愛犬と一緒に波乗りを楽しむ『ドッグサーフィン』とは?

ライター: masaaki

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「ドッグサーフィン」ってご存知ですか?

愛犬と一緒に海で遊ぶドッグスポーツで、アメリカでは世界大会も開かれています。犬だけでサーフボードに乗る「ドッグサーフィン」と、人も一緒にサーフボードに乗る「タンデムサーフィン」があります。どちらにしても犬と一緒に波と戯れる楽しく、かわいい海遊び。暖かくなってきたこれからの季節に、おススメのドッグサーフィンの魅力と注意事項を解説します。

<Index>
1.ドッグサーフィンに向いている犬種とは
2.ドッグサーフィンに必要なスキルは?
3.ドッグサーフィンを楽しむために人が準備すべきこと
4.とにかく大事な事は人と犬が一緒に楽しむこと

 

1.ドッグサーフィンに向いている犬種とは

犬のしつけや運動の一環として、飼い主と楽しみながら競技を行う「ドッグスポーツ」

元々、牧畜犬や狩猟犬などを祖先にもつ犬たちには、適度な運動が不可欠です。大型犬、小型犬にかかわらず運動をしなくてもいい犬種などはありません。

ドッグショー

 

・様々なドッグスポーツ—–

散歩だけではなく楽しく運動が行えるように、犬種の特色や気質に合わせて、様々なドッグスポーツがあります。障害物競争のような「アジリティ」。4つの障害物を越えてボールを取ってくる「フライボール」。言葉や音楽に合わせて人と一緒に踊る「ドッグダンス」。嗅覚を駆使して探し物を見つける「ノーズワーク」などがあり、世界的にコンテストドッグショーも開かれています。

ゴールデンリトリバー

 

・ドッグサーフィンに適した犬種—–

ドッグサーフィンとは、水辺で活躍する犬種による「ウォーター・トライアル」から派生して、犬とサーフィンを楽しむ波遊びです。

水辺で主に狩猟犬として活躍していた犬種は、ガンドッグと呼ばれるグループで、レトリバー種、スパニエル種、ウォータードッグなどがこれに含まれます。個体差はありますが、人とのコミュニケーション能力に優れ、従順でトレーニングがしやすく、泳ぐのが好きな犬たちなので、ドッグサーフィンには適した犬種と言えます。また、これらの犬種を祖先にもつプードル、パピヨン、キャバリアなども泳ぐのが好きな犬種です。

キャバリア

 

2.ドッグサーフィンに必要なスキルは?

個体差はありますが、ほとんどの犬は泳ぐことができます。しかし、ドッグサーフィンをするためには、泳げるだけではなく、必要な気質、スキルがあります。

 

1.水を怖がらないこと

2.波や波音を怖がらないこと

3.リーシュ、救命胴衣を嫌がらず付けられること


4.サーフボードの上で進行方向を向いて座れること

5.「オスワリ」「マテ」で、飼い主が離れても次の指示まで待てること

6.「ヒールポジション」での指示待ちができること

 

1~3は、犬の気質や性格、社会化などが影響します。犬は本来、生後6ケ月以内に親や兄弟犬から社会化を学びますが、日本は独特の販売マーケットによる弊害で、この時期に必要な社会科学習を受けていない犬が多くみられます。1~3が出来ないようであれば無理をしないで、海遊びを楽しめるようになってからにしましょう。

4~6はドッグサーフィンをするうえで身に付けていなければいけない躾(しつけ)です。オスワリ、マテの姿勢でサーフボードの上に乗れないとサーフィンはできませんので、これらが出来ていない場合は、陸でトレーニングを積んでから挑戦しましょう。

いづれにしても犬にストレスを与えず、一緒に楽しむことが目的ですから、無理をしないで犬も楽しんでいるかに注目しましょう。

 

3.ドッグサーフィンを楽しむために人が準備すべきこと

ドッグサーフィンを楽しむためには、飼い主も必要な準備と心構えがあります。安全に楽しく愛犬と遊ぶために重要なポイントです。

 

1.犬用救命胴衣、リーシュコードを用意する

犬用の救命胴衣は、通販やペットショップ、サーフショップなどで購入可能。万が一のため必ず着用させましょう。リーシュコードは、犬がある程度自由に動けるように長めのものを用意しましょう。散歩の時のリードの長さを参考にしてください。

2.ソフトボード

サーフボードは安全のため、当たってもさほど痛くないソフトボードを使用しましょう。

3.場所(スポット)、波の状態を確認する

混雑しているスポットは、犬と一緒に遊ぶのには危険が伴います。犬が苦手な人もいますから周りに配慮して場所を選びましょう。また波質、波の大きさを選ぶことも重要。犬の体格を考えて波の大きさを見極めましょう。ホレている波や、早い波、ダンバーなどは避けた方が無難です。

4.犬の状態を見極めこと

トレーニングを積んだ犬でも、その日の体調によりできない日もあります。愛犬の健康状態や、コンディションを見極めるのは飼い主の責任です。また、海に入っていると犬も体温が下がりますので、寒がっていないか、疲れていないかなど、随時注意を払うことも重要です。人と同じように犬の集中力も長時間は続きません。休憩や水分補給も忘れずに行いましょう。

5.海上がりには流水や真水で塩を洗い流す

海から上がった後は、流水や真水で塩を洗い流しましょう。犬は人よりも毛が多い分、塩が落ちづらいので、かゆみや炎症を起こさないようにしっかり洗ってあげましょう。また、うんちやゴミも海に残さないように心がけてください。

 

4.とにかく大事な事は人と犬が一緒に楽しむことと

サーフィンは人間がやっても難しい遊びです。犬と一緒に波に乗るためには、互いの信頼関係が一番重要なポイント。トイレトレーニングから始まって、犬と一緒に暮らすためにさまざまなトレーニングを行っていることでしょう。罰などの強制力を用いたしつけでは、従ったとしても、共に楽しく遊ぶことは出来ません。犬の性質を考えて根気強いトレーニングが必要です。

「大好きな海で、大好きな愛犬と一緒に波に乗る」夢のような幸福な時間を過ごせます。紹介したInstagramは、波乗りJAPANにも選出されている大村奈央さん。この笑顔と楽しそうな愛犬の写真を見ると挑戦したくなりませんか?

ドッグサーフィンは、海と犬に本気で取り組むスポーツ。そして、みんなが笑顔になれるマリンスポーツでもあります。

"Catch The Funwave!" - WAVAL(ウェイバル)

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この記事を書いたライター

masaaki

サーフィンの魅力にとりつかれ海の目の前に移住し、スローライフな日々を過ごしています。海辺での生活の楽しさや、初心者にもわかりやすくサーフィンの魅力を伝えます。