五十嵐カノア4位、稲葉玲王8位!国別総合4位。ISAワールドサーフィンゲームス最終日

ライター: WAVAL

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五十嵐カノア4位、稲葉玲王8位!国別総合4位。 ISAワールドサーフィンゲームス最終日
総合4位。日本代表 波乗りジャパンチーム Photo by Jersson Barboza

全競技を通じ日本勢初となる2024パリ五輪出場権、目標のアジア枠2枠を獲得!

国別総合 4位(男子国別:3位、女子総合:7位)

2023年サーフシティ・エルサルバドルISAワールド・サーフィン・ゲームズ最終日。日本代表の波乗りジャパンメンバーでは五十嵐カノアと稲葉玲王が大会最終日まで残り、五十嵐カノアが4位、稲葉玲王が8位で大会を終えた。大会終了直後開催された、男女全競技を通じ日本勢初となる2024パリ五輪への条件付き出場権を獲得した五十嵐カノアと松田詩野によるオンライン記者会見の様子(記事:パリ五輪出場権を獲得した五十嵐カノアと松田詩野。大会を終え結果を出した今の気持ちと目標)。

五十嵐カノアがCTダブルクオリファイすれば、稲葉玲王がパリ2024年の出場権を獲得。更にもう1人の出場権も

また、五十嵐カノアはWSL CTによるクオリファイのチャンスもある。このダブルクオリファイを達成した場合、稲葉玲王が本イベントでの成績により、アジアから次点でパリ2024年の出場権を獲得することになる。さらにこのシナリオでは、2022年のWSGでチームジャパンが出場枠を獲得したことにより、日本は3人目の男子サーファーを選び、2024年のパリ大会に出場させることができる。

五十嵐カノア4位、稲葉玲王8位!国別総合4位。 ISAワールドサーフィンゲームス最終日
Coper Medal Kanoa Igarashi Photo by Pablo Jimenez

五十嵐カノアが4位入賞

昨日日本がパリ五輪の出場権を獲得し、最終日の今日はリラックスして試合に臨めたという五十嵐カノアは、Round7も1位で勝ち上がり全て1位通過でファイナルへ進出。ファイナルは、ルッカ・メシナス(PER)、アラン・クレランド・Jr(MEX)、ミゲル・トゥデラ(PER)との対戦。

序盤先行されるも、中盤にターンとエアーコンビネーションで6.80ptをスコア。しかしアラン・クリーランド・Jrが連続ターンでエクセレントを続けてスコア。カノアは4位となり後半残り12分、ライトの波でターンからクローズドセクションでのフルローテーションエアーを決めこれがエクセレント8.00pt。しかしファイナルはハイポイントな争いとなり今大会を4位で終えた。

五十嵐カノア「このような立場になれて、とても光栄です。東京はつい先日のことのように感じます。あの大会、あの瞬間には沢山の良い思い出があります。オリンピックは私の人生を変えました。オリンピックに出場し、国を代表し、またメダルを獲得できる立場にあることは、私にとって大きな意味があります。」

五十嵐カノア4位、稲葉玲王8位!国別総合4位。 ISAワールドサーフィンゲームス最終日

五十嵐カノア4位、稲葉玲王8位!国別総合4位。 ISAワールドサーフィンゲームス最終日
Kanoa Igarashi Photo by Pablo Franco

五十嵐カノア4位、稲葉玲王8位!国別総合4位。 ISAワールドサーフィンゲームス最終日
Kanoa Igarashi Photo by Sean Evans

五十嵐カノア4位、稲葉玲王8位!国別総合4位。 ISAワールドサーフィンゲームス最終日
Kanoa Igarashi Photo by PAblo Jimenez

五十嵐カノア4位、稲葉玲王8位!国別総合4位。 ISAワールドサーフィンゲームス最終日
Kanoa Igarashi Photo by Pablo Jimenez

五十嵐カノア4位、稲葉玲王8位!国別総合4位。 ISAワールドサーフィンゲームス最終日
Kanoa Igarashi Photo by Sean Evans

稲葉玲王が初出場で8位に

敗者復活11回戦に登場した稲葉玲王。中盤にミドルレンジのスコア2本揃えてトップに立つが、後半カウリ・バーストがレギュラーの波でソリッドな連続ターンを決めエクセレント8.33ptをスコアしトップに。他の選手も次々にスコアを重ね、稲葉は4位に。終了間際にソリッドなレイバックからクリティカルなエンドセクションを決めるが最後惜しくもインコプリートとなり4位で終了。初出場の本大会で見事なサーフィンを見せ大健闘した稲葉は、大会8位でフィニッシュした。


Reo Inaba Photo by Jersson Barboza


Reo Inaba Photo by Jersson Barboza

五十嵐カノア4位、稲葉玲王8位!国別総合4位。 ISAワールドサーフィンゲームス最終日


Reo Inaba Jersson Barboza


Reo Inaba Photo by Pablo Franco

アラン・クレランド・Jr(メキシコ)とタチアナ・ウェストン・ウェブ(ブラジル)がISA WSG初のゴールドメダルを獲得

・男子 金メダル アラン・クレランド・Jr
男子金メダル、20歳のアラン・クレランドJr. (メキシコ)は、今週目立つサーフィンを見せていたが、更なるベストを最後に残していた。 グランドファイナルの半分が終了した時点でクレランドは、ルッカ・メシナス (ペルー、銀)、 ミゲル・トゥデラ (ペルー、銅)、 五十嵐カノア (日本、銅 )という経験豊富なライバルたちをコンビネーションに追い込んだ。クレランドは、ラ・ボカナのヘビーなレフトを制覇し最初の数分間で8.50を記録すると、すぐにイベント最高のシングルウェーブスコア9.73をマーク。同じくイベント最高のヒートトータル18.23を記録した。クレランドは、メキシコのISA史上2個目のWSG金メダルを獲得した。今回五輪出場権を獲得したジョーディ・スミス(RSA)がWSL CTを通じて五輪出場権を獲得した場合、クレランドはオリンピックへのルート(サンティアゴ2023パンアメリカン大会での優勝が必要)を回避し、パリ2024への出場権獲得が決定する。

・女子金メダル タチアナ・ウェストン・ウェブ
2度のISA U/18世界ジュニアチャンピオンで、東京2020オリンピアンのタチアナ・ウェストン・ウェブ (BRA)は、初のWSGゴールドメダルを獲得し。 15歳の天才で2022年のISA U/16世界ジュニア・チャンピオンで あるエリン・ブルックス (CAN)は、11ヒートのリパチャージを戦い抜き、年齢をはるかに超えたサーフィンを披露してファイナルの大部分でリードを保った。ブルックスは2位で銀メダル、フランスのチームメイトであるジョアン・ディファイと ヴァイヌ・フィエロはそれぞれ銅メダルを獲得した。

タチアナ・ウェストン・ウェブ 「ブラジルを代表し、トップに立つことができたのは、本当に、心の底からの大きな名誉です。世界中から集まった人たちと一緒に、ISAワールドゲームズでサーフィンをする姿を見るのは素晴らしい。またアフガニスタンやラトビアの人たちが、ここでをしているのを見るのは本当に素晴らしいことです。サーフィンをしたい人は、是非やってみてください。」

ISA会長のフェルナンド・アグエレ氏

「エルサルバドルに来て、この10日間、エルサルバドルをサーフィン界の中心にしてくれて有り難う御座いました。史上最高のワールドサーフィンゲームスであることは間違いありません。メダリストの皆さん、おめでとうございます!来てくれた皆さんもおめでとうございます。

エルサルバドル観光大臣 モレナ・バルデス氏

「リーシュがサーフボードと繋がるように、エルサルバドルは皆さんの心と繋がり、それは永遠な物です。ここは皆さんのホームです。どうかまた来てください、もっと長くいてください、あるいは帰らないでください。」

2024年パリオリンピックの出場権を獲得したアスリート達

ルッカ・メシナス、ミゲル・トゥデラの個人メダルに加え、チーム全体の活躍もあり、ペルーは銀メダルのフランスに23ポイント差をつけ、4度目のナショナルチーム金メダルを獲得。ブラジルは銅メダル、日本は銅メダルを獲得した。

(男子)
ジョーディ・スミス(RSA) – アフリカ
五十嵐カノア(JPN) – アジア
カウリ・ヴァースト(FRA) – ヨーロッパ
ビリー・ステアマン(NZL) – オセアニア

(女性)
サラ・バウム(RSA) – アフリカ
松田詩野(JPN) – アジア
ヴァイヌ・フィエロ(FRA) – ヨーロッパ
サフィ・ヴェット(NZL) – オセアニア

WSL CT経由した現在の資格取得

タチアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)
ブリサ・ヘネシー(CRC)
ジョアン・ディファイ(フランス)
テレサ・ボンバロット(POR)

メダリスト

(女子)
Gold:タチアナ・ウエストン・ウェッブ(BRA)
Silver:エリン・ブルックス(カナダ)
Bronze: ヨハン・デフェイ(FRA)
Copper:ヴァイヌ・フィエロ(フランス)

(男子)
Gold :アラン・クレランド・Jr(MEX)
Silver:ルッカ・メシーナス(PER)
Bronze:ミゲル・トゥデラ(PER)
Copper : 五十嵐カノア(JPN)

国別総合ランキング

Gold – Peru
Silver – France
Bronze – Brazil
Copper – Japan

2023 ISAワールド・サーフィン・ゲームズ 最終結果

パリ五輪出場権を獲得した五十嵐カノアと松田詩野の大会後インタビューコメント
Photo by Pablo Franco

■大会結果(チーム)
国別総合:4位
男子国別:3位
女子総合:7位

■大会結果(個人)
(男子)
五十嵐カノア:4位
稲葉玲王:8位
脇田泰地:22位

(女子)
松田詩野:13位
前田マヒナ:31位
都筑有夢路:37位

※今大会でアジア大陸枠1位となった選手は、来年2024年の2月にプエルトリコで開催される予定の『2024 ISA World Surfing Games』に出場することを条件に、パリ2024オリンピックサーフィン競技出場権が与えられます。

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パリ五輪出場権を獲得した五十嵐カノアと松田詩野。大会を終え結果を出した今の気持ちと目標

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