イーサン・ユーイングとタイラー・ライトのオージーデュオが優勝!Rip Curl Pro Bells Beach 最終日
ライター: WAVAL
タイラー・ライト、イーサン・ユーイング Photo by Beatriz Ryder/WSL
男子は1、2位が、女子は1〜4位を地元オージーが上位独占
ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2023チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第4戦「Rip Curl Pro Bells Beach Presented by Bonsoy」最終日、ウィンキ・ポップで2~3フィートの波と軽いオンショアの風の中で開催。オーストラリアのデュオ、2×世界チャンピオン タイラー・ライトと 2022年ファイナル5に出場したイーサン・ユーイング (AUS)が、第60回Rip Curl Pro Bells Beach Presented by Bonsoyを制した。男子は1、2位が、女子は1〜4位を地元オージーが上位独占する結果に。
女子は現在ランキング1位のモリー・ピックラム (AUS)は本大会2位となり、若いサーファーがいかに危険であるかを示すべくランキングトップの座を維持。男子はジャック・ロビンソン(AUS)の早期敗退により、CT2年目のジョアン・チアンカ(ブラジル)が新しく世界ランキング1位にランクアップした。
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カノアは9位!世界ランク24位から17位にランクアップ
Photo by Beatriz Ryder/WSL
五十嵐カノアは、Round of 16でここ最近絶好調のグリフィン・コラピントと対戦。グリフィンは中盤、力強いマニューバー・コンビネーションで9.33をスコアし、続けて7.00をスコア。カノアは残り10分でコンボに追い込まれる。しかし勝負強いカノアも残り8分、トップアクションからテールハイのローテーションエアリバースで8.50をスコアし反撃。ニード7.84と縮めて逆転を狙う。残り1分でセットを掴み、トップアクションからエンドセクションでエアリバースを決めてガッツポーズ!最後の緊張する場面で素晴らしい演技を見せ逆転かと思われた。しかし波が中盤緩くなった分か、6.60と点数が伸びず、ここで惜しくも敗退。
Photo by Ed Sloane/WSL
Photo by Ed Sloane/WSL
これでカノアは9位となり、世界ランキング24位から17位にランクアップ。本大会の結果により、男子は上位11までがミッドシーズンカットをクリアすることに。カノアは次の、ミッドシーズンのカット前最後のイベントとなるマーガレッドリバー戦で勝利することが必要となる。
イーサン・ユーイングは亡き母が、ここベルズでイベント優勝した40周年記念日に優勝
イーサン・ユーイングは本日、彼の亡き母、ヘレン・ランバート(AUS)が1983年にイベントで優勝しベルを鳴らした年の40周年記念日にRip Curl Pro Bell Beachで優勝し、歴史を作った。これはユーイングのキャリアにおいて、2022年のJ-Bayでの初優勝に続く2度目のCT優勝となる。この意味深い勝利で、マーガレットリバーに臨む前にランキングを4位に浮上させた。
イーサン・ユーイング「ベルズは最も勝ちたかったイベントだった。ツアーに参加するようになってから、ずっと思っていたんだ。私の大きな目標であり、彼女(ユーイングの亡き母、ヘレン・ランバート)に敬意を表し、彼女にこの優勝を誇り感じてもらいたかった。物心ついたときから、ベッドの横には彼女のトロフィーがあって、彼女と一緒の階段に自分の名前を載せるのが夢だった。みんなもお母さんに愛していると伝えて。なぜなら人生は何が起こるかわからないから。」
ユーイングの勝利には、昨年のセミファイナルでフィリペ・トレド(ブラジル)に敗れ、今日のセミファイナルで再び彼と対戦することになったという、贖罪の意味も含まれていた。昨年の二の舞は避けたいユーイングは、終盤にトレドを追い詰め、8.43の高得点をマークした。
ライアン・カリナンとのファイナルでは海とシンクロし、パワフルなターンを披露。ヒートトータル14.50を獲得し圧勝。カリナンは、ハイスコアを出すのに苦労し、11.00というスコアで試合を終えた。
2×世界チャンピオンのタイラー・ライト、ベルズで2大会連続優勝!
Photo by Beatriz Ryder/WSL
タイラー・ライト (AUS)が2大会連続の優勝を果たし、CTキャリア16勝目を飾った。世界チャンピオンのカリッサ・ムーア (HAW)、ステファニー・ギルモア (AUS)らとの対戦もあり、表彰台への道のりは決して平坦ではなかった。この優勝は、兄のオーウェン・ライト (AUS)が キャリア最後のCTイベント出場となったため、特別なものとなった。ライトは2021年以来、黄色のリーダージャージを着用していなかったが、現在世界ランキング2位につけており、その奪還に近づきつつある。
ライトは、1日を通して競争相手を圧倒し、ファイナルでもその勢いは衰えることはなかった。2度の世界チャンピオンは、フィンを抜いたパワーマニューバーで、8.17と7.83を獲得し、ランキング1位のモリー・ピックラム に勝利。
タイラー・ライト「ここは本当にくつろげるし、安全だし、心を開くことができるし、とても良い場所。兄(オーウェン・ライト)の引退という大きな出来事があり、本当に特別な1週間だった。彼は素晴らしいキャリアを持ってたけど、トラウマになりそうな困難もあったから、彼がここでゴールする姿は本当にクールでした。」
次の目的地:西オーストラリア州 マーガレット・リバー・プロ
2023年WSLチャンピオンシップ・ツアーの次の開催地は西オーストラリア州 マーガレット・リバー。2023年4月20日から30日にかけてマーガレットリバー・プロが開催される。
ALL THE HIGHLIGHTS // Rip Curl Pro Bells Beach presented by Bonsoy
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この記事を書いたライター
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