ミック・ファニングとジョンジョン・フローレンス対談映像『世界タイトルの秘密』(日本語翻訳)

ライター: Miki

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ミック・ファニング×ジョンジョン・フローレンス 2人のワールドチャンピオンが語るワールドタイトルの秘密

「2回目のタイトル獲得後も同じルーティンを繰り返していた。でもある日突然、それをする気も無くなったし、自分が何をしているかも本当にこれが自分のしたいことなのかも分からなくなった。そして、その後に怪我をした。」

人気実力共に世界トップレベルの超一流サーファー、3×ワールドチャンピオンミック・ファニング(Mick Fanning)と2×ワールドチャンピオン ジョンジョン・フローレンス(John John Florence) のStab Magazineより公開された対談映像『ミック・ファニングとジョン・フローレンスの世界タイトルの秘密』。

内容は、ワールドタイトルを取りたいと思うモチベーション。 怪我する前後の心境の移り変わりや、休養期間流のレーニング方法。逆に怪我が自分にポジティブな影響をもたらしてくれた話…など超一流サーファー2人の苦悩やどう乗り越えてきたのかなど30分以上にもわたる貴重な対談映像となっています。WSLツアーから引退したからこそ話せるミックの話やジョークも交えながらの楽しい話。今回はその中でも特に面白いと思った話を日本語翻訳し、ダイジェストでご紹介します。

ミック・ファニング×ジョンジョン・フローレンス対談ダイジェスト(日本語翻訳)

Q.ジョン:「ツアー中に自分のサーフィンスタイルや作戦を共有することをどう思う?」

ミック:「自分の作戦やアドバイスは秘密にしておきたいサーファーも当然いるけど、僕がツアーで戦っていた時は色んな人にアドバイスを求めたよ。特に僕より年上のサーファーにね。もし引退した今でも誰かにアドバイスを求められたら喜んで自分が知っている事、作戦を全て教えるよ。もしそのアドバイス通り全てをこなして勝利してくれたなら嬉しいことだね。」

ミック・ファニング×ジョンジョン・フローレンス 2人のワールドチャンピオンが語るワールドタイトルの秘密

Q.ミック:「多くのファンは、君の事を冷静で感情を表に出さず、競争が好きじゃない人だと見ているけど実際は?僕は君が裏で相当な努力をしているのを知っているけど、それを表に出さないのはなぜ?」

ジョン:「僕は人生の98%の時間、ツアーとサーフィンの事を考えている。全エネルギーと全ての時間を競争することに費やしている。自分でもクレイジーだと思うくらい毎日考えている。でも感情を表に出さないことは確かだね。スコアで9ポイント取ってもそれはただの9ポイントだし、それならまた9ポイント取らなきゃいけないと思う。9ポイント取った!って喜ぶことはあまりないね。」

ミック・ファニング×ジョンジョン・フローレンス 2人のワールドチャンピオンが語るワールドタイトルの秘密

Q.ジョン:「ワールドタイトルを取りたいと思うモチベーションは何?」

ミック:「3回目のワールドタイトルの時はKirra surf(ミックの地元クーランガッタ にあるサーフショップ)に、2012 年にワールドタイトルを取ったジョエル・パーキンソンの巨大ポスターがあったんだ。サーフィンに行く度にその前を通らないといけなかったから“いつか絶対にこのポスターを自分のポスターに変えてやる!”そう思ってたね(笑)。もう1つの理由は負けることが本当に嫌だった、ただそれだけだよ。君は?」

ジョン:「僕は毎回違うんだけど、2019年最初の3つの試合の時はガブリエル・メディナ以外、他のサーファーのことは一切気にしなかった。彼のレベルはとても高いしどの試合でも、いつも一貫したサーフィンをするし彼はエアーもターンも出来る。彼のようなサーファーがツアーにいることは僕にとって一つのモチベーションになるんだ。」

ミック・ファニング×ジョンジョン・フローレンス 2人のワールドチャンピオンが語るワールドタイトルの秘密

Q.ミック:「足の怪我から6ヶ月後のパイプマスターは、かなり怖かったでしょ?」

ジョン:「とても緊張したし神経を使った。パイプマスターの1ヶ月前に、最初にエポキシーの小さな板でサーフィンをした時はまだサーフィンは出来ないと思った。パイプマスターに間に合わせることは不可能だと思ったし怖かった。パイプラインはバックウォッシュをくらうこともあるしサンドバーまで続くこともある。バックサイドのポジションでバレルに入るのは精神的な影響を受ける。でもオーストラリア スナッパーの小さなバレルよりも、地元のパイプラインのチューブの方が、自分がどこへ行くべきか分かるし簡単だけどね。」

Q.「イタロ・フェレイラが2019年ワールドチャンピオンになれたのは、ジョンジョンの足の怪我のおかげなのかな?」

ミック:「ファンやツアーを見てくれている人達の中に、イタロがワールドチャンピオンになれたのは、ジョンジョンが100%じゃなかった、全ツアーには出場しなかったからだ。と言う人もいるけど、それはジョンジョンがいなかったからではないと思うんだよね。」

ジョン:「そうだね。足の怪我はツアーの最初の段階で起こったことだし、ツアー中は色んなことが起こるから。」

・関連記事:ジョンジョン・フローレンスが足の手術に成功!「来季は100%の状態で復帰する」

Q.「現在2020年のツアーは一時中止されているけど、それはジョンジョンにとって有利になりますか?」

ミック:「ツアーが中止されて、膝を強くしてツアーに100%で戻ってくるための期間を与えられたことはジョンにとっては良いことなんじゃないかな?」

ジョンジョン:「僕も本当にそう思う。そして精神面でもね。これだけの期間休みを取ることは今まであまりなかったから、またジャージーを着てツアーに戻ることが楽しみだよ!」

Q.ミック:「僕が怪我でサーフィン出来なかった間は、こんなことが出来るんじゃないかと自分のサーフィン姿を強く思い描く練習(Visualization)をしていたけど、君もそれをすることはある?」

ジョン:「僕の場合はヒートが始まる前にどんなマインドセットにいるか、どんな感情でサーフィンしたいか頭の中で思い描くんだ。1番大事なことは自分が出来るベストなサーフィンをすること。そのイメージに自分がピッタリはまると、自信が持てて最大限の力が出せるようになるんだ。」

ミック:「そうだね。僕はヒート前にビーチに座って、自分の中のチェックリストを確認しているんだ。準備は出来ているか、自信があるか、落ち着いているか、サーフィンを楽しんでいるかってね。多くの人は僕がビーチに座ってチャンティング(思いや願いを唱えること)をしていると思っているようなんだけど、実は違うんだ(笑)。」

思ったような結果が残せなかったり、自分のサーフィンが出来ない時期もあるけど、そんな時はいつものルーティンを少し変えてみるといい。ウォームアップの仕方を変えたり聴く音楽を変えたり、小さことでも自分にインスピレーションを与えてくれることもある。」

ヒート前にビーチに座るミック・ファニング
ミック・ファニング×ジョンジョン・フローレンス 2人のワールドチャンピオンが語るワールドタイトルの秘密

ジョン:「それは僕にも当てはまるね。2回目のワールドタイトルを獲った後も、今までと同じルーティンを繰り返してたんだ。でもある日突然、それをする気も無くなったし、自分が何をしているかも、本当にこれが自分のしたいことなのかも分からなくなった。そして、その後に怪我をした。でも今振り返ってみると当たり前だったと思う。2年間、毎日毎日同じことをしてワクワクすることも無かった。だから自分が楽しめるよう、何か小さな事から変えなきゃいけなかったんだ。」

Q.「怪我でツアーから離脱した期間が2人はあったけど、その期間を経て変わったことはありますか?」

ミック:「2004年に靭帯断裂という大怪我をして療養期間に、やっとゆっくり自分について見つめ直す時間持てたんだ。それまでは試合でサーフィンをしてオフの日は思いっきりパーティーしてたけど、変えなきゃいけないと思ったよ。自分の身体について学んだし、どんな食べ物が身体に良いのか知る機会にもなった。手術台で横になった時は、“なんで自分はここにいるんだ!”って思ったけどね(笑)。」

ジョン:「自分のキャリアにおいて怪我をすることがポジティブな影響を与えるなんて思ってもなかったよ。」

Q.ミック「コンテスト期間中、ジュリアン・ウィルソン、イタロ・フェレイラ、ガブリエル・メディナ、フェリペ・トレドなどのトップランクサーファー達と同じヒートで戦わない時も、彼らを意識することはある?」

ジョン:「去年のスナッパーでガブリエル・メディナが大きなストレートエアーをしてその後も次々技を決めていった時は、僕もまたエアーをしなきゃいけないって頭の中で思った。だから意識してないとは言い切れないかな。」

Q.「オリンピックにサーフィンが種目として追加され、ウェイブプールで行った方が良いと言う意見もあるけど、それについてはどう思いますか?」

ジョン:「ウェイブプールで行うのはクールだね。アリーナやスタジアムのような感覚だし波が無くなることもないし。でも僕は海で実施する方が良いと思う。どんな波が来るのかも予測できないし、何が起きるかも分からない。予測不可能な所がまた良いことだと思うね。」

ミック:「オリンピックは海で実施する方が良いと思う。波が本物だしね。」


動画の中ではお互いがジョークを交えながら、ツアーを振り返ったり今後の活躍を期待したり。最後にジョンジョンがミックをボートトリップに誘ったりと和気藹々な様子が印象的でした!



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この記事を書いたライター

Miki

Miki

元外資系客室乗務員、中東に住みながら世界50カ国以上飛び回る生活を送る中、バリでサーフィンに出会い人生激変。海の近くに住み毎日サーフィンが出来る環境を求めて現在はオーストラリアに住んでいます。
・Instagram→@eatmore.gelato/