サーフブランド・アウトドアブランドが手掛けるエシカルファッションのタスクとは

ライター: masaaki

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年々、サーフファッションの人気が高まっていますが、環境問題を注視したエシカルファッションは、サーフファッションを含むアウトドアブランドでのトレンドになってきています。

世界的トップサーファー、ケリー・スレーターが立ち上げたOuterknown(アウターノウン)も、リサイクル可能な環境素材を原料に自然環境に責任を持つ発想から生まれたエシカルファッションのブランド。今回はサーフブランドでもモードとして注目されるエシカルファッションについて考察します。

エシカルファッションとは

環境保護

日本語でエシカル(ethical)とは、倫理的な、道徳的なという意味で、エシカルファッション、エシカルジュエリー、エシカルコンシューマーなど、エシカル○○という表現で使われる形容詞。社会貢献や自然環境の保護などをコンセプトにした、倫理的な活動を指す言葉として用いられています。

地球環境に配慮した製造工程、流通の製品を選択し、自然破壊の原因や生産者の労働環境を脅かすような製品を選ばない消費活動を「エシカルコンシューマリズム」といい、商品カテゴリー別にエシカルジュエリー、エシカルビューティー、エシカルコーヒーなどと呼びます。またその代表格としてファッション業界での取り組みやスタイルが「エシカルファッション」と呼ばれます。

オーガニック

素材や商品の製造、流通を倫理的に考えるエシカルファッション

エシカルファッションは、素材や商品の製造、流通を倫理的に考えることから始まります。例えば洋服では、ファストファッションに代表される、安価で大量生産可能な化学繊維よりも、主に発展途上国で手間暇かけて作ったオーガニックコットンを使用するなどが挙げられます。

化学繊維は利益率も高く、安い経費で大量に生産することが可能です。しかし、人口的素材で作られた製品は、より利潤を追求することにより大量生産、大量消費、大量廃棄へと導かれ、廃棄されたゴミは自然素材と違い、半永久的になくならない地球規模のゴミとなって環境破壊を引き起こしています。

また、衣服の原材料となる綿花なども大量生産を実現するために、農薬などにより生産国の生態系を破壊してきました。更に、生産コストを下げるために、人件費の安い発展途上国の生産者が担い手となり、劣悪な労働環境で低賃金での労働を強いられてきました。農薬による健康被害や病気に苦しむ人たちを踏み台として、利益を追求する製品が世界中で消費されているのです。

エシカルファッションとは、自然環境を壊していないか、児童労働や労働搾取などの社会悪をバックグラウンドにしていないかなど、製品の製造過程から販売活動、消費活動を見直す考え方に基づいています。

フェアトレードと児童労働問題

子どもたち

フェアトレード(正当な流通形態)は、エシカルファッションを考える定義のひとつでもあります。発展途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に取引することによって、生産者や労働者の生活改善、向上を目指す仕組みのことをフェアトレードといいます。

フェアトレードの主な目的のひとつとして児童労働問題の是正が挙げられます。発展途上国では、より安い労働力を確保するために、就学前から子どもたちを働かせているのが現状です。中には集団で人身売買されて奴隷のような労働を虐げられているケースもあります。

消費者が安いものを求めれば、販売、製造する企業は、よりコスト削減を図り、原材料や労働力の低価格化に傾きます。その影響を受けるのが原材料を生産している途上国の労働者たちです。

生産者の家計が成り立たなくなると、その子どもたちは教育を受けるよりも労働者として駆り出されていきます。知識や経験のない子どもたちは、安全、危険の区別もつかず、悪質な労働環境で働かされ、暴力や虐待などの不当な扱いを受けるケースも多く、最悪な場合、売春やポルノ、戦争や犯罪行為などにまで利用されます。

こうした児童労働の問題是正に向けた取り組みは、フェアトレードの主要目的として定義され、途上国の経済的支援と自立のため様々なエシカル的な取り組みが為されています。

参考:(児童労働から守るNGO ACE)

エシカルファッションブランド

Outerknown(アウターノウン)

http://www.outerknown.com/

ケリースレーター
出典 Outerknown

伝説の世界的トップサーファー、ケリー・スレーターが立ち上げたアパレルブランドです。自然環境を愛するサーファーの発想から生まれた機能性と、リサイクル可能な環境素材を使った注目のカリフォルニアブランドです。

 

PATAGONIA(パタゴニア)

http://www.patagonia.jp/

支援
出典 PATAGONIA

コットン使用の商品は全てオーガニックコットンを使っているなど、古くからフェアトレードを実践しているブランド。環境問題に取り組むプロジェクトに助成するなど、アウトドア業界での地球環境保護の旗手的存在です。

Klattermusen (クレッタルムーセン)

http://www.barriojapan.com/klattermusen.html

リサイクルナイロン
出典 Klattermusen

1984年バッグパックやゲイター作りから始まったスウェーデンのアウトドアブランド。世界初の100%リサイクルナイロン製バックを作るなど、自然環境と人間の経済活動を共存して持続させるsustainability(サスティナビリティー)をブランドコンセプトに、製品の素材を追求しています。

BANKS(バンクス)

https://jp.banksjournal.com/

サーフブランド
出典 BANKS

2014年に日本・アメリカ・オーストラリアの3カ国共同プロジェクトとして誕生したサーフブランド。Tシャツは全てオーガニックコットン100%、全てのブランドネームタグも100%リサイクルポリエステル使用など、機能性も追求しながらも、地球環境に負荷を掛けないようなモノづくりをしています。

その他にも女性に人気のRVCA(ルーカ)やBILLABONG(ビラボン)など、多くのサーフブランドやアウトドアブランドで、エシカルファッションが取り入れられてきています。

エシカルファッションの捉え方

海

・自然と共存するサーファーやクライマーだからこそ

資本主義体制の世界経済により、大量生産による利益追求の経済活動は、豊かな生活と技術革新を生み出してきました。しかし、そのような利潤第一主義格差社会環境破壊といった問題も併せて引き起こすことにも繋がったとも言えます。

自然と共存するサーファーやクライマーだからこそ、環境保護を考え次世代に地球を継続させる責任を考えるべきなのではないでしょうか。

日々の生活の中、エシカルファッションだけを消費することは不可能です。また、店頭の商品だけで製造過程の全てを把握することも難しいことです。しかし、個人消費の力が企業や経済に与える影響は絶大であることは間違いありません。

エシカルファッションへの興味や関心が高まれば、環境保護をテーマにした企業や経済が動き出します。ひとりひとりが、何か一つからでもエシカルファッションへの取り組みが進むことで、経済の浄化作用となり地球環境を救う第一歩になっていくのではないかと考えます。

"Catch The Funwave!" - WAVAL(ウェイバル)

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この記事を書いたライター

masaaki

masaaki

サーフィンの魅力にとりつかれ海の目の前に移住し、スローライフな日々を過ごしています。海辺での生活の楽しさや、初心者にもわかりやすくサーフィンの魅力を伝えます。