「ワンチームになって育成強化を」日本サーフィン連盟が強化部新体制を発表

「協会関係なく日本サーフィン界を1つにし、強い選手を作りたい」

5/18、一般社団法人日本サーフィン連盟（NSA） 強化部新体制発表についての記者会見が、東京新宿区 JAPAN SPORT OLYMPIC SQUAREで開催された。会見では NSA新体制の他、2023 ISA WSGの監督コーチ陣、2024年強化指定選手選考基準、ISA世界ロングボード選手権 結果、今回の新体制の目的なども発表された。

日本サーフィン連盟 酒井厚志 理事長

日本サーフィン連盟の強化委員長に牛越峰統氏が就任

日本サーフィン連盟 酒井厚志 理事長：
「昨年のISAワールドサーフィンゲームスで男子 国別優勝を挙げたためオリンピックの男子1枠は取れている。2023ISA WSGでは男女各アジアの1位、1枠を取ることができる。ぜひこのアジアの男女各1枠を取りにいきたいと思っています。

今回、日本プロサーフィン連盟からのご協力の元、元JPSA理事長である牛越峰統さんに強化委員会強化委員長に就任してもらうことになりました。牛越さんは日本のサーフィンに対して、誰にも負けない想いと情熱を持っています。今後は今まで以上に選手強化を進めたい。オリンピック2024、2028を見据えて今回は新体制の発表の場を設けさせて頂きました。」（関連記事：日本が男子総合1位の快挙を成し遂げパリ五輪出場枠1枠を獲得！2022 ISA ワールドサーフィンゲームスハイライト映像）

5/30から始まる2023 ISA WSGの監督コーチ陣を発表。コーチにプロサーファーの大野修聖、田中樹 が就任

日本サーフィン連盟 強化委員長 牛越峰統氏

続いて5/30から始まる2023 ISA WSGの監督コーチ陣が、牛越峰統氏より発表された。コーチにプロサーファーの大野修聖、田中樹 が就任。また改めて出場選手、稲葉玲王、五十嵐カノア、脇田泰地、都筑有夢路、前田マヒナ、松田詩野の名前と共に、アジア枠を取りに行く意気込みを伝えた（関連記事：第4回ジャパンオープンオブサーフィン 稲葉玲王が大会初優勝、都筑有夢路が大会2連覇を共に大逆転勝利で飾る）。

大野修聖「目的は1つでアジア枠を取りに行くとなので力を合わせて、今まで通りやれば必ず取れると思っています。エルサルバドル行ってきます。」

田中樹「今回初めてコーチになりました。選手が最大のパフォーマンス出せるよう精一杯サポートして頑張りたいと思います。」

2024年強化指定選手選考基準

次に2024年強化指定選手のシニア枠とジュニア枠の選考基準が発表された。

ISA世界ロングボード選手権結果

酒井厚志 理事長「ISA世界ロングボード選手権が先日開催され、日本は総合6位に。個人は浜瀬海選手、吉川広夏選手が7位となり、8月にバリ島で開催されるワールドビーチゲームズへの出場権を獲得した（上位9位以内が獲得）。ISAはIOCにロングボードもオリンピック正式競技となるよう働きかけをしており、ショートに続き、ロングも正式競技となって欲しい。」

新体制の目的

また今回の新体制について酒井厚志理事長は、「コロナ禍で渡航できなくなり日本の力が落ちたと感じている。協会関係なく日本サーフィン界を1つにして一枚岩で強い選手を作っていかないといけないと感じている所から始まっています。経験値の高い大野くん田中樹くんがコーチとして現場に立つべきだと思うし、ドクター、栄養士、トレーナー、みなさんの力を借りないと間に合わなくなるという危機感から始まっています。日本はポテンシャルが高く、どこでもサーフィンできる最高の環境なので、ワンチームになって育成強化を行っていきたいです。」とコメントした。