五十嵐カノアが大逆転勝利。9位でフィニッシュ！CT第2戦 Hurley Pro Sunset Beach 3日目

五十嵐カノア Photo by Brent Bielmann/WSL

World Surf League (WSL) Championship Tour (CT) 第2戦  Hurley Pro Sunset Beach の3日目。ハワイ ノースショア サンセットビーチで8から10フィートのパワフルなパンピングコンディションで、メンズのクォーターファイナリストは決定した。世界チャンピオン ジョン・ジョン・フローレンス（HAW）、ケリー・スレーター （USA）、ガブリエル・メディーナ （BRA）、イタロ・フェレイラ（BRA）という多くのビックネームが敗退する中、現在世界ランキング1位のジャック・ロビンソン （AUS）は、QFに進出している。

関連記事：五十嵐カノアが8.17pt 逆転でトップ通過！CT第2戦 Hurley Pro Sunset Beach

本日の結果

五十嵐カノアがRound of 32で大逆転勝利！ベスト16で敗れ9位でフィニッシュ

ラウンド オブ 32でカノアはジャクソン・ベーカー（AUS）と対戦し、試合は僅差のシーソーゲームに。カノアは残り1:40、ニード7.31と絶体絶命のピンチの場面でパワーのあるビッグセットを掴む。3ターンを多彩なコンビネーションでしっかり決め7.37ptをスコアし大逆転を飾った。

次のラウンド オブ 16では、南アフリカのJベイ（ジェフリーズベイ）をホームとするマシュー・マギリヴレー（Matthew McGillivray）と対戦。終始リードされつつも残り1分半、ニード7.41ptの場面でカーヴィング、レイバックを織り交ぜた3発のマニューバーコンビネーションを決めてガッツポーズ。またもや大逆転勝利かと思われたが7.07ptと届かず、本大会9位フィニッシュ。マシュー・マギリヴレーがQF進出を決めた。

現世界ランキング1位のジャック・ロビンソン、大会2連勝に向け勝ち上がる

ジャック・ロビンソン（AUS）は、現世界ランキング2位のレオナルド・フィオラバンティ（ITA）との直接対決を制し、今シーズン2度目のクォーターファイナル進出を果たした。ロビンソンは、バレルとパワフルなカーブのコンビネーションでエクセレントな8.0を記録。そして6.33をマークしてヒート勝利し、クオーターファイナル進出を決めた。 これでロビンソンは2023年CTの初戦から連覇の可能性が出て来た。

ジャック・ロビンソン「レオとのバトルは10歳の頃から続いているんだ（笑）。今日は波がとても良かったので超クールだった。レオナルドは超優秀なコンペティターで、私もいい仕事ができてハッピーだよ。ビーチにいるときも彼は僕の前を歩いていて、僕はそのまま彼を追い越して、海に入るレースではもう彼に勝っていたよ（笑）。でもいいヒートだった。レオはいい波に乗っていたから、僕はただ最高の波に乗ろうと思ったね。」

注目選手 ジョアン・チアンカ がイタロを破る

ジョアン・チアンカ （BRA）は、両ヒートを素晴らしいトータルスコアで終え注目された。彼はまず、同じブラジルのヤゴ・ドーラとのラウンドオブ32で8.17と8.50をマークし勝利。その後キアンカはラウンド・オブ16で2019年ワールド・チャンピオンのイタロ・フェレイラ （BRA）を倒した。再びエクセレントレンジ 8.40と8.43をスコアして、この日最高のヒート・トータルである16.83ptを獲得。キアンカは、クオーターファイナルでマシュー・マクギリブレー（RSA）と対戦する。

ジョアン・チアンカ「今日は2つの試合とも素晴らしいヒートで、人生最高のコンペティションの日だったよ。全てが上手く行き、波も良く、とても感動した。その感情を抑え、すぐに次の仕事に向けて切り替えていくよ。」

ワールド・チャンピオンのフローレンス、スレーター、メディーナ、フェレイラが敗退

ラウンドオブ16の対戦では、2013年のルーキー・オブ・ザ・イヤーのナット・ヤング（USA）が、2度のワールド・チャンピオンであるジョン・ジョン・フローレンス （HAW）を破った。フローレンスはリードしてスタートしたが、中盤に差し掛かったところで、ヤングはエクセレント7.60をスコアし、ヒートをひっくり返した。ヤングは、クオーターファイナルでロビンソンと対戦することになった。

11タイム・ワールド・チャンピオンのケリー・スレーター（USA）は、ラウンドオブ16でファイナル5のイーサン・ユーイング（AUS）に敗れ、彼の名前にHurley Pro Sunset Beachのタイトルを加えることはできなかった。ユーイングは、パワー・サーフィンで7.00と6.83というハイスコアを出し、スレーターを倒すのに十分なスコアを獲得。クオーターファイナルで、メディーナを破ったカリフォルニアのグリフィン・コラピントと対戦することになる。

イーサン・ユーイング「ケリー・スレーターは、ルーキーイヤーのフィジーと2年前のパイプで僕を負かしたけど、彼とヒートで戦うのはとても好きだよ。彼が何をしてくるのか、いつも興味深く見ているし、ついに彼を破ることができて本当に良い気分。彼のニードは8.00ptだったけど、もし良い波に乗ればビッグスコアを出せる事は分かっていたので、まだ安心は出来ず、ただ彼の近くでマークしていたかったね。」

ラウンドオブ16では、一進一退の攻防の末、グリフィン・コラピント(USA)がガブリエル・メディーナ（BRA）。残り時間10分あたりで、コラピントは2つのクリティカルターンでリップからエアドロップし8.83をスコア。このスコアによってトップに躍り出るとともに、世界チャンピオンに勝利することを確定させた。

グリフィン・コラピン「彼は3度のワールドチャンプだから、ベストなサーフィンをしなければならなかった。スタートでは、少しタイミングがずれてしまったけど、8.00のスコアでは波長が合った感じがしたよ。この波とハワイに多くの時間を費やしてきたので、それが報われたのは本当に嬉しいね。」

３日目ハイライト

https://www.worldsurfleague.com/