ベサニー・ハミルトン、ケリア・モニーツ達の妊娠中・産後サーフィン『ママサーファーへのアドバイス』

ライター: AKIKO

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ケリア・モニーツ

サーフィン観や人生観も変わる妊娠中・産後サーフィン『もうすぐママになる方へのアドバイス』

ベサニー・ハミルトン、ケリア・モニーツ、ポーリー・ラルダ、ロージー・ホッジ、リサ・アンダーソンという、海外の5人のママサーファー達の妊娠中/産後サーフィンの経験や考え方についてSurfline(In Praise of Surf Moms)よりご紹介します。彼女達のサーフィン観や人生観も大きく変わったという妊娠中・産後サーフィン。もうすぐママになる方へのアドバイスはポジティブで勇気をもらえますよ! ※妊娠中、産後の海のスポーツは、ご自身の体調とかかりつけの医師とご相談の上お楽しみ下さい。

関連記事:出産後もサーフィンしたい!産後ママの久々のサーフィン復活現場に密着

【Index】
1.ベサニー・ハミルトン
2.ケリア・モニーツ
3.ポーリー・ラルダ
4.ロージー・ホッジ
5.リサ・アンダーソン

1.ベサニー・ハミルトン(Bethany Hamilton)

産後3ヶ月でフィジーでの大会に参加したベサニー・ハミルトン
Photo: Scott Winer

妊娠中のサーフポイント選び

「ドキュメンタリー映画「Unstoppable」の撮影中に妊娠が判明。私はずっとママになりたかったんだという自分の気持ちを妊娠期間中に受け入れる事ができました。2月に3人目の子供を出産。妊娠中は6ヶ月半か7ヶ月目ぐらいまでサーフィンしていました。ポイント選びは気を使っていて、岸から沖へ潮が流れるチャンネルのあるリーフブレイクがおすすめ。何度もドルフィンスルーしなくてもいいし、パワーのある波が妊娠中の体重が増えた体を押してくれるんです。」

フィジーでの大会の合間のベサニー・ハミルトンと息子のトビアス
Photo: Aaron Lieber

責任伴う産後サーフィンの価値

「母親になるという事は責任が伴います。サーファーとしての自分の人生にも影響を与えました。子供たちのそばにいる為に死ぬわけにはいきません。その恐怖心に負けず、自分を奮い立たせてサーフィンを楽しんでいます。今朝波チェックの時に長男が「ママ、大好き!」って言ってくれたの。波は良くなかったけど、すごくハッピーな気持ちになれたわ。ママになると確かにサーフィンをする時間は減るけど、それには換えがたい価値があるんです。」

子供達へのサーフィン教育

「うちの子供達にはサーフィンをする、しないの選択肢はありません(笑)。みんなサーファーになるはず。もちろん愛情を込めて言っています。一部のアグレッシブなサッカーママのように、子供に無理強いして結果サッカーを辞めてしまうのは良くないですから。十分に力を付けさせて励ましてあげる事が大事だと思います。海は恐ろしいシチュエーションの時もあるので、子供たちをしっかり見てあげて、水に慣れさせる事が大事ですね。」

2.ケリア・モニーツ(Kelia Moniz)


Photo: Brent Bielmann

周りの理解と協力

「コロナ禍直前に妊娠が判明しました。スポンサーに話すのはドキドキしたけど、みんな応援してくれました。私の事を知っている人は、私がどれだけ子供が好きかを知っていたので。自分の人生がどう変わるのか怖い部分もあったけど、私は何よりもママになりたいと思いました。妊娠期間中はパートナーやスポンサーがずっと協力してくれて更に関係が深まりました。全ての女性がサポートを受けられるわけではないので、私はとてもラッキーです。」

妊娠中のサーフィン

「妊娠中にサーフィンをするのはとても面白かったです。妊娠中はずっとサーフィンをしていて、過去3年間で一番多くサーフィンをしました。」

産後のサーフィン

「自由な時間も無くなるし、ウネリやタイドにも影響されるから、産後はサーフィンをする余裕がなくなったわ(笑)。だからこそサーフィンできる時間は出産前よりも有り難みを感じてる。体重が増えた状態でのサーフィンに慣れてしまって、バランスを取るのが大変でした。」

子供は海を楽しんでくれれば良い

「父は私達にサーフィンを強要しなかった。ただ海を愛して欲しいと思っていた。だから私はプレッシャーが無く、ただサーフィンが大好きなんだと思います。自分の息子がサーフィンをたとえ嫌いになっても、海を楽しんでくれればいいと思っています。海は私達家族にとって生活の大きな一部。息子は既に水が大好きだから問題無いです。プロサーファーになる事は期待していないし、彼が決めればいいと思っています。」

もうすぐママになる方へのアドバイス

「自分と自分の体を大切にして下さい。特にネット上の誰かと比較しないで下さい。人の体はそれぞれ違います。妊娠中は本当に大変な事ですが、美しく健康な赤ちゃんを出産できれば素晴らしいことで、それで良いのです。」

3.ポーリー・ラルダ(Polly Ralda)


Photo: Christa Funk / Red Bull Content Pool

お腹が出てきてサーフィン出来なくなるまでサーフィンできる

「サーフィンができなくなるのかな?と思い、怖かったし落ち込みました(笑)。でも落ち込んだのはその1日だけ。妊娠した夏はプエルト・エスコンディド(メキシコのビッグウエイブポイント)に行っていたので大きな波に乗るのはこれが最後かな、と思っていました。医者にいつまでサーフィンしても良いかと聞いたら、お腹が出てきてサーフィンできなくなるまでいいですよ、と言われ、私は出産前日も出産した日もサーフィンをしていました。」

妊娠中のサーフィンについて

「私はいつもレトロなシングルフィンの大きなボードでサーフィンしていたの。だから妊娠中もそんなに大きな変化は無かった。変わったのはパドリングの時にお腹のスペースを確保するために胸を板に近づけた事ぐらいです。」


Photo: Christa Funk / Red Bull Content Pool

産後のサーフィン。全ては考え方次第

「産後1ヶ月はサーフィンを休まなくてはいけないのかと心配していたの。でもいつもアクティブにしていたから15日ぐらい休んで復帰できました。ちょうどヒマラヤに大きいスウェルが来ていてサーフィンして、もう大丈夫だと思った。」

「でも出産後、サーフィンに行く時間は減ったわ。それでもサーフィンをする時間はとても充実している。海に入れば集中できるの。以前は波をじっと見て、パドルアウトするかしないかを悩んで時間を無駄にしていたわ。サーフィンが上達したのは、ほぼ毎日一生懸命トレーニングしているから。私は自分自身を失いたくなかったし、もっと上手くなって戻って来たかった。全ては考え方次第ですね。」

一番大切なのは海を好きになってくれる事

「私の母はプロのバレリーナ。厳しく指導されたので、私はバレエが嫌いになったの。それでバレエを辞めてハワイに引っ越したわ。娘のマキシマは、海が好きになってくれれば良くて、それが一番大事なこと。海と何かしらの繋がりを持っていてくれればと思う。サーファーになって欲しいと思いますが、一番大切なのは海を好きになってくれる事です。」

もうすぐママになる方へのアドバイス

「怖がらないで!出産したからといって、人生が100%変わるわけではないから。今まで通りの自分でいられるし、同じ事ができるわ。ただし責任感は増えるし、タイムマネジメントは必要になるけどね。赤ちゃんはママを選ぶと信じています。あなたはあなたのままでいてください。」

4.ロージー・ホッジ(Rosy Hodge)


Photo: Jeremiah Klein

彼に妊娠の事を伝えるのはとても楽しみだった

「すごくびっくりしたわ(笑)。ちょうど主人がサーフィンに行っていて、私一人で妊娠検査薬のテストをしたの。信じられなくてもう1度テストした。主人がサーフィンから帰ってくる間の時間が永遠に思えたわ。でも彼に妊娠のニュースを伝えるのはとても楽しみだった。コロナ禍やその他の事も考えると私達家族には完璧なタイミングでした。」

海と自分の中の小さな存在とが繋がっている気がした

「妊娠中のサーフィンは素晴らしかったわ。海と、自分の中の小さな存在とが、本当に繋がっているような気がした。妊娠中にサーフィンをしていた事で自信を持てたし、ママになる準備と出産への準備ができたの。体重コントロール、ウェットスーツとボードのサイズ選び、正しいパドリング方法、考える事が沢山あったわ。でもサーフィンで体力維持が出来た事はとても役に立ったの。もし問題がなければ、妊娠中もサーフィンを続けて下さい。私にとってはそれが一番良かったと思うの。アクティブで健康的な生活を送る為の大きなモチベーションになった。もしあなたがサーフィンをするママならおすすめです。」


Photo: Jeremiah Klein

産後、サーフィンの時間を大切にしたいと思うように

「出産後は、サーフィンの時間をもっと大切にしたいと思うようになったわ。潮が引いていようが、寒かろうが、波が悪かろうが、気にしない。サーフィンに行ける時は、とにかくワクワクしています。」

5.リサ・アンダーソン(Lisa Andersen)


Photo: Tony Roberts

リサ・アンダーソンは、最も勝利を収めたサーフィンママです。1993年8月1日に娘のエリカを出産し、リサはその2週間後には大会に復帰。次の年も、その次の3年目も、娘のエリカを連れて世界タイトルを獲得しました。



"Catch The Funwave!" - WAVAL(ウェイバル)

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この記事を書いたライター

AKIKO

酒とサーフィンとトリップをこよなく愛する二児の母&主婦。ママになってからの方がサーフィン熱が上がってます。センスも技術もないけど波運だけはあります。
・blog: https://ryoshiyome.com/
・Instagram: @akikoba5884