ミック ファニングが語るフロントサイド カーヴィングターン5つのコツ

ライター: ario

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ミック・ファニングのカーヴィング

サーフィンのカーヴィングターンとは その重要性

サーフィンの基本であるレールを使ったターン。トップスピードで波をえぐり、大量のスプレーを飛ばすカーヴィングは、その基本の延長線上にある。エアリアルが当たり前になった現在でも、切れ味鋭いカーヴィングはコンテストおいて大きな武器になるし、トップサーファー達はカーヴィングに磨きをかけるために努力を惜しまない。

カーヴィングでなくては点数が出ないポイントだってある。特に、フェイスが広くサイズがあるベルズビーチやJ-Bayなどでは美しい弧を描く大きなカーヴィングが良く映える。そう、スピードとパワー、スムーズさを兼ね備えた完璧なカーヴィングは、見ていて気持ちがいい。「美しいカーヴィングができる人=サーフィンが上手い人」なのである。

ミック・ファニングのカーヴィングターン

南アフリカ J-Bayが似合うサーファーと言えば、ミック・ファニングだ。シャークアタックのことではない。世界のトップサーファーの中でも、お手本にしたくなるほど美しいフロントサイドのカーヴィングを持っているのがミック・ファニングで、あの時もサメが出現するまで、ミックは惚れ惚れするようなカーヴィングでJ-Bayの波を切り裂き続けていた。

ミックのような鋭いカーヴィングを身につけるには、何を意識すればいいのだろう?ここでは、SURFER Magazine「The Perfect Frontside Gouge」で、ミック・ファニングがフロントサイド・カーヴィングの極意を語っているので紹介したいと思う。「サーフィンが上手い人」を目指すなら、一読して損はない。ちなみに、記事のタイトルにある「Gouge(ガウジ)」とは、英語で「溝を掘る」とか「えぐり取る」と言った意味合いの言葉である。

ミック・ファニングが語るカーヴィングターン5つのコツ

①ボトムターンの時、出来る限りステップバックする

すべてのマニューバーと同様、鋭いカーヴィングを決めるには質の高いボトムターンが重要だ。そのためにはボトムターンに入る前に充分なスピードが必要なのは言うまでもない。ミックは、ダウンザライン(波のフェイスをレールを入れて走ること)するときにスピードを得るためデッキパッドの一番前あたりに後ろ足を置いているが、ボトムターンに入る時にはできるだけステップバックすると言う。そうすればボードをピボットさせやすいのだ。そしてボトムからトップへ駆け上がるには爆発的な勢いが欲しいが、トップにアプローチする際には少しばかり足の力を抜けば、トップターンの準備に入りやすくなる。

②常に胸を開き、顔を上げること

波のターンしたい場所にアプローチしたとき、加重を前足から後ろ足へ移す必要がある。そこから今度はつま先側からかかと側へ加重を移す。これは少しばかり難しく、多くのサーファーがミスを犯すとミックは語っている。そしてとても重要なポイントは、ターンの始めから終わりまで、ずっと胸を開き続け、顔を上げ続けることだ。これは、ターンを通してボードをドライブさせるために必ず意識しておく必要がある。ミック曰く、これが多くのサーファーができていないポイントだということだ。

③短く素早いターンをするなら、後ろ足を意識する

一口にカーヴィングと言っても「実際にどのようにターンを行うかは、どんなターンをしたいかによって変わってくる」とミック。もし波のポケットで短く素早いターンを繰り出したいなら、ほとんどの体重を後ろ足にのせる必要がある。このようなターンの場合ターンを始めたらすぐに、前側の腕を体の外側に持って行くことも重要だ。前側の腕を素早く自分の後ろ側へ置いて、そこを軸に体幹からターンするように意識してみると良い。

④大きなカーヴィングでは、腕を開くこと

より大きな弧を描くターンがしたければ、少しばかり前足にも体重を残しておくと良い。それからこのようなターンの場合は、前側の腕の使い方も変わってくる。手の平を開き、その手で体をリードするのだ。ミック曰く、「誰かをドアの中へ案内する時の腕の使い方をイメージしてみて」。それがカーヴィングのドライブする距離を稼いでくれるはずだ。ここでも前述の「胸を開いて顔を上げる」というポイントは忘れずに。

⑤しゃがんではいけない

「誤解している人も多いけど、ターンをし終わるとき、そんなに低い体勢になる必要はないんだよ」とミックは述べている。多少は膝を曲げる必要があるけれど、90度以上曲げることはない。次のマニューバーへ移行しづらくなるため、ボードの上にしゃがみこんでしまうのは避けよう。

 


 

この記事を読んでミックのカーヴィングを改めて映像で確認したいという方も多いと思う。こちらの映像で本来見るべきミックの美しいサーフィンを心行くまで堪能していただきたい。前半はバックハンドが中心だが、後半はミックのトレードマークであるフロントサイドのカーヴィングが目白押しだ。

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この記事を書いたライター

ario

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オウエン・ライトの身長とロブ・マチャドの髪質を授かったが、残念なことにレギュラーフッター。三人の娘を育てながら、日々サーフライフバランスの実践を模索中。出没ポイントは千葉一宮。