カレント(離岸流)対処法 その2 – 既にかなりの沖へ流されてしまった場合

ライター: 有本圭(KEI ARIMOTO)

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・年中観光客で賑わうバリ島クタビーチ

前回ご紹介した『カレント(離岸流)対処法 その1 – カレントに流された時の対応方法』をしたにも関わらず完全に沖に流されてしまったあなたは絶望的な気分に苛まれるはずだ。
もしかするともうすでに陸が見えなくなってしまっているかもしれない。しかし希望を捨ててはならない。

あなたが海で流されてしまったことは遅かれ早かれ誰かが気がついてくれる。一緒に海に来ていた仲間やあなたが海に行っていることを知っている家族はあなたが帰ってこないことに気づいてくれるはずだ。そうすれば救助隊があなたのことを捜索してくれるだろう。広大な海の中であなたを見つかる可能性は決して高くないが、諦めずに生きていれば可能性は残っている。助かるためには諦めずに1分1秒でも長く生きているということを考えなくてはならないのだ

カレント対処法を行ったが、更に沖へ流されてしまった時の対応方法

1.  浮き続ける
サーフィン中にカレントに流されてしまった場合、サーフボードがあなたの唯一の命綱となる。パニックになってサーフボードを捨てて泳ぎだすなんてことは決してしてはならない。救助隊は通報を受けるとその日の天候状況などですぐに現場に現れるわけではないがいずれ現場付近には現れるはずだ。つまり、長時間海に浮いていれば助かる可能性は残されているのだ。

2. 体力を維持する
とにかく体力の消耗を抑えて少しでも長く生きていられるように努力しよう。自力で岸に戻ることのできない場合は救助を待つよりほかはない。無駄にパドルすることは体力の消耗を早めるだけだ。パドルしたい気持ちを抑えてサーフボードの上でじっとしているのが得策だ。

3. 体を冷やさない
カレントに流されてしまった時に体力を奪う最大の敵は『冷え』だ。低体温症になると意識障害を引き起こし、状況をうまく把握できなくなってしまいます。また低体温症が重度になると人間は死んでしまいます。体が冷えないよう、体が海水に当たらないように意識し続けよう。

4. 海水を飲まない
どんなに喉が渇いても海の水を飲んではいけない。海水を飲むことで喉の渇きはさらに増してしまうだけだ。体内に入った塩分を薄めようと体がさらに水を求めてしまうのだ。そのサイクルにハマってしまった先には『死』が待っている。どんなに喉が渇いても海水を飲んではならないのだ。

5. 漁船やヘリコプターなど、周囲に意識を向けておく
救助や漁船などが周辺に近づいてきた時、なるべく目立つようにサーフボードを頭の上に掲げて左右に大きく振ろう。こちらが彼らの存在に気付いていても彼らがまだあなたを見つけていない可能性もおおいにあるのだ。気がついてもらうために気力を振り絞ってジェスチャーを続けよう。

常に気を緩めずに海と向き合うことが大切

ここまで2回にわたってカレントに流された時の対処法をご紹介してきたが、最も大切なことはカレントに流されないことだ。

波の大きい時はもちろんのこと、波が小さくて穏やかそうに見えるコンディションでも決して気を緩めずに海と向き合うことが大切だ。オフショア(岸側から海に向かって吹く風)が強い時は特に注意が必要だ。パドルに自信がない人は海に入らない方が良いだろう。

また、海に入る時は自分のコンディションを整えておくことも大切。寝不足や過労状態で海に入らないようにすることはもちろん、アルコールが入っている時には海に入るべきではない。

海はあなたに喜びをもたらすと同時にいつでもあなたの命を奪ってしまう危険をはらんでいることを決して忘れてはならないのだ。

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この記事を書いたライター

有本圭

有本圭(KEI ARIMOTO)

有本圭(ありもと けい)
バリ島在住のフリーライター。2000年よりプロロングボーダーとしてコンテストで活躍する傍ら、旅行会社からのサポートを受けながらサーフボードと抱えて世界中を旅してまわる。プロツアーを引退した後、経営者としてのキャリアを経て、2012年に家族とともにバリ島へ移住。現在、ライターとしてサーフィンの魅力を伝えていくことに加え、ライフスタイル、バリのカルチャー、環境問題、家族、仕事などをテーマに幅広く執筆活動に励んでいる。
・Instagram→@keiarimoto
・Blog→sw-players.com/