大原洋人が敗者復活から勝ち上がり東京五輪出場権を獲得!ISA WSG 2021 最終日

ライター: WAVAL

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ISA会長フェルナンド・アギーレと大原洋人 Photo:ISA/Pablo Jimenez

大原洋人「地元で開催されるオリンピックだったので、どうしても出たいという気持ちもありました。この試合の為にコロナ期間中も先が見えない中、前向いて一生懸命やった事が結果に繋がったのかなって思います」

現地時間5月29日〜6月6日(日本はエルサルバドルより時差で15時間早い)で中米エルサルバドルで開催された2020東京五輪サーフィン最終選考大会『サーフシティ・エルサルバドル ISAワールドサーフィンゲームス2021』が全て終了。

代表権 最後の1枠は、DAY7で本戦で負けて敗者復活行きとなった大原洋人が、リパの瀬戸際から立て直しグランドファイナルに進出。見事に五輪への切符を手にした。男子は五十嵐カノア、大原洋人、女子は前田マヒナ、都筑有夢路 が東京五輪2020への出場権を獲得。結果、出場暫定枠を保持していた村上舜、松田詩野が出場を逃す結果となった。出場権を獲得した選手のインタビューなどはこちら

Photo:ISA/Pablo Franco

大原洋人が最後の1枠を獲得

大原洋人はDAY7で本線で負け敗者復活行きとなった時の以下のコメント通り、見事リパの土壇場から立て直した。リパ12ではエクセレント(8.00pt、9.00pt )を2回叩き出しグランドファイナルへ。

DAY7 大原洋人 試合後コメント:
「メインの試合、だいぶ情けない試合だったので、どうしたらもっと高い点数が出せるかとか、そういう課題をもってリパに望みました。あと2回勝てば決勝なので、決勝にベストな状態を持って行けるように、その2回でチャレンジして、もっと高い点数を出していこうと思います。」

「メインラウンド負けて、実際とても落ち込んでいて。でもまだ終わりでは無かったし、この試合には優勝しに来たし、まだチャンスは残ってると思って、気持ちを切り替えられて良かったです。試合中、最後はしっかり点数の出る演技ができたと思ったので、点数くれ!と思ってガッツポーズだしました。1位でも3位の選手を落とせば100%勝ち上がれるので、相手に1ミリもチャンスを与えないようにブロックしました。」

以下、リパチャージ12を勝ちグランドファイナルへ。

大原洋人「素直に嬉しいです。地元で開催されるオリンピックだったので、どうしても出たいという気持ちもありました。この試合の為に、コロナ期間中も練習を先が見えない中でも前向いて一生懸命やった事が結果に繋がったのかなって思います」
Photo:ISA/Pablo Jimenez

Photo:ISA/Pablo Jimenez

村上舜
Photo:ISA/Ben Reed


Photo:ISA/Ben Reed


Photo:ISA/Pablo Franco

グランドファイナル

見事な試合運びで銀メダル獲得の五十嵐カノア「銀メダルは悔しいけど、オリンピック出場を決める事がメインだったので」

Photo:ISA/Ben Reed


Photo:ISA/Ben Reed

前田マヒナ「これから金メダル獲る為に頑張ります。皆さんサポート有難う御座います。未来に向けて頑張っていきます」

Photo:ISA/Pablo Jimenez


Photo:ISA/Pablo Jimenez

都筑有夢路「今回、自分のサーフィンが出せなかったので、オリンピックに向け自分のサーフィンが出来るように準備をしていきます。金メダル目指して頑張ります」
都筑有夢路
Photo:ISA/Pablo Franco

都筑有夢路
Photo:ISA/Pablo Franco

都筑有夢路
Photo:ISA/Pablo Franco

サリー・フィッツギボンズがISA WSGの歴史上初の3×金メダル

オーストラリアのサリー・フィッツギボンズが、ISAワールド・サーフィン・ゲームスで3回金メダルを獲得した初のサーファーとなり歴史に名を残した。フィッツギボンズは2008年に初の金メダル獲得後、2018年に2回目、2021年に3回目を獲得した。

サリーのコメント
「これは私たちの精神力が試されるイベントであり、東京オリンピック2020に向けた素晴らしい機会でした。オリンピック枠獲得に向けて競い合うのは素晴らしい事です。私はワールドツアーに参加しているので普段はオリンピック選手と対戦することはできませんし、オーストラリアチームメンバーとの絆も深めれる良い機会でした。」

「サーフィンは、遂に世界的なスポーツとして登場し、これでようやく認知されました。私たちはオリンピックに出場しますが、私のマイルストーンの1つにオリンピック出場というキャリアが付くのはとてもクール。スポーツが大好きなので、できる限り長く続けて行きたいです。」

 

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本大会の最高得点 ドイツのレオン・グラッツァー

土曜日に東京五輪2020の出場枠を獲得したドイツのLeon Glatzer(レオン・グラッツァー)は、のびのびとサーフィンし、イベント最高のヒートトータルを記録。グラッツァーのシグネチャーエアリアルにより、ほぼパーフェクトに近い18.46ptのヒートトータルをスコア。男女合わせて最も高い点数となった。

 

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クロージングセレモニー
Photo:ISA/Ben Reed

松田詩野

Photo:ISA/Pablo Franco


Photo:ISA/Pablo Jimenez

ISA会長フェルナンド・アゲーレ氏


Photo:ISA/Pablo Jimenez

ISA会長のフェルナンド・アギーレ氏コメント

「ここエルサルバドルでのサーフィンにとって、本当に歴史的な一週間でした。軽く言っているわけではありません。パンデミックが始まって以来、初めて世界中から51のサーフィン国が平和的に集まる為、安全で安心な環境を整える事ができました。それ自体が偉業でしたがその後、このサーフィンオリンピック予選を無事に完了し、世界の40人のサーファーのオリンピックへの夢を目にすることができました。これは最初のオリンピアサーファーを正式に発表した日から、数十年または数世紀に渡るサーフィンの歴史に残る瞬間でした。」

「エルサルバドルは、この世界的なイベントを開催するのに最適な会場を提供してくれました。一週間ずっと波に恵まれ、世界最高のサーフィンナショナル チームがサーフィンを披露することができました。サーフィンの力を信じ、サーフィンを通じ、世界をより良い場所にするという私たちの使命を信じてくれた、エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領に特別な感謝を捧げたいと思います。」

「サーフィンがオリンピックの波に乗るのに22年かかりましたが(2000年シドニーオリンピックは、オーストラリアの国技であるサーフィンが正式種目として提案されていたが、サーフィン人口量や、海のない国への配慮などもあり可決されなかった歴史がある)遂に行われました。そして今、最初の40人のオリンピアがそろいました。オリンピックの波は、私たち一人一人の物なのです。」

波乗りジャパンチーム最終結果

男子
五十嵐カノア:2位
大原洋人:4位
村上舜:6位

女子
前田マヒナ:8位
都筑有夢路:9位
松田詩野:41位

チーム団体戦:銀メダル

成績結果

●チーム団体戦
フランスは2017年以来の世界サーフィンのトップに返り咲いた
1位:フランス
2位:日本
3位:ポルトガル
4位:ペルー

●個人戦:
男子メダリスト:
1位:ジョアン・ドゥル (FRA)
2位:五十嵐カノア (JPN)
3位:ジェレミー・フローレス (FRA)
4位:大原洋人 (JPN)

女子メダリスト:
1位:サリー・フィッツギボンズ (AUS)
2位:ヨランダ・セケイラ (POR)
3位:テレサ・ボンバロット (POR)
4位:ダニエラ・ロサス (PER)

東京オリンピック2020 出場選手一覧(男子20名、女子20名)

Women

東京2020オリンピック予選(男子20名、女子20名):

2019年WSL:
カリッサ・ムーア(USA)
キャロライン・マークス(USA)
タチアナ・ウェストン・ウェッブ (BRA)
シルヴァーナ・リマ (BRA)
ブリサ・ヘネシー (CRC)
サリー・フィッツギボンズ (AUS)
ステファニー・ギルモア (オーストラリア)
ヨハンネ・デファイ (FRA)

2021 ワールド サーフィン ゲーム:
ヨランダ・セケリア (POR)
テレサ・ボンバロット (POR)
ダニエラ・ロサス (PER)
レイラニ・マクゴナグル (CRC)
前田マヒナ (JPN)
都筑有夢路(JPN)
ポーリン・アド (FRA)

2019 ワールドサーフィンゲーム:
アナト・レリオール(ISR)
ビアンカ・バイテンダグ (RSA)
エラ・ウィリアムズ (NZL)
ソフィア・ムラノビッチ (PER)

2019 パンナム競技大会:
ドミニク・バローナ(ECU)

men’s

2019年WSL:
ガブリエル・メディナ (BRA)
イタロ・フェレイラ (BRA)
コロヘ・アンディーノ(USA)
ジョン・ジョン・フローレンス(USA)
オーウェン・ライト (オーストラリア)
ジュリアン・ウィルソン(オーストラリア)
ジェレミー・フローレス (FRA)
ミシェル・ボウレズ (FRA)
五十嵐カノア (JPN)
ジョディ・スミス (RSA)

2021 ワールド サーフィン ゲーム:
レオン・グラッツァー (GER)
ミゲル・トゥデラ (PER)
ルッカ・メシナス (PER)
マヌエル・セルマン (CHI)
大原洋人 (JPN)

2019ワールドサーフィンゲーム:
リオ・ワイダ (INA)
フレデリコ・モライス (POR)
ビリー・ステアマンド(NZL)
ラムジ・ブキアム (MAR)

2019 パンナム競技大会:
レアンドロ・ウスナ (ARG)

ISA公式HP
波乗りジャパン公式HP

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