【大波乱のクイック&ロキシープロ閉幕】フィリペ・トレド満点優勝!女子優勝はカリッサ・ムーア
ライター: Jay
本日まで開催されていたクイックシルバー・プロ・ゴールドコースト及びロキシー・プロ・ゴールドコーストがついに閉幕!長く続いたレイデイや上位陣の相次ぐ敗退など大波乱が巻き起こった今回大会。
そんな中、動ずることなく最高のパフォーマンスを披露したフィリペ・トレド(男子/BRA)とカリッサ・ムーア(女子/HAW)がそれぞれ今大会を制する結果となりました。
大会経過と決勝のライディングをそれぞれ見てみましょう!
●男子部門[クイックシルバー・プロ・ゴールドコースト 2015]
長いレイデイから明けた3/11、ラウンド2からの再開となりました。ラウンド1を落としていたミック・ファニングやケリー・スレーターもこのラウンド2を勝ち上がり、再び役者が揃ったラウンド3(3/12)。この日誰もが予想だにしない大波乱が巻き起こります。
ヒート1ではトータルスコア10点を割ったケリーが敗退、ヒート3では同じく1桁となった地元オーストラリアのヒーロー、“パーコ”ことジョエル・パーキンソンがウィゴリー・ダンタスに敗れます。ヒート6ではワールド・ツアー前年度王者の大本命、ガブリエル・メディーナがまさかのインターフェアを宣告され無念の敗退。対抗馬のジョン・ジョンも9点台という高得点を叩き出しながらWAVE2が伸びず涙を飲みます。
本命たちの敗退の裏に今大会を引っ張ったのは、下馬評を覆すことになったツアーランキング下位の第三勢力でした。優勝したフィリペをはじめ準優勝のジュリアン・ウィルソン、ツアールーキーのウィゴリー・ダンタスは8強入りで敗退したクオーターファイナルでの点差もわずかに0.03と実力伯仲の展開でした。
特に優勝したフィリペは安定して好調を維持し、ラウンド3・4、クオーターファイナル、セミファイナル、ファイナルと5戦連続で9点台を記録。特筆すべきはファイナルのWAVE2残り1分ちょっとのところで10点のパーフェクトライドを披露するこれ以上ないドラマチックな形で優勝に輝きました。
▶ フィリペ・トレド動画(WAVE 1 9.60ライディング@ファイナル)
▶ フィリペ・トレド動画(WAVE 2 10.00ライディング@ファイナル)
●女子部門[ロキシー・プロ・ゴールドコースト 2015]
女子部門ではファイナルに残ったライバル、カリッサ・ムーアとステファニー・ギルモア以外にも若手・ベテランなどなど各世代に大いに見せ場がありました。ベテラン勢では見事なカムバックと称されたブラジルのシルヴァナ・リマが前年度女王ステフと実に3度に渡るデッドヒート。1勝2敗とステフが勝ち越しラウンドを進めますが敗れたシルヴァナも大健闘、ラウンド4では10点ライドを魅せるなど今後のツアーコンペにも期待がかかる輝きを放ちました。
また若手ではツアールーキーの美女タティアナ・ウェストンウェブがラウンド4でディミティ・ストイルを、クオーターファイナルでは前年度上位5本指に入ったマリア・マニュエルを続けて破る大金星。セミファイナルでステフを前に敗れますがベスト4に入る目を見張る躍進を見せました。
注目のファイナルは女王ステフと、今大会絶好調で満を持して女王の座奪還を狙うカリッサの対決。なんとこの2人、ここ数年ツアー1位の座を交互に奪い合っている超互角のライバル。まさに因縁の対決です。前年度チャンピオンのステフは初戦を落とすなど決して好調とは言えませんでしたが、尻上がりに調子を上げファイナリストとして名を残します。一方、かなりの好調ぶりを発揮したカリッサ。セミファイナルから3ゲーム連続で9点台ライドを決め、特にファイナルでは2本とも9点以上という徹底的な戦いっぷりを見せ、ワールドツアー大事な初戦を見事モノにしました。
▶ カリッサ・ムーア動画(WAVE 1 9.40ライディング@ファイナル)
▶ カリッサ・ムーア動画(WAVE 2 9.03ライディング@ファイナル)
男子部門ではセミファイナルに残ったサーファーのうち3人がブラジリアンサーファー。またベスト8のウィゴリーや王者ガブリエルなどまさに旋風といえるムーブメントを巻き起こしている彼らブラジリアンサーファーがひとつの時代を築いているように感じます。また女子では若手、中堅、ベテランなど世代を超えたぶつかり合いが見られるなど名勝負の連続。
のっけから波乱を含む、面白い展開となったワールドツアー。これからの季節が非常に楽しみです!
"Catch The Funwave!" - WAVAL(ウェイバル)
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この記事を書いたライター
Jay
20代♂。OAKLEYのアイウェアをコレクト中。最近のイチオシアーティストはKendrick Lamarと水曜日のカンパネラ。