五十嵐カノアが5位!ジャック・ロビンソンとジョアン・ディフェイが優勝『CT第6戦クイックシルバー/ロキシープロGランド』
ライター: WAVAL
今回5位となり世界ランキング4位にランクアップした五十嵐カノア。バックハンドフローター Photo by Ed Sloane/WSL
・ジャック・ロビンソンとヨハン・ディフェイが優勝。
・セミファイナルもブザービーターでガブリエル・メディーナに大逆転勝利
・五十嵐カノアは5位。世界ランキング4位にランクアップ
・準優勝のカリッサ・ムーアとフィリペ・トレドは世界ランキング1位
・ディフェイは世界3位、ロビンソンは世界2位へ。
インドネシア バニュワンギ G-LAND で開催されたワールド・サーフ・リーグ(WSL)2022チャンピオンシップ・ツアー(CT)第6戦「Quiksilver/ROXY Pro G-Land」のファイナルデイ。オフショアウインドで美しくパーフェクトな4〜5フィートのベストコンディションで開催された(関連記事:五十嵐カノアが巧みな試合運びでベスト8進出!CT第6戦クイックシルバー/ロキシープロGランド)。
ジャック・ロビンソン 残り数秒での大逆転優勝
ジャック・ロビンソン(AUS)は、今日開催されたクイックシルバー・プロGランドでCTイベント2連勝を達成した。
Photo by WSL / Sloane
メンズファイナルは、現在世界ランキング1位のフィリペ・トレド(BRA)が試合開始早々にソリッドなサーフィンでヒートをリード。ジャック・ロビンソン(AUS)が常にスコアを追いかける展開となり、またしてもCT優勝が確実と思われた。 しかし残り数秒で、プライオリティを持ったジャック・ロビンソンはミディアムセットの波を掴み、3つのクリティカルなバックサイドスナップを決め7.00ポイントをマークし大逆転。イベント通算2度目のCT優勝を決めたロビンソンは、準優勝したトレドに次ぐランキング2位をキープした。
ジャック・ロビンソン「最後の数秒に波を与えてくれた海に感謝だね。私は冷静で、自信を持ち続け、波が来ると信じていた。サーフィンは予測不可能でクレイジーなスポーツだと思う。1つ1つのイベントを大切にし集中力を保ち、連勝できたことは最高の気分だね。この優勝は、数日前に亡くなったマーガレット・リバー出身の友人、ジョン・ダットンに捧げます。彼はここGランドによく来ていて、最後の波は彼からの贈り物だったかもしれない。ファミリーに幸せとグッドバイブスを。」
セミファイナルもブザービーターでガブリエル・メディーナに大逆転勝利
セミファイナルでジャック・ロビンソンは3×世界チャンピオンガブリエル・メディーナ(BRA)をブザービーターで倒している。本大会は、メディーナにとって昨年のワールド・タイトル獲得後、初の復帰戦となった。メディーナはイベント中最も高いトータルスコアを記録し、信じられないほどの調子の良さだったが、セミファイナルでロビンソンに僅か0.57pt差で敗北した。WSL CTシーズンのワイルドカードとして後半戦からの出場となったメディーナは、2022年のワールド・タイトル争いに加わるには、今後のイベントでファイナル進出が必要となってきている。
五十嵐カノアは5位。世界ランキング4位にランクアップ
五十嵐カノアはクオーターファイナルで優勝したジャック・ロビンソンと対戦。後半カノアがセットを掴み、ロングフローターを入れたバックハンド・コンビネーション6.67ptで逆転。しかしその直後にジャック・ロビンソンが得意の高速バレルをメイクし8.50ptを叩き出し再び逆転。そのままロビンソンが勝利した。
優勝し世界ランキング3位に浮上したジョアン・ディファイ
女子 初開催のROXY Pro G-Landで優勝したジョアン・ディフェイ Photo by WSL / Sloane
フランスのジョアン・ディファイは、初開催のRoxy Pro G-Landで優勝候補に挙げられていた。オープニングラウンドでつまずいた後、集中力を高め軌道に乗せ、特にファイナルデーでは、7×世界チャンピオンのステファニー・ギルモア(AUS)とイベント人気のブロンテ・マコーレー(AUS)を制し、今回は5×世界チャンピオン カリッサ・ムーア(HAW)との、自身8度目のCTファイナルに進出。ディファイアは、ベストパフォーマンスを最後に残し、14.00ptで勝利してCT5勝目。世界ランキングを3位に上げた。
ジョアン・ディファイ「長い1週間だったけど、今日のG-LANDの波は完璧で、優勝は本当に特別なこと。カリッサ・ムーアを破るのはとても難しくて、ファイナル後半は彼女の猛攻に会い本当に接戦だった。レユニオン出身の私にとって、インド洋はホームオーシャンだし、ここインドネシアでは何度か優勝しているの。ここGランドで優勝した最初の女性サーファーとなれたし、こんな素晴らしい場所の優勝はまた特別な感じがするわ。」
フィリペ・トレドとカリッサ・ムーアは、第6戦の準優勝に続き、世界ランキング1位を確保
フィリペ・トレドは、2位でランキングトップの座を維持することに。今シーズン2度目のCT優勝は逃したものの、27歳のトレドはイエロージャージを着て次の大会に臨むことになる。ポルトガルでのファイナル進出、ベルズでの優勝、そしてここGランドでのファイナルと、トレドは9月のトレッスルズでの初のワールドタイトル獲得に向け躍進中だ。
準優勝したカリッサ・ムーアは、WSL CTの第7戦であるサーフ・シティ・エルサルバドル・プロに向けて、世界No.1に返り咲いた。ムーアは、クオーターファイナルでサリー・フィッツギボンズ(AUS)、セミファイナルでタティアナ・ウェストン・ウェッブ(BRA)を下している。
カリッサ・ムーア「今回が初めての遠征で、ラインアップや波に慣れるのに少しナーバスになってた。ジョアンと一緒にファイナルを戦えてとても嬉しかったわ。彼女がどれだけ努力し、頑張っているかを見てきたから、本当に嬉しいの。確かにいくつかミスはあったけど、とても楽しかったわ」
世界ランキング
次は2022年6月12日~20日で開催される「サーフシティ・エルサルバドール・プロ」となります。
Every Excellent Wave Quiksilver/ROXY Pro G-Land – Medina, Colapinto, Moore, Ferreira, Robinson
WSL 公式HP:
https://www.worldsurfleague.com
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