権威の高い『全豪オープン』で、日本の「村上瞬」が快進撃中!

ライター: Tsuyoshi Nakajima

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村上瞬2

サーフィン大国オーストラリアのビッグ・イベント『Australian Open Of Surfing(全豪オープン)

現在、夏のサーフィン大国である「オーストラリア/シドニー/マンリー・ビーチ」において、World Surf League(WSL/世界プロフェッショナル・サーフィン・リーグ)主催による、権威の高い『Australian Open Of Surfing(全豪オープン)』が開催中。

アメリカ合衆国の世界的有名なビッグ・イベント「US Open Of Surfing(全米オープン)」と同様に、さまざまな数多くのスポーツが盛んであり、サーフィン大国としても有名なオーストラリアにおけるビッグ・イベントである『Australian Open Of Surfing(全豪オープン)』。

2月29日(月曜日)~3月6日(日曜日)までのウェイティング・ピリオド(開催期間)を設け、今日でイベント4日目を迎えている。このイベントは、WSL QSのハイグレードなイベントに加えて、オーストラリアでの一大ビッグ・イベントということもあり、世界最高のサーフィン・エリート(ドリーム)・ツアーと言われる「WSL Championship Tour(CT)」にクオリファイ(参加資格)する多くのアスリート選手たちも参戦。

「WSL CT」のツアーとは

「WSL CT」のツアーとは、世界中におけるアスリート・サーファーの中において、わずか34名しか参加することのできない夢のエリート・ツアーだ。「CT」は、1年をかけて世界中に存在する「ベスト・オブ・ベスト」と言われる最高のサーフ・ゲレンデにおいて、世界トップのエリート・サーファーたちが高いスキルで技を競い合い、イベントのチャンピオンと年間の世界チャンピオンを決定する。ツアーを回る選ばれしエリート・サーファーたちも、現地やインターネットからライブ中継される世界中のサーフィン・ファンからしても、まさに世界最高の「サーフィン・ドリーム・ツアー」である。

「CT」へのクオリファイ(参加資格)を得るには、WSLの2部リーグとも言える「WSL Qualifying Series(QS)」において、その年の終りにトップ10に入ることが条件である。「QS」でトップ10にランクインされたサーファーは、その年の「CT」エリート・サーファー34名のうち、下位10名のサーファーと入れ替わることになり、翌年に「CT」ルーキー・エリート・サーファーとしてデビューすることになる。

「QS」は、2部リーグと言っても世界中から「CT」を目指す強豪ひしめく難関のツアーだ。そして、この『全豪オープン』のようなハイグレードなイベントになると、「CT」クオリファイに向けて高い「WSLインターナショナルQSポイント」を取得することができるため、過去にCTへとクオリファイしていた元エリート・サーファーや、翌年にクオリファイを逃してしまうような下位の「CT」選手たちも多く参戦してくる。

そのため、「QS」の世界100位以下の選手になってくると、イベントに出場するためにはトライアル(予選)を勝ち抜くことや、オルタネート(補欠)から順番を待って出場することが条件になる場合が多い。今回のWSL QS 6,000『Australian Open Of Surfing(全豪オープン)』とは、まさに上に述べたことが当てはまるハイグレードな世界的権威の高いビッグ・イベントである。

村上瞬

「2020東京オリンピック・ジェネレーション世代」村上舜(日本・湘南西)

このビッグ・イベントに、日本からも世界を目指す数名の男女トップ・アスリート選手が参加している。そんな中、Men,sディビジョンに参戦している『村上舜(日本・湘南西)』選手が、見事にメイン・イベントの4回戦へと勝ち上がって快進撃を魅せている。

「2020東京オリンピック・ジェネレーション世代」において、間違いなく筆頭の1人である村上選手は、このメイン・イベント4回戦へと勝ち上がった時点で、『全豪オープン』17位以上と、来シーズンの「CT」クオリファイに向けて貴重な「WSL QS 1,050pt(WSL QSインターナショナル1,050ポイント)以上を確定させている。

湘南西の湯河原出身である村上選手は、小さなビーチ・ブレイクでの波はもちろんのこと、ハワイやフィジーでの凄まじいビッグ・ウェーブにおけるチャージでも世界的評価が高く、オール・ラウンダーとしてさまざまなコンディションに順応できる日本のトップ・アスリートだ。

ビーチ・ブレイクの戦いとなっている『全豪オープン』では、タイトな波のフェイスに対して切り刻むような素晴らしいスナップ・ターンや、パンチの利いたバックハンド・アタック(進行方向に背中を向けての演技)を魅せて快進撃を続けている。

そして、Women’sディビジョンにおいても数名の日本人アスリート・サーファーが勝ち上がっている。イベントサイトからは試合の進行状況である「ライブ中継」、「ライブスコア」、その日の「ハイライト映像」、「写真」、「ニュース記事」などがアクティブに配信されており、快進撃を続ける日本のサムライ・サーファーに日本からも大きなエールを送りたい。

Japan Go to the World!

※WSL QS Men’s 6,000、Women’s 6,000『Australian Open Of Surfing 2016』イベントサイト:http://www.australianopenofsurfing.com/2016/live

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【村上瞬】江ノ島をバックに@湘南フリーサーフムービー

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この記事を書いたライター

Tsuyoshi Nakajima

「WSL(World Surf League) Japan Regional」ツアーにおいて、2015シーズンまでイベントの「アナウンサー/キャスター/インタビュアー/コメンテーター」などを担当。数々のワールド・アスリート・コンペティションを目の当たりにし、イベントサイトのインターネット・ライヴ中継を通してワールドツアー・アスリート・サーファーたちのヒート(試合)を解説。伊豆をホームに持つサーフィン歴は30年を超え、地元の海において「子どもたちのためのサーフィンレクリエーション」なども主催。
サーフィンのディープな本質や、ワールドツアー・イベントから国内のアマチュア・イベント、How Toなど、サーファーだけではなく、すべての方々にサーフィンを楽しんでいただけるようなニュースをお届けします。