ミシェル・ボーレズの「チョープー」でサーフィンするためのコツ6点

ライター: ario

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サーフィン チョープー

サーフィン チョープー3

サーフィン チョープー2

2024年パリ五輪 サーフィン競技会場にほぼ決定のタヒチチョープー

この地球上で最も美しく凶暴な、神秘のバレルウェーブスポット、タヒチのチョープー。そこはタヒチの南東部、海岸を走る国道の途切れた場所に位置している。一度そのウネリがヒットすれば、世界最高峰で戦うプロサーファー達でさえ「恐ろしい」と口を揃える、圧倒的な水量のモンスターバレルが牙を剥く。抜ければ天国、捕まれば地獄。

2014年のビラボンプロ・タヒチではジョーディ・スミスが「人生最悪だった」と振り返るワイプアウトを経験しているし、タヒチのローカルヒーローミシェル・ボーレズは2015年にフリーサーフィン中にリーフに左手を骨折する大怪我を負っている。(ちなみにミシェルの弟ケヴィンも2014年のビラボンプロ・タヒチのトライアルラウンドで頭蓋骨骨折の重傷で病院送りになった・・・)

そんなミシェル・ボーレズがローカルナレッジを惜しみなく披露してくれている記事、SURFER Magazineの「How to surf Teahupoo」。以下にそのポイントをかいつまんで紹介しようと思う。仮にあなたがチョープーでサーフィンすることが目標とはなっていなくても、ミシェルのアドバイスを読むことで、WCT@タヒチチョープーを観戦する楽しみがまた増すだろう。そして2024年パリ五輪のサーフィン競技の会場にほぼ決定している。..

関連記事:2024年フランス パリ五輪のサーフィン会場がタヒチ チョープーに!異例の分散開催



ミシェル・ボーレズの「チョープー」でサーフィンするためのコツ6点

①ファーストトライは頭ぐらいのサイズで

頭ぐらいの波が初体験のベストサイズであるとミシェルは語っている。チョープーが南西のウネリを拾い、かつ北風が吹いている時であれば、面も綺麗で乗りやすいだろう。ただし、頭サイズと言っても日本のそれとは波のパワーが違うので、くれぐれも慎重に。波が大きすぎる場合はサイズが落ち着くまで待つべきだ。

②ポイントまではボートでなくパドルで

チョープーのラインナップは岸からかなり離れたアウターリーフ。コンテストを観たことがある人なら分かると思うが、ほとんどのプロサーファーは、チャンネルに停泊したボートからラインナップへと向かう。大会期間中でなくても、現地には移動手段として水上タクシーがあり、多くのサーファーがそれを利用している。しかしミシェルは、「岸からパドルアウトしたほうがいい」と言っている。ポイントまではパドルでほんの10分程度だし、それがいいウォーミングアップになるのだとか。

③チョープーには3つのラインナップが存在する

WEBムービーなどで見ているだけでは分からないが、チョープーには異なる波質の3つのラインナップが存在するらしい。もし、深い位置からロングバレルを狙うなら、最も南のピークに。ただし、バレルを抜けるにはそれなりのテックニックが要求される。ほとんどのサーファーは、キレイなバレルが期待できる南西のピークに集まると言う。しかし、ミシェルのお気に入りは「西端のピーク」だそうだ。そこだと混雑も少なく「バックドアできる」(ビハインドザピークでバレルを抜けられる)とか。

④「流血」は前もって覚悟

あなたにとっての人生ベストウェーブをメイクするのも、人生最悪のワイプアウトを経験するのも、チョープーでは常に紙一重の隣り合わせだ。「そんなに浅くはないけど、波のパワーがスゴいから、巻かれれば即ボトムに叩き付けられる」とミシェルは言う。しかし、ミシェルにとっては浅くないかも知れないが、一般サーファーからしたら激浅に決まっている。リーフは恐ろしくシャープで、それはミシェルの背中を見れば分かるらしい・・・応急処置キットもマストアイテムだ。

⑤常に笑顔で、ローカルサーファーをリスペクト

ローカル達は基本的にはメロウな人々。ミッシェルの知る限り、ローカルが起こした大きな揉め事もないとか。ただし、彼らは乗りたい波はとにかく乗って行くので、自分の番が回ってくるのを辛抱強く待たなくてはならないと言う。決してパドルバトルを仕掛けてはならない。辛抱強く待つ。そうすれば、あなたにいい波が回って来る時が必ず来る。

⑥もし最初に上手く行かなかったら、休むこと

リーフに叩き付けられた時、もし心が折れていなければ西側のチャンネルからもう一度ゲットアウトすればいい。でも、もしも心が折れてしまったら、無理はしないこと。その時は素直にビーチに引き返して、ヒナノビール(タヒチのメジャーブランドビール)でも飲んで、再度チャレンジする気になるまで待ったほうがいいとミシェルは言っている。


こちらは2016年6月18日、待ちに待ったシーズン待望のオープニングスウェル到来した時の映像。この強烈なピークから飛び降りるようなテイクオフを見て、まずはイメトレしてみてはいかがだろうか..。

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この記事を書いたライター

ario

オウエン・ライトの身長とロブ・マチャドの髪質を授かったが、残念なことにレギュラーフッター。三人の娘を育てながら、日々サーフライフバランスの実践を模索中。出没ポイントは千葉一宮。