5年家族と海外生活して思う、外国人として海外で暮らすということ

ライター: 有本圭(KEI ARIMOTO)

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バリ サーフィン

1.家族で『バリ島移住』を決断するにあたりリサーチした4つのポイント
2.家族で湘南から『バリ島移住』するまでの経緯と移住から5年が経って
3.『バリ島暮らしのお金の話し』物価面の意外な落とし穴

今回は上記、バリ島移住シリーズの続編である…

 


 

2012年、それまで1度もバリ島を訪れたことのなかった妻と娘を連れてこの島に降り立った。当初は見るもの全てが新鮮で、バリの良いところばかりが目に入った。

3年目あたりから反対にバリのネガティブな面が目に付き始めた。

そして5年が経った今、良いところも悪いところも俯瞰的に見ることができるようになってきている。

ようやく現実を冷静に受け止められてきているというフェーズなのだろう。

ガイジン(移住者)としての厳しい現実

最近、ひしひしと感じていることがある。それは外国人として海外で暮らすことの心細さだ。インドネシア政府は不法滞在をする外国人を強く取り締まる政策を打ち出している。

それに伴いインドネシアで暮らす外国人全般に疑いの目が向けられ始めている。
実はインドネシア政府は移民に関して決してウェルカムな姿勢とはいえない。ツーリストはウェルカムだが、暮らすのは別という考え方。地元の人々の職を奪ってしまう恐れのある外国人の移民は認められない方針なのだ。

暮らしていくための許可(VISA)も年々取りづらくなってきてしまっている。門戸が閉じられてきている傾向にあるのだ。

そんな状況下で外国人は社会的に非常に弱い立場として暮らしていかなくてはならない。例えば交通事故に巻き込まれてしまった時など、外国人だというだけで全て責任を押しつけられてしまったなんて話も頻繁に耳にする。ガイジンとして卑屈になりやすいし、なんとなく虐げられている感覚もある。他の国のことはわからないが、少なくともインドネシアで外国人として暮らしていくということはそういう側面があるのは事実なのだ。

バリ サーフィン

生活の場は、どんなに素晴らしい場所でも日常となる

最近、妻とこんな話をすることがある。バリに旅行で来てみたいよね、と。

ごく当たり前のことだが、暮らしていくというのは日常であり旅行とはまったくの別物である。きっと旅行で訪れるにはバリ島は最高な場所だろう。それはこの島をよく知った今だからこそそう思えるのだ。

ではバリ島で暮らしていくことは不幸なことなのだろうか。5年間暮らした現時点での私の結論はこんな風である。

この島は決して楽園などではない。

生活をする場はそれがどんなに素晴らしいところであっても日常になってしまう。みなさんが暮らしている日本を素晴らしいと感じた外国人が何度も日本に足を運んでいる。しかし日本人にとっての日本はあくまでの日常である。海外で暮らすとはまさにそれと同じこと。日常になってしまう。

それどころか日本で暮らしている頃には感じることのなかった孤独感や疎外感、苦痛すら感じることもあった。日本に帰りたいと弱音を吐くことも1度や2度ではなかった。「イエイ、今日もバリだぜ!」などとテンション高く迎える朝などは決して訪れないのだ。

バリ サーフィン

それでもバリ島なのか?

では日本に帰りたいと思うのか。正直に告白すると、帰りたいと思うこともある。多々ある。

しかし1年中トランクスでサーフィンができることはやはり幸せなことだ。年間を通して素晴らしい波がこの島にはある。サーファーの仲間たちも私を受け入れてくれている。バリ島でのびのびと育っている娘の笑顔は宝石のようだ。妻もこの島を気に入ってくれている。色々あるにはあるけれど、やっぱりバリはバグース(最高)なのだと思うのだ。

 


 

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この記事を書いたライター

有本圭

有本圭(KEI ARIMOTO)

有本圭(ありもと けい)
バリ島在住のフリーライター。2000年よりプロロングボーダーとしてコンテストで活躍する傍ら、旅行会社からのサポートを受けながらサーフボードと抱えて世界中を旅してまわる。プロツアーを引退した後、経営者としてのキャリアを経て、2012年に家族とともにバリ島へ移住。現在、ライターとしてサーフィンの魅力を伝えていくことに加え、ライフスタイル、バリのカルチャー、環境問題、家族、仕事などをテーマに幅広く執筆活動に励んでいる。
・Instagram→@keiarimoto
・Blog→sw-players.com/