なぜサーフィンは難しいのか?「だから悔しくてハマっちゃいました」

ライター: 有本圭(KEI ARIMOTO)

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サーファー同士でよくこんな会話がされている。

「スポーツなら大抵なんでもできるんですよ。サーフィンも簡単にできると思っていました。でもそれは大きな間違いでした。だから悔しくてサーフィンにハマっちゃったんですよね〜。」

たしかにサーフィンは簡単なスポーツではない。上達するには時間の投資が必要なスポーツだ。例えば動きの似ているスノーボードと比較してみるとよくわかる。スノーボードは2〜3日集中して緩斜面で練習すればたいがい誰でも滑れるようになる。スクールに入ってちゃんと教えてもらえば半日で滑れるようになることだってある。緩斜面で人並みにゲレンデを滑るレベルに達するまでにはそう多くの時間を必要としない…

それに引き換えサーフィンはどうだろう。人にもよるが、1年たってもようやくボードの上にフラフラと立ち上がれるレベルにしかならないなんてことはザラだ。2〜3日集中してサーフィンをしてみたところでやっとスープでテイクオフができるレベルに達するかどうかといったところだろう。

サーフィンを始めて1週間でアップス&ダウンができました!なんて話は聞いたことがない。ではなぜサーフィンは難しいのだろうか?

その答えは簡単だ。それは波を見極めるためには長年の経験が必要となってくるからなのだ。初期段階においてフォームがどうとか、体の使い方ああとか、そういったことに意識を向けすぎるとかえって上達の妨げになるというのがボクの持論だ。そんなことよりもまずは波にフォーカスしなくてはならない。

波がどういう動きでやってくるのか。
どこがピークになるのか。
レギュラー側にブレイクするのか。
グーフィーなのか。
ダンパーなのか、トロいのか。

意識が波から外れているようでは肝心の波にすら乗ることができないのがサーフィンなのだ。もし、全く同じ波が全く同じリズムでブレイクするのであれば案外サーフィンは簡単に上達してしまうのかもしれない。運動神経のいい人であれば2〜3日集中して練習すればなんとなく波を滑っていくことができるようになるのかもしれない。どんなスポーツでも反復練習をすれば上達していく。スノーボードの上達が早いのはそれが簡単だからなのではなく、何度も反復練習ができるからに他ならない。

サーフィンのゲレンデは完全なる自然なる海だ。潮の満ち干きによっても波は変化する。カレントや風の影響も受ける。ウネリのやってくる方向も刻一刻と変わっていくだろう。波が大きい時もあれば小さい時もある。同じポイントでも昨日と今日では全く違う波になっている。同じ波なんてものは1つも存在しないのだ。サーフィンは毎回違う波で経験を積みながらコツをつかんでいくしかないわけなので、時間がかかる。つまり反復練習しづらいスポーツといえるのだ。

だから「あ〜、全然上手くなんないよ〜」と諦めずにとにかく海に通って波を知る努力を続けてみてほしい。きっとその先に本当のサーフィンが待っているはずだから。

 


バリ島在住、有本圭のインスタグラムではバリの日常や波をアップしています!→instagram/keiarimoto


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この記事を書いたライター

有本圭

有本圭(KEI ARIMOTO)

有本圭(ありもと けい)
バリ島在住のフリーライター。2000年よりプロロングボーダーとしてコンテストで活躍する傍ら、旅行会社からのサポートを受けながらサーフボードと抱えて世界中を旅してまわる。プロツアーを引退した後、経営者としてのキャリアを経て、2012年に家族とともにバリ島へ移住。現在、ライターとしてサーフィンの魅力を伝えていくことに加え、ライフスタイル、バリのカルチャー、環境問題、家族、仕事などをテーマに幅広く執筆活動に励んでいる。
・Instagram→@keiarimoto
・Blog→sw-players.com/