伝説のカリスマラッパー『2Pac』の映画「All Eyez On Me」

ライター: SurfingKids

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ツーパック
写真は映画「All Eyez On Me」より

1990年代のヒップホップといえば、オールドスクール系の古くからあるヒップホップからギャングスタ系ヒップホップの他、否定と肯定を繰り返し、新たなヒップホップが次々と生まれた熱い時代だった。ギャングスタ系ヒップホップの東西抗争など良いことも悪いことも含め話題は事欠かなかった。

そんなヒップホップ界のヒーローであり業界に多大な影響を与えた、伝説のカリスマラッパー2Pac(ツーパック)の生涯を描いたドキュメンタリー映画「All Eyez On Me」が公開される。公開日は2Pacの誕生日でもある現地時間6月16日とのこと。現状、日本での公開は未定だが当時の熱い想いが蘇りワクワクする人も多いだろう。

また今回の伝記映画タイトル「All Eyez On Me」は、彼が亡くなった年に発表したアルバムのタイトルと同じでこのアルバムはかなりオススメの1枚だ。

当時流行った男性受けするゴリゴリのギャングスタラップ的なラップだけでなく、女性リスナーも意識したキレイな曲と美声をベースとした2pacのラップは当時のトレンドとなりのし上がった。

ツーパック

西海岸の「デスロウ」と東海岸の「バッドボーイ」というレーベルの東西抗争が起こる。ギャングからマフィアも参戦し抗争はエスカレート。ヒップホップ東西抗争はアメリカ裏社会の東西抗争へと発展。その抗争の中で1996年に西の代表とされる2pacは射殺される。2pacが射殺された翌年に東の代表とされるノートリアス・B.I.Gも射殺されるがどちらの事件も犯人は見つかっておらず多くは謎に包まれたままだ。

そして2pacのドキュメンタリー映画「All Eyez On Me」がついに公開されるのだ…映画のトレイラー版をどうぞ。

名曲はたくさんあるけれど2pacといえば”California Love”。当時この曲がきっけかで2pacを知った人も多いはず。

超オススメの2Pacアルバム。


最初はカッコよさとかクールさから入るが、ヒップホップの歴史、曲の本質やアーティストの人生観やスタイルを知った上で曲を聴くと印象もまた変わってくる。本人達からすると生きていく上での唯一の手段だったりする。最後に2pacの曲”changes”の歌詞に彼の生き様、人生観がまとめられているのでご紹介。youtube”changes“説明文より以下引用。

chanres和訳:
朝起きても何も変わってない事に気づいて自分に聞いたんだ
俺の人生は生きていく価値があるのか、それとも自分で命を絶ったほうがマシなのか
もう貧乏暮らしはうんざりだ、更に最悪なのが俺は黒人だ
腹へって胃は痛み誰かから財布を奪ってやろうとしてる
サツどもはブラックばかり気にしやがって
引き金ひいてブラックを殺せば奴らはヒーローになれるもんな
子供達にヤクを売る連中がいても誰も気にしない
それで腹すかせてる子が一人少なくなるってなもんさ
最初はヤクの袋詰めさせてられて そのうちブラザーに売る役がまわってくる
ブラザーに銃を与えておいて 後は殺しあうのを黙って見てるだけ


今こそ俺達も立ち上がって闘うべき時だ
ヒューイ(ブラックパンサー)がそう言ってただろ
そして暗闇から発射された2発で彼は殺されちまった
俺はブラザー達を心から愛してる
けど俺達がお互い協力し合わない限りいつまでたっても今の状況から脱出できない


今こそ俺たちの手で変えていこうぜ
ブラザー同士なら他人行儀な素振りを見せないで本当の兄弟みたいに振舞ってくれ
それこそがあるべき姿なんだ
もしブラザーが俺の近くにいたらどうやって悪魔は彼を奪っていける?


遊び回ってたガキの頃に戻りたいと思うが
状況はちっとも好転しない それが現実なんだ
誰もが人種差別主義者に見えてくる誤解から生じた憎しみは、
人種同士の醜い争いを引き起こす
俺達がこんなに虐げられているのはナゼだ?
ここよりマシな場所があるはずさ、無駄な時間をすごすのはヤメよう
人間の心から邪悪を取り除けば、誰もが俺達に正当に接してくれるはず


今夜こうしてる間にもブラックもホワイトもどこかで同じようにヤクやってんだからそして俺たちが唯一落ち着ける時が互いを殺し合う時だけなんて理不尽だ
ありのままの自分でいるには勇気がいるけど
俺達は互いにいたわり合わなきゃならない
この世に生まれてきた人間は誰もが神様から命を授かったのに
俺達はまだブラックの大統領を目にしてない
誰もが知ってることだ 真実を隠すな
この国の刑務所はどこも囚人で溢れててその大半がブラックなんだから


いつまでたっても変えようのないこともあるんだ
どんなに違う生き方を示してやったところで ヤクから足を洗えない連中が大勢いる
そんな時母親は何してやれるんだ?
ありのままの自分でいるのが一番だと教えてもブラザーは目覚めてくれない
だから手っ取り早い方法を選んでしまうんだ
汗水流して働いた金じゃないんだろ
「今日は儲けたぜ」でもその金は汚い方法で稼いだ金だ
子供にヤク売りつけて「俺には金が必要だ」
それが現実なんだ


俺達は変わる必要がある
みんなで力を合わせて世の中を変えようぜ
まずは食い物を変えて それから生き方を変えるんだ
そして互いの接し方を変えていこうぜ
昔のままのやり方じゃダメだってことはわかってんだろ
この世の中を生きぬく方法を俺たちで考えなけりゃな


まだ何の変化も見られない、小さな平和を持つ事もできないのか?
ブラザーは気が休まる時なんてないしストリートでも戦争、中東でも戦争が繰り返されてる
それは貧困のため戦争じゃなくて、ヤクの売買のための争いだ
俺は無事にムショから戻ってきて真実をラップしてるんだ
サツどもの策略に引っかかんじゃねぇぞ
決してヤツらの言いなりになっちゃダメだ
自分の身は自分で守る術を身に着けろ
携帯もってるだけでサツは嫉妬してちょっかい出すぜ
そんな時は 俺の物に手を触れんな お前らの言う事は信用できねえ と言ってやれ
サツが俺に近づいたら容赦なくラップをブチかましてやる
それが武器代わりの発砲音


クールじゃないと言うかもしれないが
お袋はちゃんと俺を育ててくれたぜ
ブラックである限りサツどもは俺を罠にはめるだろうが俺は決して屈しないからな
むしろ俺は復讐を恐れてんだ
昔 痛めつけたゴロツキが
何年もたってから俺に復讐すんじゃないかってな
あいつは俺に向かって銃をブッ放すだろう ダ・ダ・ダ・ダ・ダ
世の中なんてそんなものさ

2パック(ツーパック/英:2Pac)(1971年6月16日-1996年9月13日 満25歳没):
本名はトゥパック・アマル・シャクール(Tupac・Amaru・Shakur)は、アメリカのヒップホップミュージシャンで、俳優でもある。ニューヨーク市マンハッタン区ハーレム地区出身のアフリカン・アメリカン。

R.I.P
– 2pac & B.I.G  Forever In Our Hearts –

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この記事を書いたライター

SurfingKids

AD Agentを経て独立。紆余曲折ありつつも、現在は会社経営をしながら投資家として活動。コンテストサーフィン観戦が趣味の1つです。