バリ島のとあるサーフポイントの素敵なローカリズムとローカルルール

ライター: 有本圭(KEI ARIMOTO)

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バリ島 火山

混雑を極めたシルバーウィーク

今年のシルバーウィークは全くシケたものだった。例年に比べたら日本人サーファーは少なく、盛り上がりに欠けていた。まあしかしこれは祝日の並びのモンダイなので仕方がない。

とはいえ期間中はサーフスポットのピーク周辺は想像以上に混雑を極めていた。いつでもバリでサーフィンができる、という立場のボクにまわってくる波は皆無で、いつもなら「ケイ、Go Go!!」と波を譲ってくれるロコサーファーたちも自分たちのお客さんを波に乗せることで精一杯の様子だった。

ポイントが混雑すればトラブルが多発し、揉め事なんかも生まれる。そんなところにねじ曲がったローカリズムなんかが絡み合ってしまうともうどうにも収集がつかなくなってしまう。

さっきの波は俺の波だった、だとか、いやいや前乗りしたのはお前のほうだ、だとか。
お前はどこから来たんだ?
俺はここの者だ。
俺もここの者だ。
何丁目だ?
3丁目だ。
俺の家のほうが海に近い!
うちはひい爺ちゃんの時代からここに住んでいる。

もういったいなんの争いだ?
途中からワケがわからなくなり、グジャグジャのドロンドロンな状態になってしまったりするのだ。

ボクが大好きなバリのサーフポイントの、素敵なローカリズム

ボクの大好きなバリのポイントでもローカルが優先される。その存在は絶対的なもので、そのスタイルに合わないサーファーはあっという間に排除されてしまう。そんなふうに書いてしまうとなんだか恐ろしい所のように思えてしまうのだが真相は少々違ったものである。彼らローカルサーファーたちは一貫して遠い外国からそこの波に乗りに来てくれた人たちを受け入れ、そして波を譲る

だからボクのようなバリ在住外国人がノコノコとポイントにやってきて、我が物顏で波に乗ったりすることは決して許されない。時々そんな空気に気づかずに自分だけで波を独占しようと波を追いかけてしまうサーファーはガツンと叱られたりする。

譲り合え、バカヤロー、なんて具合に。
悪くないでしょ?
こんなローカリズムなら。

譲り合う雰囲気が性に合っているのでボクはそのポイントに通い続けている。その日はほとんど波に乗れなかったが、不快な思いなどは一切せずに「どうぞ、どうぞ」と穏やかな気分で海から上がった。

奪い合うのではなく、譲り合う。それこそがローカルルールなのだ。気持ちよくサーフィンをすることが第一のボクにとってはこういうローカリズムは大歓迎なのだ。

バリ島在住、有本圭のインスタグラムではバリの日常や波をアップしています!→instagram/keiarimoto


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この記事を書いたライター

有本圭

有本圭(KEI ARIMOTO)

有本圭(ありもと けい)
バリ島在住のフリーライター。2000年よりプロロングボーダーとしてコンテストで活躍する傍ら、旅行会社からのサポートを受けながらサーフボードと抱えて世界中を旅してまわる。プロツアーを引退した後、経営者としてのキャリアを経て、2012年に家族とともにバリ島へ移住。現在、ライターとしてサーフィンの魅力を伝えていくことに加え、ライフスタイル、バリのカルチャー、環境問題、家族、仕事などをテーマに幅広く執筆活動に励んでいる。
・Instagram→@keiarimoto
・Blog→sw-players.com/