『多発する車の盗難手口と防犯対策』盗まれ易い車ランキング

ライター: Micky-G

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記事参考元:FunCars


もし海から上がって愛車が無かったら…。自宅の駐車場にあるはずの愛車がなかったら…。損害と精神的なショックは非常に大きいですね。普段から車の盗難には警戒しなくてはいけない時代。先日もサーフポイントでサーファーを狙った盗難があり、犯人が見つかったという情報はまだありません。(『サーファー車6台が車ごと盗まれた盗難事件』被害者の共通点や車種などについて

窃盗団は専門技術を使い、短時間でドアをロックとセキュリティを解除し車を盗んでいきます。サーフロックもすぐ破壊されます。愛車が盗まれないように盗難防止策を。窃盗団が嫌がる防犯対策を行うことが重要となります。

2017年9月には自動車窃盗グループの指示役が逮捕・送検されました。神奈川県川崎市周辺でハイエースの盗難が相次いぎ、窃盗グループが1年程の間に降200台以上、被害総額は数億円相当になると見られています。

特にサーファーにも人気のハイエースは盗難され易い

高級車やSUVの盗難も多いですが、特にハイエースは耐久性が高く部品の汎用性があり海外でも人気があり高く売れることから、窃盗団による国内での盗難被害が多く発生しています。日本損害保険協会の調査によると2007年から7年連続で自動車盗難のワースト1位に。特に豪華グレードであるスーパーGLが盗難被害に遭う率が高いようです。

2012年(平成24年5月)以降のモデルにはイモビライザー(自動車盗難防止システム)が全車標準装備されたことやハイエースオーナーの防犯対策により2014年からは前年比-42.7%と大幅に減少しワースト2位に。ワースト1位はプリウスです。プリウスは世界的に人気があり高く売れるのと、エンジン音が小さく盗み易いというのもあるようです。その次にランドクルーザー、アクア、レクサスと続きます。しかし現在もハイエースが盗難に狙われる車種であることは間違いありません。

・盗難された車ランキング2016年

1.プリウス: 59件
2.ハイエース: 43件
3.ランドクルーザー: 28件
4.アクア: 27件
5.レクサス: 16件
6.インプレッサ: 14件
7.クラウン: 12件
8.アルファード/カローラ: 7件
9.スカイライン/フォード: 6件

・年間ハイエース盗難件数

2013年11月調査 148件
2014年11月調査 40件 (全体の10.8% 2位)
2015年11月調査 55件 (全体の19.9% 2位)
2016年11月調査 43件 (全体の14.3% 2位)

*参考: http://www.sonpo.or.jp/news/

狙われやすいハイエースの年式・モデル

狙われやすい年式のハイエースは、200系でイモビライザーが標準装備されていない200系1型、2型、3型前期の車両。2012年(平成24年5月)以降のハイエース3型後期モデルからはイモビライザーが全車標準装備され盗難されにくくなっています。そのため2004年式〜2011年式の通称ハイエース200系1型、2型、3型前期モデルがハイエースの中でも狙われやすいです。

車の盗難手口

多くの盗難の手口は、工具を使ってドアの鍵をこじ開け、ハンドルロックを解除しエンジンを作動させてそのまま走り去るというもので5分ほどで盗まれてしまうということ。サーフィン中に利用するサーフロックも壊されますので注意が必要。そしてナンバーを付け替え、追跡を困難にします。

その後は人目につかない倉庫などでバラバラのパーツに分解され、コンテナに積み込まれ海外へ密輸。バラバラにされたあとは中古パーツと見分けがつかないため特定がほぼ不可能に。組み立てれば元通りの車として取引されます。

ターゲットとなる車は事前に下見をされて狙われていることが多く、人通りの少ない場所に駐車してあり盗難防止策の弱いものが対象になり易い。貴重な機材を積んでいる車も狙われやすいので、大事な物を積んで走る車両にはしっかりと防犯対策をしましょう。

車の盗難防止策

犯人が想定しにくい複数の盗難防止策が有効です。窃盗団は窃盗に時間がかかることと音が出ることを非常に嫌います。絶対に解除できない盗難防止策はないですが、複数の対策をして盗難のターゲットになり辛くすることが有効になります。

・車両保険(盗難保険)への加入

盗難被害に対応している車両保険に入っておきましょう。盗難防止策ではないですが、万が一盗難被害にあったときに心強い保証とサポートが受けられます。

・イモビライザ(自動車盗難防止システム)の装備

電子キーの照合システムによってメーカー正規のキー以外ではエンジンの作動ができないという自動車盗難防止システムのこと。高級車には標準装備されていることが多いですが、ハイエースにも2012年(平成24年5月)以降のモデルに全車標準装備されました。

標準装備されていないものは後付で装備することもできます。しかしイモビライザーを無効にするイモビライザーカッターが窃盗団に出回っており必ずしも防ぐことはできないようです。

また車のオプションで選択できるドアのこじ開けガラス破りに対して警告音とライトで異常を知らせるオートアラームなどを付けると良いでしょう。またドアのこじ開けなどの対策のオートアラームをオンラインでメールや電話でオーナーに早急に知らせるサービスなども。車輌の位置追跡できます。
*参考 T-Connect: http://tconnect.jp/detail/3310074

・後付のセキュリティアラーム

オプションでアラームを付けていない車両には簡単に設置できる後付のセキュリティアラームも有効。日本メーカーのユピテル製がお手頃価格で人気があります。

・ハンドルロック

昔ながらの物理的なセキュリティはツールで短時間で解除できないものが複数あるととても有効。この車は盗むのが面倒だなと思わせることが大事です。物理的な鍵でハンドルの操作をロックする盗難防止ツール。切断が難しく鍵の複製が難しいタイプが有効です。

・タイヤロック

ランクルなどでも装着している方が多いタイヤロック。これも盗むのに面倒だと思わせるのに最適な防犯ツールです。鉄チンホイールなどホイール形状によっては使えません。

・キーポケット

サーフィン中ならキーポケットも。

・車庫に入れる

車庫や機械式駐車場に入れるのはターゲットになりづらくとても良いと思われます。しかしハイエースなどは車体が大きくなかなか駐車できる車庫や専用の屋内駐車場を用意するのが難しいですね。

気を付けたいこと

・キーをつけっぱなしにして車から目を離さないこと

運搬作業などでキーをつけっぱなしで車から目を話してしまうことがありませんか。車から離れるときはキーを抜いてドアをロックしましょう。

・ドアロックを必ずかけること

車輌盗難の約40%は自宅駐車場で被害にあうようです。自宅だからといって安心せず、ドアロックを必ず行いましょう。

・外から見える場所に貴重品を置かない

車輌盗難でなくても車上荒しに会う可能性が増えます。見える場所に財布やスマホ、PCなどを置いて離れてはいけません。

犯行グループの特徴

車輌窃盗のプロで、純正の盗難防止対策の抜け穴を熟知し、窃盗ツールを使いこなして短時間で車輌を盗難していく複数人のグループ。人目につかない工場などで車輌を分解し、海外に盗難品の販路をもっていて貨物船で輸出することのできる組織のバックアップを受けているものと考えられます。防犯カメラに撮られても良いように身体的特徴を隠した服装をしており、ナンバーを変えるなど痕跡を残さないため警察もなかなか捕まえることができません。

複数の防犯対策を。また万が一のため車輌盗難に対応した任意保険への加入をしておきましょう。


記事参考元:FunCars

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この記事を書いたライター

Micky-G

趣味はグレイシー柔術、サーフィン。『サーフィンのことを、誰にでも分かり易く』独自視点で執筆、編集を行うサーフィンライター。