カリッサ・ムーアが2024パリ五輪を最後に競技サーフィンからの引退を発表
ライター: WAVAL
5×世界チャンピオンのカリッサ・ムーア(HAW)は、2024年レクサス・パイプ・プロ、2024年資生堂タヒチ・プロ、そして2024年のパリ・オリンピックを最後に競技から離れることを発表した。© WSL
サーフィン初のオリンピック金メダリストで、5×世界チャンピオン。新たなキャリアと人生を開始する為に、13年の競技生活から距離を置く
5度の世界チャンピオンに輝いたカリッサ・ムーア(ハワイ)は、人生とキャリアの新たな章をスタートさせるため、競技サーフィンから離れることを発表した。オアフ島サウスショア出身の31歳のカリッサは、チャンピオンシップ・ツアー(CT)を辞退する前に、地元で開催されるレクサス・パイプ・プロ Presented by YETIに出場し、ワイルドカードで資生堂タヒチ・プロに出場する。その後、2024年パリ・オリンピックに出場し、しばらく競技から離れる予定だ。
WSLスポーツ・チーフのジェシ・マイリー・ダイヤー「カリッサ・ムーアがこの新しい章の決断を分かち合うにあたり、私たちは彼女の素晴らしい旅路と、彼女がサーフィンに与えた深い影響について振り返ります。彼女はチャンピオンであり、水の中でも外でもロールモデル(模範選手)となっています。キャリアを通し、カリッサは優しさ、タフネス、そして競争力の高さを体現してきました。彼女の功績はスポーツの枠を超え、サーフィンに新たな運動能力と進歩をもたらしました。限界に挑戦するカリッサのひたむきな姿はインスピレーションに満ちており、競技シーンにおける彼女の不在は深く感じられることだろう。」
Carissa Moore_Tahiti ©Beatriz Ryder/WSL
生まれながらのコンペティターであり、2010年以来CTでその才能を発揮してきたムーアは、その人生とキャリアから離れることを選択した。長年にわたりサーフィンの最前線で活躍してきたハワイアンは、オリンピックの後、ジャージの外で挑戦することを決めた。
カリッサ・ムーア「ジャージの外に何があるのか見るのが楽しみです。引退という言葉は好きではない。ツアーから離れるとか、一歩下がるとか、ギアを入れ替えるとか、進化するとか、そういう言い方が好き。」
パイプラインで2度の準優勝、そしてディフェンディング・イベント・ウィナーであるムーアは、レクサス・パイプ・プロでノースショアのコミュニティやファンと共に素晴らしいキャリアを祝いながら楽しむだろう。ハワイでの戦績は、CTに入る前のワイルドカードでの優勝を含めて5勝。
2020年東京オリンピックでサーフィン界初のオリンピック金メダリストとなったムーアは、今夏タヒチで開催される2024年パリオリンピックでもメダル防衛を目指す。彼女は、タヒチのCTで2度クオーターファイナルに進出し、今大会へのワイルドカードを獲得した。
数字で見るムーアの記録破りのキャリア
Carissa Moore_Tahiti ©Matt Dunbar
ムーアの13年間のキャリアは、5つの世界タイトル、サーフィン初のオリンピック金メダルなど、プロサーフィンのあらゆる栄誉に彩られている。ムーアは120のチャンピオンシップ・ツアー・イベントに出場し、キャリアを通して28の優勝を飾っている。
2010年にチャンピオンシップ・ツアーに登場したムーアは、すぐにライバルたちを脅かす存在となった。ツアー初年度に総合3位に入り、ルーキー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。翌シーズンには、史上最年少の18歳で初の世界タイトルを獲得。ムーアは間違いなくCTにパワーサーフィンの新時代をもたらした。
ムーアはアロハ・スピリットを体現し、次世代の若いサーファーを鼓舞するためにムーア・アロハ・ファウンデーションを設立した。彼女はまさにこのスポーツの先駆者であり、新たな章でもサーフィンの進化を押し進め続けるだろう。
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