『クラゲ・カツオノエボシ』刺されない方法と刺された時の対処法
ライター: Micky-G
見た目は綺麗、日本でお馴染みの『ミズクラゲ』
海は素晴らしい場所である一方、人間にとって危険な生物も多く潜む場所でもあります。 海水浴客やサーファーにとって主に危険な生物はクラゲ、エイ、サメなど。予防や対処方法は、海に行く前に確認必須です。今回は毎年必ず発生する危険な生物、クラゲに刺されない方法と、クラゲに刺された時の対処方法をご紹介。クラゲは95%が水分でできている、考える脳が無い浮遊生物プランクトンの一種ですが、なかなか危険な生物なのです。
【Index】
1.クラゲ・カツオノエボシについて
2.クラゲに刺されると
3.クラゲに刺されないために
4.クラゲに刺された時の対処法
1.クラゲ・カツオノエボシについて
クラゲはミズクラゲ(日本では一般的なクラゲ)などの危険度は低いものから、アカクラゲ、ハブクラゲ、カギノテクラゲ、カツオノエボシ(電気クラゲ)、沖縄にしか生息しないハブクラゲなど危険度の高いクラゲまで、様々な種類のものがいます。
日本ではポピュラーな『ミズクラゲ』
日本各地に生息する『アカクラゲ』 刺されると結構痛い
カツオノエボシは厳密にはクラゲでなくヒドロ虫。よく太平洋側で岸に向かう風、オンショアが吹いた時に大量発生するニュースを耳にしますね。春から夏にかけて季節風に乗って太平洋側に大量発生します。砂浜に落ちていることがよくありますが絶対に触れてはいけません。死んでいても触手に毒が残っており、蕁麻疹、悪寒、呼吸困難、触っただけでもショック死もする可能性もあり得ます。
2.クラゲに刺されると
クラゲの種類にもよりますが、みみず腫れや水泡、炎症などの症状があります。更にはエイ、スズメバチと同様、アナフィラキシーショック(急性/重度の過敏症アレルギー反応)により血圧/脈拍低下、呼吸障害で死に至る事も。これは過去に一度でもクラゲに刺された時に身体に抗体が作られ、次に刺された時にアレルギー反応が起きることもあります。特に毒性の強いクラゲに刺されたことがある場合、アレルギー反応が出現する確率が高くなります。
またクラゲに刺された時の重度は、小さい子供の方が高いので気をつけましょう。浜に打ち上げられたクラゲもまだ刺すので子供が触らないよう要注意です。
3.クラゲに刺されないために
海水温度が上がっている時期(8月後半目安)やオンショアが吹いている時は長袖のラッシュガードなどで肌の露出を少なくしましょう。クラゲの多い場所なら夏でもウェットスーツは効果的。またクラゲに刺されにくい日焼け止めなどを活用。これはクラゲは浮遊しながらそばに寄ってきた物を敵や餌と感じて刺しますが、クラゲに仲間だと思わせる特殊な成分が配合された商品。クラゲを寄せ付けないのではなく、クラゲが寄ってきても刺されないのだそう。
個人差はあるかもしれませんが私はこれを使用してから刺されなくなりました。
4.クラゲに刺された時の対処法
1.症状悪化を抑えるため触手を抜く。素手でなく、手袋、タオル、ピンセットなどを使用。
2.海水で洗い流す。真水で洗うと浸透圧で毒が胎内に回ってしまう。
3.患部に消毒液を塗り、冷やすか、40℃以上のお湯で暖める。
※暖めるとクラゲ毒のタンパク性毒を抑える効果があり、逆に冷やすと血管を収縮させ、痛みや腫れを和らげます。応急手当としてはどちらでも良いのです。
4.呼吸困難になった場合、ライフセーバーを呼ぶなどして人口呼吸を。重症の場合、病院に行くか救急車を呼ぶ必要もあります。
※お酢やアルコールをかけると良いと言われていますが、クラゲの種類によって悪い場合もあるのでかけない方が無難。ちなみにおしっこ(尿)をかけると良いといいますがこれも微妙です。アンモニアが効くクラゲ毒もありますが、人の尿は90%以上が水分のためアンモニアは少量で、期待する効果は得られません。
クラゲを甘くみてはいけません。軽いものから危険なものまで種類も沢山いますし、過去に刺された時は軽度でも、2度目はアレルギーにより症状が悪化することも。このような知識があれば少しでもリスクを軽減すことができるので、海に行く人はリスクと対処法を一度は確認しておいた方がよいでしょう。
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この記事を書いたライター
Micky-G
趣味はグレイシー柔術、サーフィン。『サーフィンのことを、誰にでも分かり易く』独自視点で執筆、編集を行うサーフィンライター。