脇田紗良とダコダ・ウォルターズが優勝！都筑有夢路が準優勝。QS5000 台湾オープン

Photo by Cait Miers/WSL

ダコダ・ウォルターズ（オーストラリア）と脇田紗良（日本）は、ワールド・サーフ・リーグ（WSL）のクオリファイング・シリーズ（QS）5000イベント、2023 Taiwan Open of Surfingで優勝しキャリア最大の勝利を手に入れた。ジンズン・ハーバーは3～4フィートの荒れたエキサイティングな波となった。

女子ファイナルは脇田紗良と都筑有夢路の盟友同士、日本人対決に

女子セミファイナルは脇田紗良と都築虹帆の日本人対決にとなり、都築が大きくリードして脇田を後半コンボに追い込む。しかし脇田は残り6分、4.50をスコアし差を詰めてニード7.00に。続けて残り3分に脇田がセットを掴み、再びバックサイドでビッグターンをメイクし7.77をスコア、大逆転でファイナルへ進出。都筑有夢路はセミファイナルで、元CTサーファーのペイジ・ハーブを前半からリード。後半の追い上げを振り切りファイナルへ進んだ。

・女性セミファイナル

女子ファイナルは脇田紗良と都筑有夢路の盟友同士、日本人対決に。開始早々から都筑有夢路が大きくリードするが、脇田紗良もすぐに反撃。1本目の波でレギュラーに乗り、クリティカルヒットを入れ8.50をスコアすると中盤にも7.76をスコアし逆転。その後、都筑も7.70をスコアするが届かず脇田が白熱のファイナルを制し優勝。試合後、盟友2人が海の中と陸でも抱き合いお互いの健闘を讃えあった。

・女子ファイナル

インドに続き今シーズンQS2勝目を挙げた脇田紗良（関連記事：岩見天獅と脇田紗良がインドで初開催されたWSLイベントのQS3000で歴史的優勝を飾る）

脇田紗良 Photo by Cait Miers/WSL

脇田紗良「とても嬉しい。このQS5000を目指してトレーニングして、あむちゃんとのファイナルでとても嬉しくて楽しい試合でした。あむちゃんは1ターンでビッグスコアを出すので最後までドキドキで、入る前も笑いながら、楽しい試合しようね！って話していたので普段の試合とは全然違いました。いつも一緒に試合を回ってくれる母、ハワイで見てくれる父と兄に感謝、そしてスポンサー様にちょっとでも成長した姿を早く見せたいです。これからもサポートしてくれる皆様に感謝と成長した姿を見せれるように努力していきたいと思います。」

脇田紗良 Photo by Cait Miers/WSL

脇田紗良 Photo by Cait Miers/WSL

都筑有夢路、脇田紗良 Photo by Cait Miers/WSL

若手 ダコダ・ウォルターズが優勝

Dakoda Walters Photo by Cait Miers/WSL

メンズ・ファイナルでは、オーストラリアで最もエキサイティングな若い才能、ダコダ・ウォルターズとジョエル・ヴォーンのオージー対決に。ファイナルでは波がスローダウンしたものの、各選手が多彩なコンビネーションとエアーを披露。ウォルターズの安定感と波の選択が光り、トータル15.84で優勝を飾った。

・男子ファイナル

ダコダ・ウォルターズ「間違いなく自分のキャリアで最大のものだ。ジョエル・ヴォーンとの対戦はいつも緊張する。彼はとてもハイスキルで、何でもできるし何をするかわからない。ゲームの事を考えずサーフィンをするだけでも楽しかったよ。チャレンジャー・シリーズに出たいね。2019年にワールド・ジュニアで台湾に来たんだけど、ここで風が入るとエアーがし易くなるのは知っていたし、ここに戻ってくるのが楽しみだったよ。」

日本人男子では小濃来波（おのうらいは）が3位。加藤翔平と西慶司郎が5位という好成績をおさめた。

本イベントに出場していたインドネシアのフェブリ・アンシャが他界

©️WSL / Norwood

本イベントに出場していたインドネシアのバリ島出身 フェブリ・アンシャ（Febri Ansyah）が現地でのバイク事故で24歳で他界した。台湾オープンの会場でパドルアウトと黙祷が捧げられ、フェブリ・アンシャのこれまでの人生を讃えた。

詳細は以下公式HPよりご確認下さい。
https://www.worldsurfleague.com/