【涙で語る、感動の優勝インタビュー】アドリアーノ・デスーザ
ライター: SurfingKids
ビラボン・パイプマスターズ2015優勝・2015ワールドチャンピオン『アドリアーノ・デスーザ』
ハワイ/ビラボン・パイプマスターズ2015を優勝で飾り、初の年間ワールドチャンピオンに輝いたアドリアーノ・デスーザ 。ブラジリアンストームは今年も吹き荒れ、2年連続でブラジリアンがワールドチャンピオンとなった。努力家であり、まわりのトッププロサーファー達からもリスペクトされる人格者である彼の優勝コメントとなります。
リカルド・ドス・サントスに捧げる、涙の優勝コメント(一部抜粋)
「私はリカルド・ドス・サントスにこの優勝を捧げたい。腕にタトゥーを彫ったんだ。私はいつも彼の魂を背負っている。彼をとてもリスペクトしていた。」(リカルドと同じ場所と文字のタトゥー『Love(愛)、Strength(強さ)、Balance(バランス)』とポルトガル語で入れている。ブラジルのプロサーファー リカルド・サントスは2015年1月に薬物依存者に拳銃で撃たれ帰らぬ人となった。詳細 ”拳銃による惨劇”リカルド・ドス・サントス生前最後のサーフムービー)
「他にもこの優勝を捧げたい人達がいる。私の兄は私に30レアル(※30レアル=約1,000円 2015.12現在)でサーフボードを買ってくれたんだ。その時は彼にとって大金だった。そして今日、私は30レアルのおかげで世界のトップに立てたんだ。」
「兄さん、本当にありがとう。私はあなたを愛している。そして全てのファミリーを愛している。ありがとう。」
現在、他のブラジリアンWCTサーファーのスポンサーにはリップカールやハーレーなどのインターナショナルスブランドがついている。その一方、アドリアーノのメインスポンサーはブラジル国内ブランド「HD(HawaiianDreams)」であり、パイプの目の前にステイ先を提供してくれるビッグスポンサーがいなかった。
そして、ワールドチャンピオンになるにはパイプで勝つことが必要だと感じ、アドリアーノはハワイのジェイミー・オブライエンにステイさせてもらえないか頼み込みんだという。そして5年程前からハワイのコンテストシーズンにはジェイミーの家にステイしてサーフィンを行っている。
悲しい出来事を経験し、裕福ではない家庭環境の中、努力で成し得たタイトルは格別のものだっただろう。メイソンホーに勝ち、ワールドチャンプを決めたヒート、そしてリカルド・ドス・サントスへのコメントは16:40〜です。
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この記事を書いたライター
SurfingKids
AD Agentを経て独立。紆余曲折ありつつも、現在は会社経営をしながら投資家として活動。コンテストサーフィン観戦が趣味の1つです。
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