NYマンハッタンにスケータ集結! 世界最大スケートレース(違法)

ライター: tomo

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ブロードウェイボム1

NYマンハッタンにスケーターが集結! 世界最大スケートレース(違法)とそれを手がける男

今週15日(土)12時、NY市マンハッタンで世界最大規模のスケートレース『 The Broadway Bomb』(ブロードウェイボム)が行なわれる。
2002年から毎年10月の第3土曜に開催され、徐々に規模を大きくしながら、今では約4,000人のスケーターが集結するビッグイベントである。
ただし、NY市に許可は取っていない。違法イベントだ。

ブロードウェイボム2
出典www.longboardmania.ru

ブロードウェイボム6

ブロードウェイ通りの116ストリートからスタートし、南端のボウリング・グリーン公園の雄牛像まで約13kmを走り抜けるというロングボードレースだが、
許可を取っていないため、車も歩行者も普通に密集している中を4,000人ものスケーターがレースするのだ。
スケートをする者は誰でも参加できるが、違法なのでもちろん警察が出動し、逮捕者も出る。
なんてハチャメチャな・・と思うが、レースには厳格なルールがある。

・ヘルメットを着用すること
・走行中の車やバイクにつかまらないこと
・他の参加者を妨害しないこと
・歩行者にぶつからないこと
・ブロードウェイから出ないこと

ブロードウェイボム5

安全第一のルールを作り、このイベントを世界最大規模に成長させたのは、
Jimmy Soladay(ジミーソラディ)という男である。
ワンウィールマニュアルという1つのウィール(タイヤ)だけでバランスをとって走行するテクニックで最長距離のギネスを持っているプロスケーターだ。
NYマンハッタンにスケータ
Photos by HEAPS Magazine
ジミーもはじめは参加者だったが、毎年トップを走る姿が主催者の目に留まりイベントを手伝う様になった。
ジミーにこのイベントに対する想いを聞いてみた。

俺と仲間たちのモットーは『Peace and Love』だ。
以前は速さを競うことが全てだった。
しかし今は誰が一番速いか、それはどうでもいい。
NY市に許可を取るために必要な金額$600,000は高すぎる。
だが、子供から大人、素人からプロまで、スケートが好きでイベントに集まってくれる参加者のためにもこのイベントを続けたいんだ。警察はここ数年、少しずつ俺たちに協力してくれるようになった。
それが徐々に広がり、街を動かし、これが合法のイベントになると信じている。

スケートを愛し、楽しむ事が大事なんだ。
だから、イベントには必ずヘルメットなど適切な装備で参加してほしい。

穏やかでフレンドリーな彼は丁寧にそう話してくれた。

実際ここ数年は、スタート地点からしばらく警察が参加者をエスコートしているのだ。
街の歩行者もまた、ほとんどが参加者を応援しイベントを楽しんでいる。

またジミーは、全てのスケーター、特に若いスケーターにこのようにアドバイスする。
『ベスト(一番の人)から影響を受けずに、満足できる(心地いい)自分のスタイルを見つけること。』

ブロードウェイボム7

ブロードウェイボム9

ブロードウェイボム4

ちなみにジミー自身のモットーは、彼の父親からの言葉。
「他人がどう思うかを気にせず、自分の好きなことをゴールに向かってやる」だ。

そして、もう一つ大事にしている格言がある。
darkness cannot drive out darkness only light can do that hate cannot kill hate only love can do that
「闇は、闇で追い払うことはできない。光だけがそれを可能にする。憎しみは憎しみで追い払うことはできない。愛だけがそれを可能にする。」(マーティン・ルーサー・キング・ジュニア)

スケートボードを通して世界を一つにし、人種差別をなくすこと。
これが彼のゴールだ。

最後に、このようなビッグイベントを仕掛ける彼に人生を楽しむための秘訣を聞いてみた。
他人と自分を比べない事、自分と自分の体を愛する事、好きな人たちと一緒にいる事、
もし嫌いな人がいれば新しい友達を見つける事、もし好きでもない所に住んでいたら新しい場所に引っ越す事、なぜなら時間は過ぎていくし、毎日時間を消費している。
そして、自分の夢を実現可能にし、なりたい自分になる事!

"Catch The Funwave!" - WAVAL(ウェイバル)

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この記事を書いたライター

tomo

大好きなサーフィンのために房総半島に移住。 サーフィンはへっぽこ。だけど愛する気持ちはみんなと同じ! 海、山、自然の素晴らしさと共に、サーフィンライフや観光情報などを発信していきます。