた私には、どう見ても怒っているあなたが前乗りで謝るべき人だと思いました。その場に居合わせたサーファーたちの空気も悪くなってせっかく楽しいサーフィンのはずが一気に気分が悪くなって私達も海から上がりました。

どうしても腑に落ちなかったのでその怒鳴っていたサーファーに話しかけることにしました。「お兄さん何でさっき海で怒ってたの?」『ムカついたから言っちゃった』「でも前乗りしたお兄さんが悪いんじゃないの?」『前乗りしてたのに気づかなかったし、わざわざ追い越して危なかったから言った』「どう見てもアレは前乗りしたのはお兄さんだし相手が可哀想だった」と言ったら最後の台詞は『でも俺、地元だから。』

ローカルサーファーがその土地の秩序を保つ為に時にはビジターサーファーたちに注意をすることもあるでしょう。でもそれもルールに反した場合。こんな理不尽な理由でも海から上がらせるなんてことがあっていいのでしょうか。サーフィンが上手くて目立っていたしカッコイイなと思っていたのに本当に残念に思いました。

真のサーファーとは?

いつも私はこんなサーファー達を海の中で見つけると「私は絶対あんなサーファーにはなりたくない」と反面教師にするのです。沖に出れない女の子を助けてあげたり、笑顔で「Go!Go!」と波を譲ってくれるサーファーを見るとサーフィンのレベル以上に格好良く見えて一際輝いていて好きになりそうになります。

皆さんもぜひ自分の行動を思い返して見直してみて欲しいです。これから夏に向けてどんどん人も増えて事故が起こりやすい状況が増えます。だからこそ心に余裕を持って みんなが気持ちよく楽しくサーフィン出来るように一人一人が心掛けたいものです。思いやりがあれば誰だってイケメンサーファーになれるはずです。格好だけでなく、自然やサーフィンができる環境に感謝して誰に対しても敬意を払って楽しむことができる人が真のサーファーだと私は思います。



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この記事を書いたライター

清宮佑美

10代の頃より波乗りを始め、同時にサーファー向けファッション雑誌『fine』の専属モデルを8年間務める。芸能プロダクション ホリプロでTVやラジオ、映画など幅広く活動し 2017年3月をもって10年間所属したホリプロを辞めフリーになり再スタート。
今後は海が好きな女の子の為のプロジェクト TOKYO SELSEA PROJECT(トウキョウ セルシー プロジェクト)の代表として メディアだけに限らず サーフシーンのキーパーソンになれるよう活動を続ける。
・チバテレビ 毎週土曜18:05〜生放送「熱血BO-SO TV」レギュラー、GoProアンバサダー
・清宮佑美 instagram: instagram/yuumi_seimiya
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