USブランクスGMが語るサーフィンマーケットの現状/サーフボードの制作工程
ライター: WAVAL
THE BOARDROOM SHOWのメインスポンサー『US BLANKS』
【Index】
1. サーフボード制作の簡易工程
2.『USブランクス』GMが語るサーフィンマーケットの現状
5月17日,18日に日本で初開催されたサーフボードカルチャーの祭典『THE BOARDROOM SHOW』のメインスポンサーであったUS BLANKS(USブランクス)。カリフォルニアに本拠地を置き、ハイクオリティで多くの種類のブランクスを取り揃えているサーフボードのブランクスブランドだ。
今回、来日していたUS BLANKSのゼネラルマネージャー Jeff Holtby氏がオリンピックを来年に控えたサーフィンマーケットの現状などについて語ってくれた。その前にそもそもブランクスとは何か?サーフボードが出来るまでの簡易工程についてもご紹介します。
1.サーフボード制作の簡易工程
・サーフボードができるまでの簡易工程
①サーフボードのコアとなるブランクス(フォーム)を削り形を作る。そもそもブランクスとはサーフボードのコアとなるフォームの部分のことで、 ブランスクには従来型のポリウレタン(PU)と、軽くて浮力のあるポリスチレン(EPS)がある。
ブランクス
②強度を増すためブランクスにガラスクロスを巻き、レジン(ウレタン樹脂やエポキシ樹脂など)で固めラミネートする。このガラスクロスの繊維密度や太さの違いによりボードの重さに差が出る。
③レジンが固まったらサンディングして綺麗に形を整え、最後にフィンを付けてサーフボードが完成。
サーフボードの基礎となるブランクスの質はとても重要だが、その後のラミネートやサンディングなど全ての工程の絶妙なバランスでサーフボード作りは成り立っている。
2.『USブランクス』GMが語るサーフィンマーケットの現状
『USブランクス』ゼネラルマネージャー Jeff Holtby
J:USブランクス ゼネラルマネージャー Jeff Holtby氏
・自然環境に配慮!USブランクスの特徴
J:「まずUSブランクスは、ブランクスのクオリティはもちろん、種類や形状パターン数をとても多く取り揃えているよ。またシェイパーとのリレーション、フィードバックを重要視している。僕らは質、顧客サービス、フィードバックを大切にしたいという想いから、サーファーやシェイパー達に近いカリフォルニアに本拠地を置いているんだ。環境基準も厳しい場所だけど僕らは全てクリアしていて、工場は全てソーラー発電を使用し、自然環境にはとても気を使っているんだ。」
・オリンピック効果は?サーフィン業界の景気
J:「2017年はサーフボードの在庫を作りすぎて厳しかったけど、だんだんとハケて来ていて2019年は去年よりも良さそうだよ。オリンピックが2020年にあるけど、サーフィンマーケット全体の景気が良くなるのはオリンピック後じゃないかな。一般の人はサーフィンがオリンピック競技になるってことを知らない人が多いし、まだ意識も低いよ。実際にオリンピックでサーフィン競技が行われて報道された後から認知や意識が上がってくると思うよ。」
・日本のサーフィンマーケットは?
J:「日本はビジネスだけでなく、カルチャーとしてもしっかりしている。両方が良いバランスで確立しつつあるし、日本のマーケットはとても重要だよ。今後も日本人シェイパーの意見を大切にして、ハイクオリティなものを提供して行くよ。」
・PU素材は今も売れている
J:「ここ数年流行っていた軽くて浮力のあるEPS素材は2016年頃までシェアが毎年増え続けてきたけど今は落ち着いてきて、従来型のPU素材の方が人気ある。業界は全体的にいい方向に向いている。また今会社がうまくいっているのは客(シェイパー)の声を大事にして、商品改善しているからだと思うし、今後も大切にしていくよ。」
US BLANKS:https://usblanks.com/
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この記事を書いたライター
WAVAL
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